その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

夢屋四十八手(小手投げ)

2009-11-18 12:42:03 | 四十八手
本日の夢屋四十八手、決まり手は『小手投げ』であります。
腕(かいな)が一般的に二の腕を指すのに対し、小手は肘から手首までを指します。『小手先が利く(器用である)』『小手返し(麻雀用語)』など、手先の技に使われることも多い「小手」でありますが、大相撲九州場所も始まり、3日目に期待通り大関「魁皇」関が、通算800勝を豪快にこの技を決めてくれました。昨日の『極め出し』と同様、肘が極まると痛めてしまうことがあります。かつて、横綱「貴乃花」も魁皇関の小手投げで肘が極まり、大関昇進に足踏みしてしまうという一番もありました。
           
さて、来年度予算の無駄を洗い出す行政刷新会議の事業仕分けは、連日マスコミに取り上げられ、遂に基金の国庫返納額を含め1兆円を超す成果?を上げております。効率性や有効性、採算性といった視点で事業を見直せば、官僚たちでは後戻りさせることの出来ない事業に、歯止めや再考を促すという意味で実に斬新であり、一般大衆受けする行為であります。ましてや、某国会議員は、物知り顔の説明者に矢継ぎ早に質問を浴びせかけ、反論の余地を与えないのですから、これは将に、痛快時代劇『水戸黄門』を実写版で拝見しているようなものですから、庶民にしてみれば楽しくてしょうがない。
しかし、本当にこれでいいのだろうか?「GXロケット開発廃止」…え"~。宇宙開発という『夢』まで削っちゃうの~!!!議論の詳細まで知りませんので、何が問題なのか良くわかりません。恐らく「液化天然ガスエンジン」の膨大な開発費用が無駄と査定されたのでしょうが…。
           
コタツに入って、みかんを食べることが唯一の楽しみの私、夢屋にとって、億単位のエンジン開発費用など、思いも及ばない世界の話ではありますが、資源の無い日本が、今後すがるべき科学技術。東大阪市の中小企業のオヤジさんたちが燃えた『まいど1号』のように、オヤジたちにもこだわりや夢がある。経済が疲弊し、お金の無い時だからこそ『夢』だけは持ち続けたいし、子どもたちにも与えたい。『夢』には、コスト論だけでは論じ切れない庶民の期待や活力も内在しているのです。ここいらで、私、夢屋…ポンと58億円出してあげますか…いやいや、これは『小手先』の解決策であるばかりでなく、『口先』だけの話でありました…とほほ。

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 夢屋四十八手(極め出し) | トップ | 夢屋四十八手(呼び戻し) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

四十八手」カテゴリの最新記事