夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

65歳時点で貯蓄3000万でも、長生きすると生活保護水準以下の「老後貧乏」、高齢者の私は学び、動顛して・・。

2016-10-28 13:55:09 | ささやかな古稀からの思い
私は東京の調布市の片隅に住み年金生活をしている72歳の身であるが、
昨夜、ときおり愛読しているネットのビジネスの”本音”に迫る『Business Journal』を見ている中で、
【 老後貧困の恐怖!貯蓄3千万でも破産の恐れ、年金のみでは月8万も生活費不足? 】と題された見出しを見た・・。

私は貯蓄3000万円でも、どうして破産の恐れがあるの、
と思いながらクリックして記事を読んでしまった・・。

やがて65歳時点で貯蓄3000万円でも、長生きすると生活保護水準以下の「老後貧乏」になると学び、
程ほどしか貯金のない私は、動顛させられたりした。

この記事は、マネーコンサルタント、経済の専門家と知られる神樹兵輔(かみき・へいすけ)さんが、
【『縮小ニッポン国』のサバイバル突破思考!】と連載記事を寄稿されている中、
今回の【 老後貧困の恐怖!貯蓄3千万でも破産の恐れ、年金のみでは月8万も生活費不足? 】は、
昨年の2015年7月16日に配信されていたが、 無断ながら記事の殆どすへてを転載させて頂く。
            

《・・先月、走行中の新幹線車両内でガソリンをかぶり焼身自殺した男性(71歳)は、
2カ月ごとに支給される年金額が24万円だったといいます。

年間144万円になるわけですが、この老人は「35年働いて月12万円では少ない」と不満を漏らし
「家賃も、住民税も払えない」とこぼしていたとされます。

「住民税が払えない」というのは、おそらく前年まで働いていた清掃会社での課税分と思われますが、
年金加入35年間の単身高齢者の年金受給額が、月額12万円というのは、本当に少ないのでしょうか。

というのは、老齢厚生年金・老齢基礎年金の月額12万円から逆算すると、
40年間払い込みのケースで月額生涯平均給与は、30万円レベルだったことが想定されます。

この男性は35年間という若干短い期間であり、生涯平均給与額は35万円前後であったと推定できます。
ちなみに生涯平均給与額は、一般的に38歳時点の水準といわれます。

給与が35万円だった場合、現時点での計算ですが厚生年金保険料は17.474%(2015年度)なので、
会社と本人分の合計で、月額6万1159円の年金保険料になります

(本人負担分は半額の3万579円)。月額6万1159円を35年間納めた場合の合計は、
年間73万3908円×35年=約2569万円になります。
            

男性は71歳なので昭和19年生まれとすれば、60歳時点から老齢厚生年金の報酬比例部分が全額支給され、
62歳からは定額部分(基礎年金額と同額)も受給していたはずなので、
60~70歳までの10年間で、すでに1350万円前後の年金を受給していたことになります。

ちなみに現在、厚生年金は65歳からの受給開始に、移行中です。

日本人男性の平均寿命(80.21歳)まで、あと9年生きたとすると、
さらに1296万円受給できるので合計では2646万円になり、
本人と会社が折半で支払った合計保険料(2569万円)は、元が取れます(金利計算は除外)。

なお、平均寿命は実際には、同年代の半分以上がまだ生き残っており、
男性の場合90歳でも21%の人が生き残っています(女性は47%が生存)。

今回焼身自殺した男性は平均寿命以上に長生きしていたら、払い込んだ年金保険料以上を受給でき、
かなりトクをすることになったでしょう。

また、仮に同年齢の専業主婦(無職)の妻がいた場合、35年加入で妻の老齢基礎年金額も67万円ほど加算されるため、
70歳までで約2000万円、80歳までには4110万円の合計受給額となり、
支払った保険料の総額(2569万円)をはるかに、上回っていたことがうかがえるのです。

このように、年金は、単身よりも夫婦世帯で受給するほうが、何かとトクをするのです。
            

妻が会社員だった場合には、妻も老齢厚生年金を受給でき、
妻が年下だと65歳になるまで、夫には年額39万円の加給年金も支給されます。
ちなみに、これは50歳以上の人に届く年金定期便の「65歳から支給される年金見込み額」に記載されていない金額です。

