ささやんの天邪鬼 座右の迷言

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

ボブ・ディラン

2016-10-14 17:57:01 | 日記
今年のノーベル文学賞は、ボブ・ディランに授与されることに決
まった。意外だった。私は彼のことを、フォーク・シンガーとし
て憶えていたからである。でも、たしかに彼はシンガー・ソング
ライターであり、作曲もすれば作詞もする。作詞も文学活動と考
えれば、彼が受賞してもおかしくはないのだろう。

私が意外に思った第2の理由は、ボブ・ディランの年齢である。
彼は生きていればかなりの高齢で、生きていないのかも知れない
と考えていた。いや、そんなことは考えるまでもなく、私の中で
は彼はとっくに「過去の人」だったのだ。彼はビートルズに影響
を与え、日本人では岡林信康や吉田拓郎に影響を与えたと言われ
ているが、ビートルズが来日したのは、1966年、私が高校1年生
の年だった。中津川のステージで岡林や拓郎がフォークを歌った
のは、1971年、私が大学4年生の年だった。憧れのそんな彼らが
熱中したボブ・ディランは、私にとってはいわば雲の上の人、こ
の世の人とも思われない、遠い遠い存在だった。

聞いたところでは、ノーベル賞を受賞した今年、彼は75歳という
から、私と9歳しか違わない。これも意外だった。ビートルズが
来日した1966年には、彼は25歳、いやはや、やはり彼は天才で
ある。

話題は変わるが、ノーベル文学賞の選考が取沙汰されるこの時
期、必ずと言っていいほどマスコミの話題に上るのが、村上春樹
である。村上春樹と言えば、数年前まで私は彼の熱狂的なファン
で、いわばハルキストだった。彼にノーベル文学賞をとって欲し
いと思うが、最近は、彼が受賞できないのも仕方がない、それも
もっともだ、と思うようになった。

最近思うに、村上春樹は風俗小説の書き手なのだ。ジャズが流れ
るホテルのバーで、軽くバーボンをひっかける、そんなお洒落で
ハイカラな空間に読者を誘い、軽く酔わせて楽しませる。そうい
う時間に感激していた私は、神戸の異人館街を散策して感慨に浸
る旅行者となんら変わるところがないと言うべきだろう。ユトリ
ロが描いたパリの風景画を観て、「いいなあ」とため息を漏らす
のと変わらない、というか。

そういえば、村上春樹の作品に『風の歌を聴け』というタイトル
の作品があったけど、ボブ・ディランの作品には『風に吹かれて
』というのがあったっけ。私も最近は、もっぱら風まかせの毎日
である。風見鶏じゃないけど。
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