江東奇譚

中年男の果てしない思い入れを綴っております

とんだ失態

2017年09月28日 20時51分59秒 | 日記


なんてこったい、やられてもうた。契約させられてもうた、まんまと。お家に来
た新聞勧誘マンの話である。

暮れなずむ夕方の時分である。時間的に珍しいピンポンであることよと、不審が
りつつドアを半開きにした。そこに、なんともにこやか然とした男が立っていた。
きゃつである。

ワタシは、一応、厳し目の男である、この手のアプローチには。要件を聴き、即
座に断り、お帰り願っている。が、この時は、何故か、たじろいだ。そこへ、な
んとかかんとか言われ、いつのまにか、新聞の話になり。流れるように景品(液
体洗剤2ケとゴミ袋パック)を持たされて、いやいますごい大変なんで、かなん
か言われ、1年で、いやそれはちょっと、じゃ半年で、かなんか詰め寄られ、結
局、どうにもハンコを付いてしまった。

正直、いま考えると、何故、取る気持ちになったのか、その過程をしっかりと覚
えていない。それくらい、あっちゅう間の出来事だった。スルスルとこう持って
いかれたみたいな、ハンコ付きまで。

言論の公器、新聞である。社の姿勢に賛同し、記事を信頼してこそ、その根本を
大事にしたいと、常々肝に銘じてきたつもりであった。まして、景品などもって
の外、しゃらくさい所業と突っぱね、謹厳実直を任じてきた・・・のか、ホント
に? 今回、見事な陥落ぶりでありました。

この期に及んで、あえて釈明すれば。とにかく人当たりのよい感じであったこと。
小綺麗なファッションと、適度なこなれ感のあるトーク力につい引き込まれたこ
と、さらに新聞自体が、いま取ってる新聞と同様路線であったこともあり、いわ
ゆるこちらにも付け入る隙を持っていたこともあります。

まぁ、いずれにしても、それなりに気に入っている新聞社からの半年間の鞍替え
だが。勧誘マンには、なんの遺恨もない。むしろ、すがすがしい販売テクに一本
取られた思い。問題は、現在、契約中の、愛嬌ある販売所のおっさんに、どう、
このことを切り出そうか、妙な憂欝を抱えた思い。














なに、これっきゃ選べないわけ?

2017年09月27日 20時42分03秒 | 日記

ここはひとつ、遅れてはならじ、と。流行りのツイッターなるものを取り込んで
みる。が、意気込みのわりに、なにをどうしていいのかわからず。プロフィール
作成止まりで、立ち往生、悲しいかな、うっちゃっております。輝けるSNSデ
ビュー、道遠し。

で、まぁ、話は変わり。最近、スーパーのチラシ、うなぎ蒲焼き写真を見てて。
喰ったことねぇな、と思ったわけです。と言うか、ワタシの食人生において、う
なぎはおらなんだな、と、ほぼ。今後も食メニューに、出て来ぬと思う。それで
言えば、マグロもここ数年、食したことはない。別に捕獲がどうのこうの言いた
いわけでもないけど、クジラに至っては、小学ん時の給食、大人になってからの
缶詰数回くらいか、それっきりである。

いまは、もっぱら、サバ塩、アジの干物、秋口のサンマ焼きとか、青魚数種でさ
かな栄養成分は補っております。野菜も似たようなもので、大根、玉ねぎ、きゅ
うり、ホウレン草など、おなじみのものばかり。たまにパスタとか作るとき、ズ
ッキーニとか、それ用向きは、買う程度か。ちなみにバジル、大葉、唐辛子とか
多用ハーブ類は鉢植え栽培で、収穫、お安く便利に使っております。

そうやってみると、肉系も、ほぼ豚肉の小間切れ、バラ肉一辺倒で。とくに宗教
の縛りでもなく、好みとコスト目線での選択です。こんなですが、トータルな栄
養バランスは経験則上、一応自分なりに配慮しており、とくに問題はなかろうと
思っております。

まぁ、そんなこんなで、それぞれの分野に偏りなく、全体的に好きな汎用食材を
チョイスして、おいしく、楽しく日々の食生活は送れるのではないかと。と、ま
ぁ、かように思うわけです。

服だって、例えば何百着持ってても、結局は気に入ったものを、使い倒してる、
みたいな。少なくともボクは、そんな値が張らないタイプだなと自覚してます。











青天の霹靂

2017年09月17日 01時02分19秒 | 日記


野郎は明るい奴だ、と、思われているとしたら。そっち方面を前面に押し出す。
みたいなことは、誰にもあることだろうと思う。レッテルとは言わないまでも、
そう見なされたら、そうした方がなにかと楽チンであるという考え方は成り立つ。