このように考えてくると、この男性の場合、
他の年金受給高齢者世帯と比べても、特段に年金が少ないとは、いえないのではないでしょうか。


単身の自営業者だった場合には、国民年金だけにしか加入できず、
月額1万5590円(15年度)を40年間払い込んで、65歳からの受給額はたったの月額6万5000円だけなのです。

妻が専業主婦の場合でも、国民年金は支払い義務があり、その場合、65歳以降は夫婦での合計受給額は13万円です。
ただし、国民年金も65歳以降の10年間受給(1人780万円)しただけで、
40年間の支払い総額(1人約748万円)の元は取れます。
            

☆年金より生活保護受給のほうが、高額のケースも

ところで、この焼身自殺した男性が住んでいた東京都杉並区の月額生活保護額は、
約14万円(生活扶助と住宅扶助)なので、この男性の年金額より、多くなってしまいます。

生活保護受給世帯になれば、税金も健康保険料も介護保険料も免除され、
医療費、介護費、都営地下鉄、都営バスも無料になります。

実は65歳以上高齢者世帯の4割が、すでにこの男性同様に、生活保護以下の「老後破産」状態にあるといわれます。

また、実際に貧窮度が高いために、生活保護を受給している世帯の約半数は、
すでに高齢者世帯になっている現実もあります(162万世帯中76万世帯が65歳以上の高齢者世帯)。

生活保護水準以下の老後破産状態であっても、なまじ貯蓄があったり、持ち家などの資産があるため、
生活保護を受けられずに暮らす65歳以上の高齢者世帯は多いのが現状です。
            

厚生労働省のデータによると、平均年金受給額は65歳以上の高齢者世帯で、約19万円です。
総務省の家計調査による無職の老後夫婦の最低生活費は、約27万円(年324万円)なので、
平均年金受給額との差額は、月8万円(年96万円)の不足になります。

少し余裕のある生活には、夫婦で合計約38万円(年456万円)が必要といわれており、
月19万円(年228万円)の不足となります。

65歳以降も10~20年と長生きすることを考えると、
貯金が3000万円あっても、安心できない状況であることがわかります。

65歳時点で3000万円の貯蓄があっても、長生きすると貯蓄が尽きた時点で、
生活保護水準以下の「老後貧乏」「下流老人」「老後破綻」の状態になるのは、確実なのです。

日本人の60歳時点における貯蓄(中央値)は約1400万円なので、
60歳以降働かなければ、65歳までは無年金のため、老後世帯の最低生活費27万円で暮らしたとしても
5年間で1620万円かかります。

この場合、65歳から老後破綻状態となってしまいます。
            

☆「人生の3大無駄遣い」をしない

年金は、今後約30年経過した段階で、公的年金支給額の伸びを賃金や物価の上昇分より抑えるマクロ経済スライドにより、
厚生年金が2割、国民年金が3割減らされる見通しです。
また、受給できる年齢も65歳からではなく、67~70歳に繰り延べされることも予想されます。

現在は130兆円ある過去の積立金も、これまでのように毎年4兆円ベースで取り崩されていけば、
30年後には、ほぼ枯渇します。
年金財政は、確実に先細りしていくわけです。

なにしろ2030年以降は、現役世代(15~64歳)1.3人で、65歳以上の高齢者1人を支える構造になりますから、
今以上に税金投入を増やしても、年金財政は綱渡り状態になるのです。

年金が破綻した場合、65歳時点で貯蓄が5000万円以上なければ、
安心して老後生活を迎えることが、できないという事態になりかねないのです。

老後資金を貯めるには、まず「人生の3大無駄遣い」をやめることが、貯蓄を成功させる要諦になります。
3大無駄遣いとは、「住宅ローンによるマイホーム取得」「生命保険への加入」「マイカーの保有」の3つです。
これらからすみやかに脱却し、貯蓄に励み、資金を複利・分散・長期に殖やしていく手立てが欠かせないわけです。

