YU@Kの不定期村

不定期に気ままに、映画&特撮レビューブログ。

それならとことん「ダサピンク現象」を紐解いてみよう ~本来の定義と二次的な側面との混在が原因

2015-01-06 18:16:27 | 提言
前回の記事が大変反響がありまして、批判の声も、賛同の声も、読ませていただいています。
とはいえこの案件はそういった単純な“賛否”という白黒で語れるものではないので、「この記事の〇〇については分かるけど××はちょっとね」といったようなグレーなお声が一番身に刺さるなあ、と感じています。


<前回の記事>
「男向け」「女向け」にみる区別アレルギー ~ダサピンク現象のズルさと危険性
…以下に書くことはこの記事の続きになります。


結論から言ってしまうと前回の記事で私が最終的に言いたかったのは「ダサピンク現象」についての事ではなかったのだけど、まずそこについて沢山の声が挙がっているので、ここはもう一端区切ってしまって、その「ダサピンク現象」についてもう一度ちゃんと書いてみようと思う。
だからこの記事は、前回の記事の【「ダサピンク現象」のズルさと危険性】の項を中心にその補足的な役割を持つので、その後に続く「男向け」「女向け」などの【「男の子向け」は排他的な表現なのか?】【男と女を区別する事は当然では?】【矢を放つ前に考えよう】の部分とは一旦切り離した上で、読んでいただけると幸いです。
切り離した部分についてご意見があれば、前回の記事のコメント欄にどうぞ。
あくまで「ダサピンク現象の定義と、指摘したい点」について、書きます。





さて、もう一度、始めから。
「ダサピンク現象」とは、何か。


「ダサピンク現象」とは、決して「ピンク=ダサイ」という意味ではなくて、「女性ってピンクが好きなんでしょ?」「女性ってかわいいのが好きなんでしょ?」「女性って恋愛要素入ってるのが好きなんでしょ?」という認識で作られたものの出来が残念な結果になる現象のことを言います。
残念な女性向け商品が作られてしまう「ダサピンク現象」について ~「yuhka-unoの日記」


名付け親の方のご意見そのままなので、これが本来の「ダサピンク現象」の定義だという前提で、これ以降書いていきます。


要は、私がこれに対して言いたいのは、簡単な事なんです。


「ダサピンク現象」とは、決して「ピンク=ダサイ」という意味ではなくて、「女性ってピンクが好きなんでしょ?」「女性ってかわいいのが好きなんでしょ?」「女性って恋愛要素入ってるのが好きなんでしょ?」という認識で作られたものの出来が残念な結果になる現象のことを言います。

→「なるほど。確かにそういう認識や現象は存在すると、俺も思う。ただ、“出来が残念”の評価は誰が下すの?貴方にとって“出来が残念”なら、それはイコール、ダサピンク現象だと言ってしまって良いの?ダサいか否かという個人の価値観で不明瞭な過程部分を想像で批判しても良いの?」


つまりは、例えば「ダサいもの」があったとして、それが「“女性って〇〇が好きなんでしょ?”という認識」を元にして作られたか否かは、結果としての「ダサいか・ダサくないか」とは何の関係も無いのでは?、という事である。
結果(出来上がったダサいもの)だけを見て、過程(どのような認識で作られたか)への決めつけが行われているのではないのか?、という問題提起を、前回の記事で行ったのだ。
もっと言えば、誰かの「ダサい」は誰かの「イケてる」かもしれない。その逆も然り、である。


私の前回の記事に対して「違う違う、そもそもダサピンク現象っていうのは~」という反論をいくつも見たが、その後に続くほぼ全ての意見について、私は同意出来た。
何度も言うが、私は別に「ダサピンク現象は無い」とは言ってないし、もっと言えば「ダサピンク現象があるかないかと問われたらYESだ」とはっきり書いている。
むしろどちらかと言えばこの現象そのものについては、存在容認派だと胸を張って言いたい。
ただ、不明瞭な過程部分(前述の認識の有無)を精査する観点がそこからすっぽり抜け落ちているのではないだろうか、という危うさを指摘したかったのである。


続いて、「ダサピンク現象」が性差別問題なのか否かという根っこの話だが、「本当はそうではないがそういう意味を帯びやすい」というのが私の考えだ。
この現象をずっとずっと紐解いていくと最後に残るのは、「消費者を舐めた雑なマーケティング」というただひとつの可能性だ。
要はそこにみんな憤慨を覚えているのだ。
勿論、「舐めてんのか!」と言いたくなるものは沢山あって、私だって映画館で映画を観てそういう感想を持つ事はあるし、そこは否定しない。