が、しかしである。そうは言っても、あっけらかんだけじゃないぞ、という自分
もいるにはいる。そんな二面性などというのは、誰にでもあると思う。ただ、そ
の振り幅の度合いについては、なかなか気づかない。まして、自分が逆ベクトル
を溜め込む気質と、把握してなかった場合、それなりに年を重ねて突然それが暴
発した場合、実にやっかいなことになってしまう。ということを、ボクは知らし
められた。で、まぁ、この歳になり、こうした場で、開陳できるまでに回復した?
のかもしれない。で、ざっくばらんな所をお話しします。

なんとも、要領を得ない切り出しでなんなんですが。30代前半、父が不意に死
にました。何か月が経ち、突然、いまでいう心の病気に取りつかれたわけです。
引き金としては多分、他に思い当たらず、この父の死であると思う。以来、10
年程、途切れてさらに何年間か、つきまとわれました、この病気に。

内科系の病院を何軒も回った。なにがきついかというと、原因が分からんという
こと。だからこそ、精神の病であるのかもしれないが・・。で、ある日、いまで
も覚えてるけど、会社を抜け出し、江戸川橋の本屋で見つけのが、ある大学病院
の心療内科だった。この科の先生との出会いがきっかけとなり、途中いろいろあ
ったものの、なんとかかんとか、今日の方向にたどり着いたわけです。

こうした病気の場合、人により症状はまちまちらしく、ボクの場合は、とにかく
不安が募り腹を掻きむしる症状。ピーク時はとにかくお腹を手でさすり、血が滲
むまで掻きむしっておりました。

向精神薬と睡眠薬は必須となり、相当量、相当期間、飲み続けました。中でも気
持ちが支えられたのは、親身に聴いて頂ける先生陣に巡り合えたこと。この手の
病気に限らずでしょうが、ここのところが、なにより大きく。現状の関係性がど
うしてもしっくりこない場合、いろいろ面倒もあるでしょうが、気持ちの合うお
医者さんを探すことも患者側の選択肢のひとつではあると思います。






















ラッパーの説教は、聴きたくない。

2017年09月13日 22時30分22秒 | 日記



下北沢には、二十歳前半、何度か行った記憶がある。と、以前、このブログでち
らっと書いた気がする。当時、バイトで知り合った奴が住んでいて。何度か、そ
の駅前の焼き鳥屋で飲んだ、というか、焼き鳥の旨さが群を抜いてたので覚えて
いたのかも・・・。

その野郎は、なんと言うか、目茶苦茶、適当発言の奴で。嘘つきとか、ほら吹き
とかの範疇でもなく。憎めない、天然の、ちょっと賢い、飄々とした、というか。
当時、彼は30歳前後だったと思うので、年齢はちょっと開いてたが。とにかく、
飲み過ごして、バイトに行き損ねたり(夜勤で、最終電車に乗り遅れたりなんか)
とか、いかにもなバカな一時期を楽しく過ごした友だった。

そんなことを思い出したのも、ドラマ「下北沢ダイハード」を最近、観ているか
ら。とくに、さえないイケメンひも的素人パチンカーの間抜けな一幕を描いた最
近作(8話だと思う)は、心底、笑かしてもらえたから。

ボク自身、いまでこそネットの無料動画を観て、いわば選手ではなく、観客の立
場で、興じてるパチライターの皆さんに、なんやかんやと突っ込みを入れて楽し
んでる、観るだけパチンコファンだが。かつては、現役下手くそパチンコ好きと
して相当可愛がってもらった身である。今回の主人公の心情には大いに共感もし、
なかなかに味わい深いものを感じたわけです。

マジな話、なんでこんなに笑えんだろうと、素朴に、自分に問いかけてみる。よ
くよく考えれば、これは誇張でもなんでもなく、当時の自分はこの領域に心底ど
っぷりと浸かっており、まさしく自分そのものを見る思い、というヤツである。

だからといって、いまの自分がどうだの、などという意味でもないので、誤解な
きよう。すべからく、ハマってる時はなんであれ、常軌を逸した感じ、滑稽に見
えようがなんであろうが、当人は真剣なんだと。そんなで、お時間あれば、ギャ
ンブル好きの本音の一端が垣間見えますので、興味がありますれば、ご視聴など。
















午後の釣り人

2017年09月12日 01時18分46秒 | 日記


たいがい疲れて

公園の道を走っていた、自転車で

釣りをしているじいさんと

傍らで寝そべっている猫に出会う

いい加減、猫を飼いたいと思っていたので

停車して、猫をナデナデしていると

じいさんが話しかけてきた

“朝から30匹くらい、ハゼ食べたよ、そいつさ・・・”

を、とっかかりに、話が弾んだ2時間くらい

じいさんは寂しさを隠さなかった

“こうやって、いろんな人と話すのが楽しいよ”

橋の下の人工釣り場は、夏まだの陽射しを遮り

時折、肌を撫でていく風も心地よい

“これはこれで、インスタ映えしてるのかも・・”

などと、やってもいないSNSっぽさの思い湧きたち

じいさんの声を遠くに、とんだ苦笑い

妙に気恥しく、水面を眺めていた