住宅ローンによるマイホーム取得は、ローン完済後に3500万円以上の損失を生みます。
生命保険への加入は、1世帯当たり1200~1500万円の損失を生みます。
そしてマイカー保有は、30年間で3000万円の損失を生みます。

住宅は、価値が大幅に毀損し、民間の生命保険は、代替手段(健保による傷病手当金制度や高額療養費制度、年金による障害年金、
遺族年金制度、企業の死亡退職金、格安の共済など)が充実しているため不要です。
また、マイカーはコストに含まれる税金が高額のため、できるだけ保有しないことが肝心です。

詳細は拙著『40代から知っておきたいお金の分かれ道』(フォレスト出版)をご参照いただければと思いますが、
この「3大無駄遣い」をやめれば、5000万円ぐらいの資金は簡単につくり出せ、
それをさらに大きく殖やしていくことも可能になるのです。・・》

注)記事の原文に、あえて改行を多くした。
            

私たち夫婦は、セカンドライフと称せられる私の定年後の生活の改めて話し合ったのは、
1999年(平成11年)の新春の当時で、私が54歳あった。

私たち夫婦は子供に恵まれず、たったふたりだけの家庭であるので、
世の中の多く人たちから、人生の3大支出は教育資金、住宅資金、老後資金と学んだりしているが、
たまたま我が家は子供の「教育資金」は不要となったりしてきた。

私は1970年(昭和45年)の春、この当時としては大手の音響・映像のメーカーに何とか中途入社でき、
そして音楽事業本部のある部署に配属された。

まもなく音楽事業本部のあるひとつの大きなレーベルが、外資の要請でレコード専門会社として独立し、
私はこのレコード専門会社に転籍させられ、やがてこのレコード会社で、制作に直接かかわらない情報畑、
経理畑、営業畑などで奮戦した。

この間、幾たびのリストラの中、何とか障害レースを乗り越えたりした。

こうした中で、1998年(平成10年)に中小業の多い音楽業界全体の売上げピークとなり、
この少し前の年からリストラ烈風となり、やがて私も出向となり、                                   
各レコード会社が委託している音楽商品のCD、DVDなどを扱う物流会社に勤め始めた時であった・・。
            

こうした時に、私が定年退職を出来た後、どのような生活をしたいか、そして生活資金などを話し合った。
具体的には、私たち夫婦の第二の人生は、どのように過ごしたいのか、主題であった。
                     
やがて結論としては、定年退職後の60歳以降は、
私は働くことを卒業し、お互いのささやかな趣味を互いに干渉することなく、
共通の趣味のひとつの国内旅行を四季折々できればよいなぁ、と漠然に念願したりした。
                                                  

こうしたことを実現するためには、現在の我が家の貯金の確認、定年退職までの年収、退職金など、
そして年金の推定額も算出し、収支概算表を年別に作表し、平均寿命までの年を総括表にしたりした。

そして、毎年の月別は、家計簿の応用で収入の項目、支出の保険、税金等を含め、
予定表も作成したりした。

この時の私は、幸いに住宅ローンを終えていたが、私は1944年(昭和19年)9月生まれであるので、
年金の満額の支給は62歳であり、それまでの2年間は、満額のほぼ半分となるので、このことも配慮した。

そして年金が満額となった62歳からの生活の収支は、
私たち夫婦の共通趣味である国内旅行費、そして冠婚葬祭など諸経費は例外として、
原則として生活費は年金を頂く範囲として、収支の概要を作成したりした。

                                                      
こうした中、不慣れな遠い勤務先の出向会社に私が奮戦している時、
出向先の物流会社も大幅なリストラが実施されたり、私が30年近く勤めてきた出向元の会社でも、リストラ烈風となる中、
私の同僚、後輩の一部が定年前の退社の連絡、或いは葉書で挨拶状を頂いたりし、
私は出向先で2004年〈平成16年〉の秋に定年退職を迎えたりした。

この間、経済にも疎(うと)い私が、信愛している経済ジャーナリストの荻原博子さんなどの数多く著名人の寄稿文を読み、
デフレ経済の蔓延している中、公的年金を受け取りながら堅実に年金生活をし、
預貯金が3000万円あれば、少しづつ取り崩して生活すれば、少しはゆとりのある年金生活ができるかしら、と学んだりした。

