洋楽フリークス

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【CDレビュー】HIM(ヒム) 『Venus Doom』

2007年12月23日 23時59分59秒 | 洋楽レビュー(CD・DVD)
ヴィーナス・ドゥーム
HIM
WARNER MUSIC JAPAN(WP)(M)

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1. Venus Doom
2. Love in Cold Blood
3. Passion's Killing Floor
4. The Kiss of Dawn
5. Sleepwalking Past Hope
6. Dead Lovers’Lane
7. Song or Suicide
8. Bleed Well
9. Cyanide Sun

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

まだアルバムの発売前に先行的に彼らのMyspace(→コチラ。現在はこのアルバム全曲がFull 試聴できるよ)で#1を聴いた時から、”原点回帰”だなぁと思ったものの、アルバム全編を聴いてみて、回帰どころか、以前よりもHeavy&鬱になっているなぁ、というのが第一印象。

とにかくヴィレ・ヴァロの声が低い。バックの演奏もダウンチューニングしとんか?!というくらい、低くて重い。

しかし、ちゃんと聴いてみると、前作『Dari Light』は私的にはツボだったわけですが、確かに今聴いてみるとKeyboadがピロピロ言い過ぎの様な気がして、これくらいHeavyな方が彼ららしいし、だからと言って、HIM節というかメロディアスさが失われたわけでもないと思うわけです。

実際に#2,#3あたりは途中妙に重たくなったりするんですが、全編平均すると全然重くない。アップテンポであるという点が大きいのだと思うけど、サビメロでのメロディアスさ&ヴィレ・ヴァロの妖艶なVocalは健在なんです。

ただ、先行シングルカット曲の#4は完全なMiddle テンポの曲(Heavy!)な割にはサビメロが軟派っぽくて中途半端なように感じてしまいました。

とはいえ、10分超の#5の感じには。。。Yumikoは付いて行けないだす・・・○凹

#6、#8はなかなかの秀曲、ややアップテンポで、4分台だし(笑。Short曲の#7を除き、この2曲以外は全て5分以上の曲ばかりなのね、このアルバム)。#6は、ヴィレさんのため息がたくさん聴けるし、咆哮も聞けるし、ヴィレ・ヴァロ・ファンにはタマラン1曲です。#8は売れ線狙いかな、サビメロが。ただし、Keyを多用していないところが、このアルバムらしいところです。

#7・・・ヴィレ・ヴァロて自殺願望、あるんやって?このアルバムを作成している間もずっと鬱だったらしいよ・・・っていうか、鬱じゃなかったらここまで重いの、制作でけんやろ。

#9・・・冒頭のリフからGothicというよりも、ダウナーな音ですよ、これは。Slowテンポの耽美的バラードで・・・いや、ダウナーだな。。。

総合すると、この手の音(Gothicとか鬱メタルとか、ダウンチューニングした音が好きとか)が好きな人にはえぇかもしれないけど、ドゥーム系を大変苦手とする私としては、苦手なアルバムってことになります。やっぱりRockは明るくなくっちゃ!という交感神経系オンナですから・・・すみません。
曲としては、特に歌メロは相変わらず素晴らしいし、Heavyなギターも素敵です。だから、ある意味おススメしたいんですが、どうも・・・雰囲気がねぇ。
やっぱり、これも個人の好みによると思いますわ。

お気に度:
こんな方におススメ
メロディはあるけど、しっかり重めのGothic Metalを、寒い冬にぜひ!と思っている方(純粋なGothic Metal Fan)
ヴィレ・ヴァロ・ファン
それまではHIMファンだったのに、前作『Dark Light』で愛想を尽かした方

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