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改めて「マイティ・ソー」を観たら新たな面白さや発見に満ちていた! ~二度も三度も美味しいMCU作品

2015-04-07 18:40:11 | 映画



こんにちは、YU@K(@slinky_dog_s11)です。
つい先日やっと「エージェント・オブ・シールド」のシーズン1を観終えてマーベル・シネマティック・ユニバース熱が上がっていたので、久々に「マイティ・ソー」を鑑賞しました。BDは持っているけどここしばらくは棚の肥やしと化していて、去年続編の「マイティ・ソー / ダーク・ワールド」公開前に復習したっきりの鑑賞。この映画普通に好きなのですが、どうにも他のMCU作品に比べると少し地味というか、パンチに欠ける作品だと思っていたのですが、久しぶりに観ると色々と新たな面白さがありました。


今では立派なアスガルドの王としてイケメンスマイルを振りまいているソーですが、「マイティ・ソー」序盤、戴冠式前後のこの頃のソーは危なっかしくて見てられない。その後の彼の活躍を「アベンジャーズ」や「ダーク・ワールド」で観ているので、若さと勢いだけの粗暴な野蛮人時代のソーが一周して新鮮だったり…。

そして改めて観て思ったのが、「マイティ・ソー」ってほんと地球人には迷惑な話だったな、と。要は、神様同士の親子喧嘩や兄弟喧嘩に流刑地として地球が巻き込まれただけで、地球側が被害を受ける落ち度が全く持って無いのがもはや清々しい。まあ、それもあってか郊外の小さな街ひとつが半壊するだけで済むという、MCU作品にしては最も被害が少ないという結果に。壊れたのは街と虹の橋くらいかな? 親父さん(オーディン)も息子に怒ったからといって(試練とはいえ)地球に追放するなんて、それってナチュラルに地球を馬鹿にしてね? …とか思わないでもない。





前述した通り、一周して新鮮に見える荒々しいソー。そして面白いのがロキ。自身の境遇(氷の巨人ラウフェイの息子だった)を結構真剣に嘆いて狼狽したり叫んだりしていて、こいつがここまで素の感情を露わにするのもそう言えばあまり無いな、と。その後の「アベンジャーズ」でも「ダーク・ワールド」でも、ロキはずっとニヤニヤして“企んでます顔”ばかりなので。まあ、改めて考えると祖国を滅ぼした敵国のトップに誘拐され出身を偽られたまま育てられた、って結構酷な話だよなあ。

そして、これまた今では当たり前のソーのハンマーことムジョルニアが使用者の意のままに空中を飛びまわったり、ロキが分身を作り出す能力を得意としていたり、その辺りの能力描写がとても丁寧。これはアイアンマンにもハルクにもキャップにも言える事だけど、各々の個人設定・能力描写が単独作品でしっかり説明されているから、「アベンジャーズ」や各続編では応用・発展形の描写をやる事が出来て、結果としてそれが連携にも繋がる。1つのユニバースとして映画作品が連なっているシリーズものの強みだよなあ、と。





そして、「エージェント・オブ・シールド」を観た後に観るとフィル・コールソンの出番が結構多くてニヤニヤ出来る。というより、コールソンにかなり感情移入して観る事が出来る。この頃はまた「アベンジャーズ」前で瀕死状態にはなっていないし(むしろ〇〇〇計画の責任者としてプロジェクトを進めていた頃?)、通称「084」(未確認物体)としてムジョルニアを保護&調査する任に就いている。この映画はソーと、彼と恋仲になるジェーンが主人公サイドの物語なので、彼女の研究資料や機材を予告もなく没収したり、ムジョルニアを取りに来たソーを軍隊で妨害したり、結果としてシールドが物語構造の敵サイドとしての役割を持っているのが面白い。コールソンは見ようによっては結構横暴で酷い奴にも描かれているが、ギリギリの塩梅で親しみのあるキャラクターに調整されている。仮設基地内ではボス呼ばわりされているのもなんだか微笑ましい。





コールソンの立場で「マイティ・ソー」を見ると、084が見つかったので現場に急行し、それに伴い現地の科学者の資料を没収。ハンマーを調査していたら荒くれ者が単身乗り込んできて仮設基地はドタバタ。アスガルドからデストロイヤーが送り込まれてきたのをスタークが作った新兵器かと思い話しかけるも問答無用で攻撃を受ける。結果としてソーもムジョルニアもろくに調査出来ぬままアスガルドに戻ってしまう。コールソンの中間管理職の辛さがまさにこの映画に滲み出ている。ソーから「コールの息子」とか呼ばれちゃって、まさに踏んだり蹴ったりである。