このようにつたないサラリーマン航路を過ごし、せめて残されたセカンドライフは、
多少なりとも自在に過ごしたと思い、年金生活を始めたのは2004年〈平成16年〉の秋であり、
早や丸12年が過ぎ、年金生活13年生となつている。
            

我が家の生計は原則として、私たち夫婦はお互いに厚生年金とわずかな企業年金を頂いた範囲で、
日常生活を過ごすことを原則としている。

そして耐久品の購入、冠婚葬祭、そして私たち夫婦の共通趣味の国内旅行に関しては、
程々の貯金を取り崩して、ここ12年ばかり過ごしてきた・・。

こうした中で私たち夫婦は、月初めには家計簿をお互いに確認しながら実施している。

もとより社会の少子高齢化の中で、公的年金は目減りは減少してきたので、
私たち夫婦はお互い趣味の費用を捻出する為に、収支の実態をお互いに確認し、
ささやかに生活を過ごしたく、家計簿の月次決算をしている。

私たち夫婦は年金生活をして13年目となるが、我が家の銀行、郵便局、信託銀行などの貯蓄は、
安全利回りが原則で、周知の通り金利はわずかである。

そして年金生活を始めて数年は、200万円前後の赤字となったりしたが、
その後は毎年は120万円前後の赤字の実態なので、予定通り貯蓄の残額は減るばかりとなっている。
                         

今回の記事で、何よりも動顛させられたことは、
《・・65歳時点で3000万円の貯蓄があっても、長生きすると貯蓄が尽きた時点で、
生活保護水準以下の「老後貧乏」「下流老人」「老後破綻」の状態になるのは、確実なのです。・・》

或いは男性の日本人男性の平均寿命(80.21歳)、《・・平均寿命は実際には、同年代の半分以上がまだ生き残っており、
男性の場合90歳でも21%の人が生き残っています(女性は47%が生存)。・・》

過ぎし私たち夫婦がセカンドライフを思案した時は私が54歳であり、
私は家内より先にあの世に旅立つことを思い、残された家内が生活に困苦しないように、私は公正証書の遺言書を作成したのは、
定年後の年金生活を始めて、まもない時であった。

この時は、友人、知人の死に遭遇したりし、私は漠然としながらも80歳までは想定外であり、
70歳を迎えて、やがてにあの世に旅立つ、と思ったりしてきた・・。

そして私は年金生活を始めた当初から、私は午前中の殆どは、平素の我が家の買物として、
家内から依頼された品を独りでスーパー、専門店で求め、買物メール老ボーイとなっている。

この後、独りで自宅から3キロ以内の遊歩道、小公園などを歩いたりして、
季節のうつろいを享受している。

こうした根底のひとつとして、何よりもいつの日にか認知症、或いは脳梗塞などの難病に遭遇したら、困窮するので、
ひたすら歩くことが多くなっている・・。

もとより健康でなければ、自身の日頃のささやかな願いも叶わないので、
歩くことが何より健康体の源(みなもと)と思い、そして適度な熟睡する睡眠、或いは程ほどの食事が、
セカンドライフ健康体と信愛し、年金生活を過ごしている。

このような生活を過ごしてきた私は、神様か仏様か解らないが、80歳の誕生日を迎えられる、
ひよっとすると80代なかばまで、体力は衰えながらも、生きていられるかしら、ときおり思い馳せることもある。
            

しかしながら男性の多くは、70代となれば体力の衰えを実感して、75歳まではこれまでどおりの自立した生活ができるが、
80歳が見えてくる頃には、介護を必要とするようになり、
やがて80代後半では何らかの介護付き施設に入居する可能性が高くなる、と専門家の人から数多く発言されている。

このように長生きすればするほど、お金が程ほどにあっても、やがて・・と思ったりしてきたが、
今回の記事で具体的に多々教示されたが、やはり私の晩年期の最大の難題かしら、と少しうつろになりながら、
気落ちしたりしている。

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