ささやんの天邪鬼 座右の迷言

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

ブログを書く意味

2017-01-04 15:05:29 | 日記
この世はなんて生きにくいんだ。そう思いながら、苦しい思いをして、
やっとのことで生きている人たちがいる。そんな人たちを励まし、勇
気づける言葉がある。アドラーの言葉は、そういう言葉の一つである。
Wikipediaで調べてみた。彼は心理学者である以上に、精神科医だった
ようだ。学者である以上に、臨床医として患者に向き合ってきた人の言
葉は、たしかに重く意義深い。それは病に苦しむ患者たちに向けたもの
であり、患者たちにとっては、処方箋とも特効薬ともなり得るものだっ
たに違いない。

アドラーの言葉を切実に欲している人。生きていくうえで、アドラー
の言葉が欠かせない人。彼/彼女はその意味では、病を背負った不幸な
「患者」だと言っていい。
では、アドラーの言葉に、そこはかとなく魅力を感じている人はどうな
のだろう。そういう人は、病的な気質を持ちながらも、それに苦しむほ
どではないから、比較的軽症の患者なのだろう。
さらにはこういう人もいる。アドラーの言葉に魅力を感じるだけでな
く、伝道師のように、その魅力をブログで伝え広めたいと思う人であ
る。こういう人は、患者とは正反対であって、言ってみれば処方箋に
基づいて特効薬を調合する、調剤薬局の薬剤師のような人なのかも知
れない。
私はどうなのだろうか。私は上記のいずれでもない。アドラーの言葉
に魅力を感じるが、それなしでは生きていけないほど熱望するでもな
く、また、アドラーの魅力をブログで広めようとも思っていない。ア
ドラーの言葉を私がブログで取り上げるのは、ちょっと難しいかな
あ、と感じてしまうのだ。

アドラーにせよ、フランクルにせよ、だれにせよ、彼らの考え(思想)
をブログで取りあげ、それについて書き記すことは、レンズ磨きに似
た作業だと私は思っている。アドラーやフランクルの言葉は、私に
とっては、いわば世界を眺めるメガネのレンズのようなものであって、
それを通して見ると世界の思わぬ相貌が見えてくる、そういうミラキュ
ラス・ツールなのだ。このツールを磨き上げ、その性能を上げて、世
界の素晴らしい相貌を見る。これは患者のためではなく、もっぱら
(病から癒えつつある)私自身のためであり、私自身の自己満足のた
めなのだ。ブログを書くという作業は、私にとっては、そういうもの
だと思っている。

以上、年頭に当たって、ブログを書くことに対する自分の考えを整理
してみました。コメントをくれたオールド・パーさん、もといオール
ド・エーさん、貴兄を伝道師、薬剤師になぞらえるなど、多々失礼な
ことを書きましたが、いかがでしょうか。伝道師にせよ、薬剤師にせ
よ、レンズ磨きの職人よりはマシだと思います。
ヤング・ビー君は、完璧主義者なのか、ブログを始める前の準備作業
として、レンズ磨きの腕を上げるのに余念がないようです。
では。今年もよろしくお願いします。
ジャンル:
ウェブログ
コメント (1)   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« フランクルのこと A君へ | トップ | ホモの歴史 »

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
オールドパー (omg05)
2017-01-04 19:52:58
トピックをとりあげるスタンスを整理しただき、参考になりました。
ご指摘の通り、私は基本的には「調剤薬局の薬剤師のような人」のようです。いまのところ教員ですので、迷える子羊くん(さん)たちを少しでも元気づける必要があります。その観点からアドラーを気に入りました。身の回りにはよく効きそうな薬がないなあ、どこかにないかなー、などと(なかばよっぱらって)彷徨っていましたから、ほぼドンピシャリな薬が見つかって、薬を求めている世の方々にまで「宣伝」する気になりました。
「ドラマ「嫌われる勇気」がフジテレビの木曜22時のドラマ枠(木曜劇場)で2017年1月12日より放送がスタートする」そうです。私は単に番宣(もしくはアドラーブーム)にからめとられた者の一人のようですが、オールドパーで酔払っていれば、そういうこともあるでしょう。私としては薬が効けば十分です。
自由に書いて文句がでないのがブログの値打ちですね。二人のスピノザに期待しています。

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • このブログへのリンクがない記事からのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。