夢の介音楽夜話

音楽、アート、グリーン、クラフトなどなど徒然なるままに

引き潮

2013年10月18日 | 音楽
「エビタイ」は「海老で鯛を釣る」こと、「Ebb Tide」は「引き潮」、ロバート・マックスウェルの傑作だ。
インストルメンタルアルバムがもてはやされていた時代、イージーリスニングのオーケストラものは毎年手を変え品を変え店先に並んでいた。

Robert Maxwellは1921年ニューヨーク生まれ、2012年亡くなられたようだ。
父がモダンダンサーで音楽に携わっていない両親のもとに育った3人の息子はそろってハープ奏者になった。
ロバートは奨学金を得てジュリアード音楽院に通い、17歳で「National Symphony Orchestra」のメンバーになったという。

作曲家としては「Ebb Tide」「Shangri-La」の2曲が有名だ。
元来ハープによる曲であるが、歌詞がありフランク・シナトラやライチャス・ブラザース、マット・モンローなど様々なミュージシャンによって演奏されてきた。

日本のハワイアンバンドにヴィブラフォンが使われていた頃、アーサー・ライマンの「Taboo」などと並び好んで演奏された曲だった。

出だしのメジャーセブンスの音が印象的で、続く和声の進行は本当に「寄せては返す潮の流れ」を感じさせてくれる。
「メロディと和音だけで情景を思い浮かべられる」これこそ音楽の魅力だと思う。

ハープは弾いたことがないが、おそらく世界最古の弦楽器だろう。
ハープはペダルによってチューニングを変えられることからカントリーミュージックで使われる「ペダル・スチール・ギター」のことを「ハープ・ギター」と言ったりする。

トランペットを吹く長女が演奏会でハープをお招きすると壇上で「夢のような音がする」と言っていたのを思い出す。

曲はサビの盛り上がりを見せて、やがて潮が引いて行くようなエンディングを迎える。
オーギュメントコードが出てきたりコード進行が美しいので学生時代K君のヴィブラフォンでよく演奏したものだ。

恋人と一緒に聴いてロマンチックな名曲、間違えても「潮時」などと言ってはいけない。

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YouTube: Righteous Brothers Bobby Hatfield Ebb Tide live


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YouTube: Ebb Tide ++ :Robert Maxwell / 引き潮 ++


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YouTube: Mina - Ebb tide (da Studio Uno 66)


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YouTube: EBB TIDE santo & johnny



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YouTube: Misty performed on the harp by Kaoru Arai









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