陽気ゆさん見たいゆえから

 










          中山みき様を  たずねて

世界中を一列に  掃除をするで承知せ

2017-05-25 15:26:12 |  エッセイ
 おふでさき十二号です。

 十二号のテーマは、1の歌で宣言する「今日からは世界を月日見定めて、胸のそうじに掛かる事なり」と、歌っている「世界中の胸のそうじ」です。

 四月四日より
  このはなしなにの事をばゆうならば にほんもからもてんぢくの事 十二 7
   この話し何の事をば言うならば 日本も唐も天竺の事
  これからハせかいぢううを一れつに 月日そふぢをするでしよちせ 十二 8
   これからは世界中を一列に 月日そうじをするで承知せ
 この「世界中の胸のそうじ」の話しについては、次の9で、「これまでも精一杯に理(ことわり)を、だんだん言うてあれども」と歌っているから、それを確認してみると…
 みかぐらうた九下り目の筆に記した ひろいせかいをうちまわり 一せん二せんでたすけゆく ― 国々所々へおつとめを伝え、その波動を広げて世界中に行き渡るようにして、「たすけゆく」―「世界中の胸のそうじ」すると歌っていることで 9の歌の意をくむことができる。
 30の歌より、「世界中の胸のそうじ」というテーマを展開する中で、それこそが、本来の「しごと」であると月日の思惑を明かす。その「しごと」をするについては、月日の代理として人間にその役割を担ってほしいと伝える。 67~69の歌は、「月日のしごと」を神の子人間がすべきことの理、根拠を味わい深く言い添えて、その役割を担う人間に意欲をかきたてる。
 「世界中の胸のそうじ」のためにおつとめを広めなければならない。おつとめを現実のものとするため ― この十二号の執筆の明治9年の夏、ちょうどこの夏は水が不足する深刻な事態が続き、大和でも各地でいろいろな(各宗派の)形で雨乞いの祈祷などが実行された。当然お屋敷へもその依頼があったから、みき様はそれを旬ととらえて(30)、いっけん「雨乞い」と思わせて、おつとめをするという「たすけ」、行動をにでたのです。それが「広い世界を打ち回り、一洗二洗でたすけゆく」、という筆先の実践の姿なのです。
 このようにしてこの十二号は、多くのページを割いて「胸のそうじ」のテーマを展開していくのです。

 9「これまでも精一杯に理(ことわり)を」、11「今までも精一杯に尽くしいれども」と言ってから、
  くちさきでゆうたるまでハたれにても たしかしよちをするものハない 十二 10
   口先で言うたるまでは誰にても 確か承知をする者はない
 「世界中の胸のそうじ」のための人間としての役割、その先達となってほしいと願って第一に、小寒が中山家に戻ることを受け入れるように(十一78)と告げたが、惣治郎 ― 小寒の死の直前まで、オレはどうなる、子供はどうなると脅す泣きつくで離そうとしない。秀司まつゑ ― 小寒は周りからの信頼は厚い。自分らの過去の全てを知り尽くすやっかいな妹をせっかく梶本へ追いやったのに、今さらのこのこと舞い戻られては、自分らの立場、地位さえ脅かされかねないからと、いい返事をしない。
 この双方の「受け入れ」がたしという波動が、小寒の決断を鈍らせてしまい、それがもとで小寒の命が尽きた事実を歌ったのです ― 「こふき」として

  せかいにハたれかしりたるものハなし とふむこのたび月日せひない 十二 12
   世界には誰か知りたる者は無し どうもこのたび月日是非ない
  それゆへにせかいぢううをとこまても ことハりてをく月日しりぞく 十二 13
   それ故に世界中をどこまでも 「理」ておく月日退く
 この度月日是非ない ― 神の子としての使命を、小寒は生命をかけてお前ら(秀司まつゑ、惣治郎)に伝えたが、これで目が覚めぬなら、月日しりぞく ― 次はお前らの番だぞ! 


                   中山みき様を尋ねて  陽気ゆさん磐田講


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