浪速おやじのつぶやき日記

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浪速夢見頃>日本昔ばなし(2)♪北風長者(川県の民話)

2014-04-03 08:30:22 | 小話

ウィキペディア日本語版引用参照
浪速夢見頃>日本昔ばなし(2)
♪北風長者(川県の民話)
日本昔ばなし記事リンク
あらすじ
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むかしむかし大金持ちとして有名な大阪の鴻池(こうのいけ)の長者と
兵庫のタコ取り漁師が四国の金毘羅道中(こんぴらどうちゅう)で親しくなりました
あれこれと話をするうちに鴻池の長者がたずねました「わしの屋敷はせまいので、
どうもむさ苦しくてかなわんあなたさまの所は、坪はどれほどありますかな?」
鴻池の長者は、屋敷の広さは何坪あるかと聞いたのですがタコ取りはタコつぼの
数を聞いているのだと勘違いをして「へえ、つぼなら、おそらく千ほどは」と
答えたのです。 すると、ちょっと驚いた鴻池の長者はさらにたずねました
「ほほう、千とは広いですな。してわしの所の屋根は瓦ぶきですがお宅は?」
すると、タコ取りは「わしの所は、胡麻(ごま)の柱(はしら)にかやの屋根、
月星(つきほし)をながめるといったところですわ」と、答えました。
 すると鴻池の長者はいよいよ驚いて感心しました「ほほう、五万本の柱とは、
大変な物ですな。それに月や星をながめられるとは、えらく風流(ふうりゅう)な
造りで」すると今度は、タコ取りが言いました。「わしの家に息子があるが、
釣り合うた嫁が無くて困っとります」タコ取りは、自分の家は貧乏なので、
来てくれる嫁がいないと言ったのですが、またまた鴻池の長者は勘違いです。
「確かに、それほどの家柄なら、なかなか釣り合うた者はいないでしょうな。
しかし幸いうちには娘があります。よろしければ、わしの娘を嫁にもろうて
下さいな」 これには、タコ取りもびっくりです。 さらに鴻池の長者は、
タコ取りに言いました。「あとで、うちの番頭をうかがわせますので、
あなたさまのお名前を教えて下され」 この時タコ取りは、鴻池の長者がえらい
勘違いをしていると気がつきましたが、今さら自分が貧しい漁師だとは言えません
そこでタコ取りは、口から出まかせ「わしは、北風です」と、答えたのです
こうして二人は、金毘羅参りをすませて別れました。さて、大阪に戻った
鴻池の長者は番頭に命じました「兵庫にいる北風と言う名の網元を見て来てくれ」
「はい」 そして兵庫に出かけた番頭は、海の近くの町で出会った人に
たずねました。「あの、北風さんのお宅をご存じないでしょうか?」
「北風?」 聞かれた人は一瞬首をかしげましたがたずねているのが北風の
吹き荒れる漁師町の事だと思って答えました「ああ、北風なら漁師の道具を一揃え
干してあるからすぐにわかるでしょう」 それを聞いた番頭は、町の人でも
知っているくらいだからこれはよほどの網元だと思って「これなら、わざわざ
行く事もあるまい」と、鴻池の長者に報告したのです。「北風さんは、とても
大きな網元でした」「そうか。なら、すぐに嫁入りの支度をしないとな」
さて、いよいよ嫁入りの日となりました。 長者の娘は嫁入り道具を荷馬車に
山ほど積んで北風の家に向かいました。そして着いてみると確かにタコつぼを
千ほど並べてありましたが、北風の家は胡麻粒(ごまつぶ)を取る胡麻の木の柱に
むしろを敷いた だけのあばら屋で屋根にはたくさんの穴が開いているので、
月星をながめる事が出来たのです。それを見たお供の人は、「なんだこれは! 
聞いた話しと全く違うではないか! お嬢さま、すぐに嫁入りをやめましょう」
と、娘に言いましたが、娘は首を横に振って「いいえ。この縁談はお父さまが持って
来たものです。ここに嫁ぐのがわたしの持って生まれたご縁なのでしょう」と
そのままタコ取りの家に嫁入りをしたのです。その後、タコ取りの家は嫁の
持って来たお金を元手に大きな船を買い、船主になって漁を始めました。
そしてタコ取りは一生懸命に働いて持ち船をどんどん増やしていきました。
やがて貧乏だったタコ取りは本当の長者になったのです。
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