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月の満ち欠けに時の流れを感じながら、皆でそれぞれの持ち時間を楽しく意味あるものにしていきたい。

2017ロンドン世界陸上・日本4x100mのリレー銅メダルで学ぶ

2017-08-14 17:32:53 | 日記

    2017年ロンドン世界陸上・日本は4x100mリレーで銅メダルに輝きました!

    北京オリンピック、リオオリンピックに続く感動。素晴らしい日本のバトン渡しのテクニックに、全世界が驚かされたという。しかも、前評判で期待されていたサニー・ブラウン、ケンブリッジ・飛鳥の2選手がいない中での銅メダル。この意味は大きい。

    さて、何が起こってこうなったのか。まずは、皆を驚かせた故障の多さ。そもそも、人間業とは言えない超スピードの走りを見せている選手たち。当然故障も結果的に多くなる競技になっているということもあると思う。

    正直、「スポーツは健康増進のためのものであって、記録や成績のために健康を侵してするものではない」という哲学の私。だから、怪我をせず世界歴代最高の安打記録を積み重ねるイチローをそのスポーツ精神から1番のスポーツマンと高く評価し応援している私なので、ここまで故障者が多いのをスポーツと言っていいかには、ちょっと問題を感じます。

    でも、調べると他にも問題があったと分かった。少なくとも最後のリレーでボルトが転んでしまい走れず、失格となった理由には、招集場の寒さと待機時間の長さがあったらしい(yahoo ニュースのココから)

    ジャマイカの第1走者の話として「これはバカげている。我々は屋外で45分間も待たされ続けた。レース前に3つのメダル授与式を行われたと思う。体を温める続けるのに必死だったんだ。本当に待たされ続けたんだ」という話が載っていた。

    大会運営の悪さに、今年はロンドンは例年より気温が低かったというのだ。気温の低さといえば、日本も今年の夏は今日も梅雨の様相で、真夏日は少なく例年より気温が低い。そんな屋外で、身体のコンディションをキープする大変さは想像できる。

    ただし、それは日本選手も同じだ!常に、ベストコンディションにもってくる、それもアスリートの力量の中に入るだろう。

    ということで、ここからは日本の強さの分析だ。

    以前、北京オリンピックの銅メダルの日本の力走に感動して分析した時の「北京オリンピック リレー銅メダル2つの快挙」に書いたが、そもそも、その時4人で走った38.15秒は、ボルトの世界記録(100m9.58秒)を4倍したより速い!

    何故か?それは、スタートからトップスピードにするロスによるのだろう。つまり、バトンを仲間に渡す時にスピードが落ちるという、繋ぎ時のスピードロスをいかに少なくできるかの技が、リレー勝負の上で非常に重要なのだ。

    そして、今回銅メダルをもたらす38.04秒の走りを見せた多田、飯塚、桐生、藤光。予選を走った時の最終走者はケンブリッジ・飛鳥で、結果は38.21秒で6位だったという。日本の苅部コーチら首脳陣がケンブリッジのまま決勝に向かわせるか、桐生と(バトンの)相性のいい藤光選手に変えるか選択したのは決勝5時間半前だったという。

    藤光は、何走になってもいいように1~4走まで準備をしていた。ケンブリッジが7月後半の富士吉田合宿で足を痛めて練習できない状態の時、アンカーを務めていたという、31歳の藤光。 彼が、そのアンカーを本番で任されることが決まった。

    スタートのいい多田は、予選6位でカーブが緩やかな9レーンで走ったために、走り易かったといい、いい走りをみせて2走の飯塚へ。

    飯塚へのバトンタッチも予選よりスムーズに行き、桐生へ。

    「今日、僕走れているんで、練習より1足伸ばしても届けます」。桐生は、事前合宿で藤光は桐生が30.5足分の距離(足長)に近づいたタイミングでスタートを切っていたが、それを31.5足と間合いを離し、よりスピードに乗った状態でバトンパスを行おうと藤光に提案したのだ。自分自身も調子がいいと感じていた藤光がそれを了承する。

    足長を伸ばせばバトンが渡らないリスクが高まるが、1、2走、2、3走も予選より伸ばしてバトンを繋いできた。うまく行けば1番、しかし渡し損なえば8番になってしまうかもしれない。4人が、勝負をかけた走りをみせた!!!

    桐生から、藤光にバトンがピタリと渡り、藤光はイギリス、アメリカ、ジャマイカを全力で追いかけた。

    そして、思いがけないボルトの転倒。

    藤光は、私は申し訳ないがまったく知らない選手だったが、故障とかの不運に逢うことが多いながらも、200mでは日本選手権2位で、リオオリンピックでもリレーの補欠選手を経験していたという。去年の「走りたい」気持ちをこのチャンスに最高のパフォーマンスで爆発させた31歳の藤光のお蔭で、日本は、北京五輪の銅メダル、リオ五輪の銀メダルに続くメダル獲得で、リレーに強い日本の印象を、強く世界に広めてくれた。

    1人で成し遂げられないことを、6人の選手がひとつになって成し遂げた、今回の銅メダル。それを支えたコーチ陣の素晴らしい決断を含め、日本のチームのこの勝利には、深い意味があると感じた。

    さあ、この4人の走りをもう1回味わいたい方は、ココ (Sports navi)から見てみよう! 

   

 

 

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