陽気ゆさん見たいゆえから

 










          中山みき様を  たずねて

嘘を言うたら  その者が嘘になる

2017-07-15 22:56:20 |  エッセイ
 おふでさき十二号です。

 102の「高いところ」と歌っているその当人、即ち秀司さんらは「月日でかける」、おつとめを世界に向けて発信するという旬にあっても、自分らの仕事に夢中で、人を思いやる素振りも見せない状態をそのままに106~109、111~114で表す。そして、その我が身思案ことをエゴに取りつかれた「嘘」の姿だと言い放って、その「嘘」に気づかせようとする。

  いまゝでハとのよなうそもきいてきた もふこれからハうそハきかんで 十二 111
   今まではどの様な嘘も聞いていた もうこれからは嘘は聞かん
  これからハうそをゆうたらそのものが うそになるのもこれがしよちか 十二 112
   これからは嘘を言うたらその者が 嘘になるのも、これが承知か
 「これからは嘘は聞かん」、「その者が嘘になる」と、生命に代えてでも「嘘」から脱却して真の自分をとり戻すように迫って、その手だてを117~123で展開する。

 39年前、みき様は立教とともに「神一条」を歩み出した ― 夫が(屋敷の)外と内で関係した女性のそれぞれにもうけた娘、事もあろうに秀司はその双方と関係をもつ。秀司がもうけた子(かの、音次郎とお秀)を、みき様は可愛がる。秀司が相場にしくじって借金を拵えたので、中山家の財産の全てをそれに当てる。以来お屋敷でひっそりと暮らしていた秀司だが、みき様に人、物、お金が寄るのを目の当たりにして秀司に色気が起こる。待っていたとばかりに山中、山沢らが取り巻く。秀司は彼らの口車にのって吉田神祇管領から許可をとる。オレが戸主だと居直って、つとめ場所に十二神社を祀って、お供えの全てを独占する挙に出る ― みき様は、それらの全てを一つとして問題とすることもなく受け入れて「神一条」を悠々と貫く(一号47~50)。
 39年前、秀司はみき様と同じ道を歩む選択もあった ― オレの目指すところはそんなことではない。医者などのような「高いところ」だ、と言い張って別道をとる。関係を持った多くの女性とその子供らのこと。相場事件。十二神社のこと。新妻らとで独占したつとめ場所での荒稼ぎ ― 秀司は、自分の「嘘」の心遣いと行為が招いた身の不幸を嘆くばかりで、受け入れようとしない。挙句に何もかも問題として抱えたままだから、39年間ずっといづむ姿ばかりなのです。

 秀司さんのこのような勇めない状態に、そのままでは身が持たないよ、と「この度はこの胸の内澄きやかに、晴らす模樣やこれが第一」と声がかかる。
  みのうちにとこにふそくのないものに 月日いがめてくろふかけたで 十二 118
   身の内にどこに不足の無い者に 月日いがめて苦労かけたで
 『秀司! 自分と他人をいくら責めても不満な状況が一つとしておさまることはない、この際見方を変えて心を切り替えなさい』 ― 「この道」にある人を「にんほんの者」と呼んで、教えの心構えを説き、だんだんと「善」なる話し、「善」なる行為を積み上げていくが、いくら「善」を並べても、比べる対象がないと判然としないようだ。だから、敢えて「悪」の心遣いとその行為を並列することで「善」を際立たせてきている。その「悪」の役割をこれまでお前が担うという苦労をしてきた ― この事を含めて今までの一切を受け入れる。そのように心を切り替えるなら、それが気づきとなり、自由の道が開いて大きな変化が起こる。

 「もうこれからは嘘は聞かん」
 母親(みき様)と別道を選んだだけに、自分を特別な存在に見せたい、人々に印象づけたい思いで「嘘」を言ったりしているようだが、いつか氣づきが起こるだろうと全てを見逃してきた。その嘘の自分に気づき、全てを受け入れることで「やまい」の元となっていた全ての問題から解放される。これから本当の自分の人生に踏み出そうという限りは、相応の覚悟をしなければならない! 

 「嘘を言うたらその者が嘘になる」 ― この期に及んで、もう一度苦しみを味わうことがあるのなら、その苦しみはエゴによってつくりだされる。エゴは、エゴ自身が支配する「嘘」の身体の苦しみを、焼き尽くすまで燃え続けようとするだろう。


                   中山みき様を尋ねて  陽気ゆさん磐田講
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