同時に、「消費者を舐めた雑なマーケティング」に男だの女だのは関係無い。
作り手が男であれ女であれ、受け手が男であれ女であれ、それは往々にして発生しうる事だ。
だから、私は「ダサピンク現象」の「消費者を舐めた雑なマーケティングによって残念なものが産み落とされる現象」という指摘については、むしろ「なるほどそういう表現や観点があるのね!」と膝を打ったものである。
だがしかし、ここには前述の“不明瞭な過程部分を精査する観点”が抜けているのもまた事実で、極端な話、真に「ダサピンク現象」と言い切ってしまえるのは「実際に出来たものが万人にダサいと認められた上で、作り手に消費者を舐めた雑なマーケティング認識があった事が消費者に開示された場合」のみである。
これは言うのは簡単だが物凄い難易度で、だからこそ私はこの考え方を一概に否定はしていない。
ある程度想像で語らざるを得ない部分というのは往々にあるし、こういう問題を0か100で語っては答えは遠くなる気がする。
しかし、逆に安易に想像で決めてしまうのも早計で、物凄く注意が必要であると思っている。


本来ならここで終わっても良いのだが、なぜこれが性差別問題を帯びるのかというと、それは簡単でこれが「ダサ“ピンク”現象」という名称だからである。
そしてそもそもの起点であり、名付け親としてその存在の定義を書かれているyuhka-unoさんが、該当記事で「おっさん」という単語を連発しているからである。
だからややこしくなるのだ。
だからこじれるのだ。
本来これは、男女云々の話では無いのだ。


実際に決裁権を持っている人間が「消費者を舐めた雑なマーケティング意識」を持っていて、その人の声で企画が変わり、その結果ダサいものが出来上がる。
yuhka-unoさんはその“実際に決裁権を持っている人間”は今の日本社会では多くが“おっさん”なので、そう表記したものと思われる。
それはおそらく正しいのだけど、同時に「おっさんが女性を分かっていない」という存在が不確かな差別的な香りを帯びてしまうのだ。
実のところ、女性管理職だろうが何だろうが、この認識に性差は関係ないのだ。
女でも男を舐めるし、男だって女を舐める。そうじゃなくて、“ここ”にいるのは「作り手」と「消費者」の二種類だけ。「送り出す者」と「受け取る者」の二者だけである。
「ピンク」というチョイスもそうだ。悪しき実態として「ピンクは女性の色」という思い込み認識を持っている人はいて、そしてそれを疎ましく思っている人もいるという諸々が渦巻く現状に、この“ダサピンク”という表現はあまりにも効果的にキマってしまったのである。
それはもう嫌に綺麗に、キマってしまったのだ。ストン、と。

ただ、二次的な要素として、「消費者を舐めた雑なマーケティング意識」とは別に「女性って〇〇が好きなんでしょ?」という男性側の決めつけによる純粋な性差別もまた同時に存在していて、そこが混同して語られてしまうから難しいのである。
要は、性差別を絡めて用いられる「ダサピンク現象」というのは、「消費者を舐めた雑なマーケティング意識により残念なものが出来上がる現象」の、【亜種】なのだ。
そこを混同してしまうからややこしくなる。


だから私は前回の記事で、「“ダサピンク現象”の誤用」と、何度も書いたのだ。
本来の「雑なマーケティング論」とは違う意味で、前述の亜種的な方向に振り切ってしまっている現状があったために、“誤用”と、そう表現したのだ。
文庫女子フェアを批判したエントリーがまさにその例で、あれは「消費者を舐めた雑なマーケティング意識」と「女性って〇〇が好きなんでしょ?、という男性側の決めつけ意識」をぐっちゃぐちゃにして語ってしまっている。
だから、名付け親であるyuhka-unoさんが唱えた“本来の意味のダサピンク現象”について、私は純粋に賛成しているのである。
というよりyuhka-unoさんが悪いとかは別に思っていなくて、最初っからいきなりトップギアで亜種方面まで含めて語ってしまったために、問題の根っこが見え辛くなり、本来分けて考えるべきその2つの観点が混在して伝わってしまったものと思われる。


