終には覚むる 夢の世の中 

組織や団体等には一切所属致しておりませんが、日蓮聖人の法華経信奉者です。日々の所感の記録・備忘録として活用させて頂きます

源濁れば 流清からず

2014-06-29 22:18:11 | 大切なことの為に
現状のみではなく
将来の事情を考慮に入れなくては
賢明な決定はできない
(アイザック・アシモフ)

一切の事は
国により時による事なり、
仏法は此の道理をわきまうべきにて候
(上野殿御返事  日蓮)

(電気の独占は破滅をもたらす)

電気や水や、いずれは空気さえも
利権を得た企業からの供給に頼ることになったとしたら、それは極めて危険なことである。
このような独占という暴力は、
結局は破滅をもたらすことになる
(ガンディー)
ガンディー魂の言葉
浅井幹雄監修 太田出版より


日蓮聖人は立正安国論の中で、

「諸の悪比丘多く名利を求め、
国王・太子・王子の前に於いて自ら破仏法の因縁・破国の因縁を説かん、
其の王別(わきまえ)ずして此の語を信聴し、横(よこしま)に法制を作って仏戒に依らず、是を破仏・破国の因縁となす」

という仁王経の御文を引用され、寺社仏閣は多く僧侶は世に溢れども、正邪を弁えた王臣や僧侶は日々衰減し、それが国土を乱していると指摘なされた。

また、災難対治抄では金光明経の

「唯繋縛・殺害・瞋諍のみ有つて互に相讒諂し枉げて辜無きに及ばん」、

「疾病流行し彗星数出で両日並び現じ
薄蝕恒無く黒白の二虹不祥の相を表わし」、

「星流れ地動き 井の内に声を発し、
暴雨・悪風・時節に依らず、常に飢饉に遭い苗実も成らず多く他方の怨賊有つて国内外を侵掠し、人民諸の苦悩を受け、土地に所楽の処有ること無けん」

との経文を引用、

「世皆正に背き人悉く悪に帰す。
故に善神は国を捨てて相去り、聖人所を辞して還らず、是を以って魔来たり鬼来たり災起こり難起こる。言はずんばあるべからず、恐れずんばあるべからず」
と述べられ、人心と国家との不可分性に言及、警鐘を鳴らされた。


今だこの社会を経済で席巻せんと詭計を弄する人々に、互譲の精神など欠片も見られない。ナオミ・クラインが「ショック・ドクトリン下」(岩波書店)で「彼らのイデオロギーの中心には常に、飽くなき富の追求は当然の権利だとする考え」が内在し、政治的浄化という「桁外れの植民地主義的暴力の是認を核心に据え」ていると指摘しているように、その鉄面皮の底に盤踞する欲望と我執の前には、人命すら意味を成さない。

☆「」内 本文より引用

また、ミシェル・フーコーがその著書「監獄の誕生」の中で、社会を相互監視社会と定義した上で
「社会の監禁網は、身体の現実的支配と果てしない観察とを同時に確実に行」い、個々は経済が必要とする範囲内での規格化された知性を求められる一つのツールと見做されていると論じているが、長く隠蔽されてきたこの監視網が露呈しつつある。
どれ程時間がかかろうとも、
真実はいつか必ず姿を表す。
嘘は長くは続かない(ソクラテス)のだ。

☆「」内
監獄の誕生 ミシェル・フーコー著
田村俶訳  新潮社より引用


大熊孝氏が著書「技術にも自治体がある」(農山文化協会)でこう述べていらっしゃる。
「平等とは均一的・あるいは画一的なことと同じではない」と。
近代技術の大きな欠陥により誘起される諸問題に対する氏のスタンスは、シューマッハー等と相通じる。そこに生きる人々・自然・そして宇宙との繋がりが断ち切られ・隔離された技術は、寧ろ人類を脅かすことになるという箴言を、技術の暴走・悪用で社会が詭殆に瀕している今こそ、私達は真摯に受け止めなければならないだろう。


人はそれぞれに課せられた制約の中で生きてはいるが、未来の因は全て今この自身の胸の内に収まっていると知れば怖れは無用と気づく。出来なくなってしまったことを数えるのではなく、今此処で出来る事に感謝して力を注ぐ事が既に、未来の果を内包している。


自とは始めなり。
速成仏身の身とは終りなり。
始終自身なり。
(御義口伝  日興)

才芸を通し浮言を吐くには依るべからず。正しき経文・金言を尋ぬ可きなり。(真言見聞  日蓮)


但し法門をもて邪正をただすべし、
利根と通力とにはよるべからず。
(唱法華題目抄 日蓮)


(手に経巻を執らずとも、声に出さずとも)
法華経を信ずる者は、日日時時念念に一切経を読む者なり。
(守護国家論 日蓮)


☆此方にも掲載させて頂いております

































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