福島県大沼郡金山町にある滝沢温泉「松の湯」。
浴室の床が絶妙に傾斜していますが、湯舟からあふれた湯が一時滞留する部分はしっかり変色しています。放置すると析出物が千枚田状態になる泉質なので、丁寧にメンテナンスされていることが良くわかります。
浴室の窓を開けると、目の前に源泉井が現れます。褐色の析出物がドームのように成長しています。
この源泉井から湯舟に供給される湯量は、毎分75.5リットル。源泉温度が約52℃なので、手前から2本のホースで加水されていますが、純然たる放流式の湯使い。湯の鮮度は抜群に良好です。
こちらが湯口。析出物が盛り上がっています。近づくとこんな感じ。凄いですね~。
湯は緑灰色に薄く濁っています。金気臭のする源泉を口に含むと、しょっぱくて炭酸味があります。
塩化物泉なのでよく温まりますが、その割には浴後の爽快感もあります。この日の浴槽内湯温は熱めの44.5℃。熱いのに何度も湯船に突撃したくなる、古遠部温泉のような湯でした。
こんな素晴らしい温泉に、なんと100円で入れるのです!
ありがたいことです
滝沢温泉「民宿 松の湯」(福島県大沼郡金山町)
ナトリウム-塩化物・硫酸塩温泉
泉温 52.6℃ pH 7.1
入浴受付 13:00~ 入浴料金 100円