「エージェント・オブ・シールド」関連で挙げると、アスガルドの女兵士シフが出ているのも面白い。後に地球に逃亡したローレライを捕縛するために再度地球に来てコールソンたちと共闘する訳だが、この頃からかなりサバサバして思い切りのあるキャラクターとして描かれている。デストロイヤーに止どめを刺したかに見えた一瞬のドヤ顔が可愛い。





あのホークアイもこの映画が初登場だが、コールソンの指令で弓を手にする一瞬前に銃に手を伸ばすカットがある。これについては初登場ならではの“お約束”というか、「スナイパーなのに銃じゃなくて弓なんだ!?」のための描写だろう。とはいえ、今になって考えると「そりゃお前は弓だろうよ」としか思えないんですけどね。

また、エンドロール後のおまけ映像で現れるフューリー長官。吹替が竹中直人じゃないのに物凄い違和感!「アベンジャーズ」公開時には芸能人の吹替キャストにファンが大荒れだったが、結果として慣れとは凄いもので、「アベンジャーズ」「ウィンター・ソルジャー」「エージェント・オブ・シールド」と3作も竹中直人長官の声を聴いているとこれで完全に頭に固定されている。とはいえ「ウィンター・ソルジャー」中盤以降のサングラスをかけたDJスタイルなフューリーは、もはや竹中直人以外にハマる声は無いんじゃないか、という気もするが…。

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ソーはジェーンと熱いキスを交わして「必ず戻る」と誓ったのに、虹の橋が壊れた事により地球には戻れなくなった。その後「アベンジャーズ」で再度地球に来るもニューヨーク決戦に忙しくてジェーンには会わなかった、と。そりゃ「ダーク・ワールド」での再会時にジェーンは怒るよね!当たり前だよね!ジェーンからすればTVに映ったニューヨークでソーが思いっきり戦っていたのに自分はスルーされたんだよね。うん、怒らない方がおかしいね!このソーの恋愛下手というか、不器用というか、「人生初の彼女(ただし遠距離)が出来たアメフトサークルの部長」のようなキャラ設定がもはや面白いんだけどね。

また、続編「ダーク・ワールド」は作風としてドタバタコメディ感が増したが、この1作目は全体的に少し地味ながらも、神々の世界といった神秘性や幻想に満ちた世界観があったなあ、と再確認。続編では詰め込み雑多感の方が強くなっていて、この荘厳で気高い空気はちょっと薄れてしまったのかな。





…といった感じで、MCU関連の作品を鑑賞してから改めて単体作品を観ると、色々と丁寧に作られているのを実感する事が出来た、という話でした。これは「マイティ・ソー」に限らず他のアベンジャーな面々についても同じ事ですが、いかにこのユニバースそのものが緻密に丁寧に“痒いところに手が届く”作りになっているか、という事の証明に他なりません。観る度に理解が深まるし、新しい発見があるし、次回作への期待が高まる。最新作「アベンジャーズ / エイジ・オブ・ウルトロン」の公開が近付いてきましたが、改めてまた「アイアンマン」から全作復習しておこうかな。


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2 コメント

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Unknown (yukiwong)
2015-04-07 20:58:02
『エージェント・オブ・シールド』のネタバレ感想になってしまうのでここでコメントさせて頂きます。
未見の方はご注意ください。


コールソンって、アイアンマンやソーの頃は、割とシールドのプロトコルにカッチリ乗っ取って行動するエージェントとして描かれていましたよね。
それが、AoSが始まったらルールから外れたアンタッチャブル要素のある性格に少し変わっていました印象を受けました。
ドラマの主人公になる制作の都合上から、少し柔らかい性格に変えたのか?
元々彼が持っていた一面をドラマで初めて垣間見る事が出来たのか?
まさかタヒチの影響か?なんて無駄な深読みをしてしまいます。

「同じ世界観の映画シリーズ」MCUフェーズ1の橋渡し役として活躍してきた彼が死んだ際、ファンから復活の署名運動等が起こり、満を持してドラマ主演という形で復活!
でもそれに留まらず、復活した理由すらドラマの根幹に組み込み、更に今後のMCUの世界観の拡張の役割まで担ってしまうという脚本の手腕に唸らされました。

ここまで書いておいてなんですが、これソーの感想に成ってませんね。失礼しました!
コメント返信 (YU@K)
2015-04-10 10:17:37
>yukiwong様
コメントありがとうございます。
コールソンの性格については、実は「アベンジャーズ」の頃から変わったかな?…と感じていました。「アイアンマン」や「マイティ・ソー」の頃の彼を考えると、カードを集めててキャップの大ファンで、というキャラクターはちょっと違和感あるかな、と。仰る通り“シールドのプロトコルにカッチリ乗っ取って行動するエージェント”という印象だったので。まあ、彼に初めて正面からスポットライトが当たった事により、色んな面が見えてきた、という事かもしれませんね。

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