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夢七雑録

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舎人公園と周辺の桜を見に行く

2017-04-06 19:15:35 | 公園・庭園めぐり

日暮里・舎人ライナーを舎人公園駅で下りると、広大な都立舎人公園が目の前にある。この公園は昭和56年に開園しているが、今もって未完成である。舎人公園は北西のA地区、北東の、南東のC地区、南西のD地区に分けられるが、C地区については今も工事中である。

舎人公園で最初に開園したのがA地区である。ここには公園のサービスセンターがあり、北側にはテニスコートと陸上競技場、西側にはプレイグラウンドや西園がある。A地区内を西に向かって歩いてみる。周囲に高い建物が無いせいか、空が広く感じられる。

明治時代、荒川堤改修に際して多種の里桜が植えられた事があり、様々な色の桜があったため、荒川の五色桜と呼ばれていた。この桜の苗木はアメリカに贈られ、ポトマック河畔に植えられて、今に至るまで桜まつりが行われている。一方、荒川の五色桜は絶滅してしまったため、アメリカからの里帰り桜を植樹するようになった。舎人公園において昭和57年に植樹された桜は、レーガン大統領夫人から贈られた里帰りの桜で、レーガン桜と名付けられた。この桜は今も健在で、プレイグラウンドの傍に記念碑とともにある。

舎人公園には千本桜と称されるほど多数の桜が植えられている。その大半は北西のにあるが、公園が広いので花見の場所取りに苦労する事もなさそうである。にはキャンプ場や菖蒲田などもあり、桜の季節が過ぎても楽しめる公園になっている。

の中心には大池がある。舎人公園は荒地や水田地帯だった場所を公園として整備しているので、大池もその時に新たに造成されたと思われる。現在は公園の池らしくなっているが、以前はガマの穂渕と呼ばれ、自然の沼のような姿をしていた。

舎人公園は全体として平坦地になっているが、北側の日暮里舎人ライナーの車両基地の上に山が築かれ、その斜面地には広場が設けられている。山上の朝日の広場は、展望台のようになっていて、360度の眺めが素晴らしく、天候次第では富士山も見えるらしい。

舎人公園を出て北に向かい、見沼代親水公園に行ってみる。利根川の水を引く灌漑用水路の見沼代用水東縁の末流に当たる足立区内の区間を公園としたもので、浄化された水による流れに沿って遊歩道が作られている。数は多くはないが、ここにも桜はある。

遊歩道を進むと日暮里舎人ライナーの終点、見沼代親水公園駅に出る。尾久橋通りの向こうに毛長緑道の入口があるが、ここは帰りに寄る事にして、見沼代親水公園の続きに行く。

見沼代親水公園の水路に沿って桜を見ながら先に進むと、やがて道は毛長川に出る。見沼代用水東縁の水路は毛長川と立体交差していたが、現在は毛長川に合流するようになり、毛長川を過ぎた先の水路は、見沼代親水公園に代わっている。

毛長川に架かる舎人橋から上流を眺める。川沿いの舎人緑道には桜並木が続いている。現在は付近の改修工事が継続中のようだが、埼玉県側も含めて付近の遊歩道が整備される事を期待したい。舎人橋を渡って、その先を右に一本橋を渡る。

見沼代用水東縁に架かる一本橋から上流を眺める。水路沿いには桜並木が続いている。橋を渡って右に毛長川を砂小橋で渡り、見沼代用水東縁が毛長川に合流している様子を眺める。

砂小橋を渡って左へ、車に注意しながら毛長川の右岸を歩いて行くと、ふれあい橋に出る。橋から毛長川の上流を眺めると、川に沿って桜が何本か見える。

ふれあい橋から、桜のある毛長緑道に入ると、間もなく尾久橋通りに出る。見沼代親水公園駅から乗車し、展望を楽しみながら帰途に就く。

 

<参考資料>「舎人公園マネジメントプラン」

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