ただの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

「恋する魔法使い」-20-

2017-04-25 13:14:52 | 自作の小説
アンドールとロブレインはレイダンド王のディスタン王とひどく真剣な話し合いをした
ディスタン王の答え「ブロディルの国王夫妻が許されるのならば」
異論はない

ディスタン王がブロディルの国王夫妻が跡取りと思って育ててきたであろうアンドール王子を手放すであろうかとの懸念を示すと
ロブレインは快活に笑った
「勘当されたら もっけの幸い」
あちらの国の後継ぎは二人の弟たちのどちらか
全然へっちゃらーな兄王子二人

兄二人が話を進めていく中 残った弟二人 リトアールとダンスタンは・・・じゃんけんをしていた

結果はリトアールの3連敗

「はい ブロディルの次の国王はリトアールってことで よろしく兄さん」

何故3回ともじゃんけんに負けたのか納得いかないリトアールを見て ダンスタンは笑い転げている
リトアールはじゃんけんで出す順番が必ずグー・チョキ・パー

「助け合っていこうよ リトアール」

2人はどちらが王位に就くかをじゃんけんで決めたのだった

「僕は勝てない勝負はしないからね」と微笑むダンスタン
兄との勝負よりもリザヴェートの心を掴む方が難しいと考えている
兄弟の中では一番の女顔
ダンスタンはとても優しい顔立ちをしている
小さな頃は娘でないことをカサンドラ王妃がとても悔しがった「一人くらい娘がいても良かったのにー」

危なくドレスを着せられそうになったこともあるくらいだ
実に男らしい顔立ちのアンドールやリトアールを羨ましく思ったこともある

おっとりしながら ゆるぎないリトアール
のんびりしているように見えるのに細かいことにも気づく
下はそんなふうに上の兄弟達に羨望を覚えるものなのだろうか

ロブレインはアンドールの事をこう言う
「智恵では兄上に敵わぬ 人の心は兄上ほどには読めぬ」

ロブレインの言葉をアンドールはさらりとかわす
「少しでも年上だから立派に見えるだけだ
自分の未熟さ 足りぬところに気が付ける人間は大きくなる」
そんなふうにかわしたあとで こうも言った
「でも そのように思われているのは嬉しいよ」


じわじわと兄達との別れが近付いていることがダンスタンの心に迫ってくる
幾つもの他愛無い想い出が胸を過る

なんのかんのと言いながら末っ子のする事は大目に見る優しい兄達だった
上二人の兄達のクッションになってくれていたリトアール
こんな半人前の自分が・・・・・



「らしくもなく悩むとはげるよ」
ぽんぽんと軽くリトアールがダンスタンの頭を叩く
「こう考えてみては どうだ? ぼくがリザヴェート姫を抱いたらお前は耐えられるか
僕でなくても 誰か他の男でも」

リトアールが言い終わらないうちにダンスタンはリトアールを殴っていた
殴られてリトアールはニヤニヤしている
「そういうことだよ」

ダンスタンははっとした「悪い・・・」

「誰かに手を出されたくないなら その気持ちを忘れるな  
しっかり捕まえておけ」
顎をさすりながらリトアールは笑っている

えらぶらないが お兄ちゃん風を吹かせないが リトアールにダンスタンは敵わないと思う
ロブレインもアンドールに似たような気持ちを抱いているのかとも



それなりの覚悟を決めた表情でダンスタンが部屋を出て行くと リトアールは日頃見せない厳しい表情になった

長兄アンドールに替わりブロディル国を治める
人々の暮らしを守りー
地位は責任を伴う
アシュレイン あの愛らしい姫に王妃の・・・・・

「ふられても仕方ないか」
弱気な言葉とは逆に男くさい笑みが口許に浮かぶ


夜の食事の席でディスタン王はアンドールとロブレインがマルレーネとエルディーヌを連れて ブロディル国王夫妻に結婚の許しを得る為に
ブロディル国へ行くことを皆に伝えた
メリサンドには二人の姫についてブロディルへ行くように言い渡す
ジャンル:
小説
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2 コメント

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Unknown (けん)
2017-04-26 02:32:41
国王をじゃんけんで決めるって(笑
しかもリトアールは必ずグー・チョキ・パーって(爆
今回の回はいつもにましてユーモアたっぷりでした♪
有難うございます けん様 (夢見)
2017-04-26 09:34:24
じゃんけんでなら勝てるってダンスタンの陰謀(笑)です
自分よりもリトアールの方が王には相応しいけれど リトアールは自分からは「王になる」と言い出さない人なので

性格をよく知っているダンスタンがうまく追いこんだというか^^;

でもリトアールは 自分ではやれないと思うことは無責任に引き受けない人間でもあるので 良い国王になってくれると思います

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