ふだん草紙。

the ordinary book

ホタルを見に行った

2017年06月15日 | 日記


ホタルを見に行った。

ホタルの名所と謳っている場所だけにそこに外灯などはなく、小さい行燈のようなぼんやりとした灯りが川沿いに点々と設置されているだけ。
行燈の明かりと川の流れの音を頼りにゆるゆると車を進めホタルの見物場所を探す。


駐車場となっている場所に車を止めて外に出ると、「星が…!すごいよ」と彼の声。
見上げると空を埋め尽くすかのような満天の星。どうやら今日は快晴のようで雲がほとんどないのだった。

真っ暗闇ななか目に入るのはぼんやりとした行燈の灯りときらめく星空だけ。
聞こえてくるのは川の流れと、少し離れたところから聞こえるカエルの鳴き声、見物客たちのひそやかなささやき声。

ホタル見物の人は他にもいるけれど、みんな声を潜めて静かにしている。
濃い闇の暗さの中にいて、いかにもはかないホタルの光を前にすると、みんななんとなくやっぱり静かになる。


暗い。本当に暗い。暗いっていうかもう、黒。足元も見えないくらい暗い、っていうか黒い。
駐車場に車が入ってくると、そのヘッドライトがあたりに一瞬閃光を射すけれど、車がエンジンを止めるとまたすぐに無音の闇に包まれる。

目が慣れてくると空の黒と山の黒の境目がはっきりしてきて、川向うのすぐ目の前には山が迫っているのがわかる。山すそには竹林が広がっているのがわかる。川面と川辺、土手と竹林のあたりに蛍光緑の光がたくさん点滅している。
同期しているようなそうでもないようなゆらめく間隔で無数の光たちがやわやわふわふわと瞬いている。

川の匂い、土の匂い、草の匂い。
暗闇の中、さらに濃く黒く浮かぶ山から流れ落ちてくるひんやりとした空気。

やべぇ、めっちゃ幻想的。
めっちゃチャージされた。




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