と、本来は前回の記事にここまで書いておけば良かったのだが、一番最初に書いたように、あの記事における私の主張のキモはこれじゃなかったので、本記事の前半部分に書いた「不明瞭な過程部分を精査する観点が抜けている」という指摘に留めたのだが、それがまた議論をややこしくしてしまったようで、これについては申し訳なかったと思っている。
本来は関係ないのに、「ピンク」という色が帯びている多くの意味が、誤用に次ぐ誤用で性差別論の観点ばかり注目されてしまった現状が、この「ダサピンク現象」という概念を物凄く不透明なものにしてしまっている。


だから、「ダサピンク現象」は「ダサピンク現象」という名前じゃなければ良かった
その方が、もっとこの現象の持つ本当の問題点が見えたはずだ。
良い代案が思い浮かばないが、仮に「消費者を舐めた雑なマーケティング意識により残念なものが出来上がる現象」という名前であれば、まだ違っただろう。(その通りすぎてセンスの欠片も無いが…)
「消費者を舐めた雑なマーケティング意識により残念なものが出来上がる現象」と「消費者を舐めた雑なマーケティング意識により残念なものが出来上がる現象に性差別問題が付加されるパターン」は、本来切り離して考えるべきなのだ


そこを混同して語ってしまう「誤用」が、ズルいと、危ういと、私は主張したかったのである。
不明瞭な過程部分(認識の有無)を精査する観点が抜けている上に、安易に性差が絡んでしまうという亜種が流行してしまっているから、“危うい”のだ。
以上を踏まえた上で、もう一度私の前回の記事を読んで頂き、それでもご意見がある方はコメント欄にてお待ちしています。
そして、前回の記事への沢山のご意見を見るに、哀しいかなこの「ダサピンク現象」は亜種の意味がメインで用いられていく事と思われる。


(そもそものこの亜種との混在については、yuhka-unoさんが書かれた【続々・「ダサピンク現象」について―上層部のおっさんの「無知の知」という問題】という記事のコメント欄のアポ口さんと言う方が物凄く丁寧に指摘されている)



<追記:1月7日>

私の文章だけでは上手く言えていない部分もあると感じているので、読んでいただいた方からのご意見を引用せていただきつつ、補足したいと思う。
ご意見の元はこちらから。

>ダサピンク批判の肝は、消費者を舐めた雑なマーケティングの要因としてステレオタイプな性差観があるってとこだったのでは。そして管理職の男女比の著しい不均衡がなきゃ「おっさん」て言葉も出てこないのでは。
「消費者を舐めた雑なマーケティングの要因としてステレオタイプな性差観がある」という点については、私の言うところの「二次的な要素」なので、それも合っていると言えると考えています。

>ならばなぜ男向けより女向け、中年向けより若者向けほど的外れなマーケティングが為されるのかと考えれば、結局「おっさん」問題に行き着かざるを得ない
>「雑なマーケティング」の奥底に、管理職おっさんの『女はピンクにしとけばいいんだろ』的視点が透けて見えるのが嫌、という話なのでは。

>雑なマーケティング、てのはたぶん正解なんだけど、じゃあどうして女性向けに多いの? てところを考えるとおのずと見えてくると思うのね。
実際に最初の方が言われている「的外れ」が本当にそうだと仮定して、私も結局「おっさん問題」に辿り着く気はします。そしてそうなのであれば、これはもうずっと前から言われている「おっさん差別」「男女の社会進出の差」という命題になってくるので、あたかも新しい観点に見えた「ダサピンク現象」なんてそもそも無かった、となってしまいます。だから私はそこを切り離して考えたらどうか、と提言しました。まあ、仮に“そもそも無かった”という結論でも私は構わないのですが。

>ジェンダー的問題と捉える人は「おっさん(発案者)→女性(消費者)」とみなしていて、ジェンダーの枠に留まらないと考えている人は「おっさん→消費者(男性・女性)」と考えてるから食い違いが起きてる感があるなあ
それこそが、本来の意味と二次的な意味とが混同してしまっているという事だと考えます。しかし送り手が「おっさん」である事はこの場合マストでは無い。

>雑なマーケティングの指揮をとる上層部が、今の日本では男であり、女が増えても雑なマーケティング問題はなくなるわけではない
>ダサくないピンクにも大抵おっさんが関わってると考えるとこの問題に性差は関係ないのでは

私はこの方々と同意見です。

>「かわいい女の子をいっぱい出せばいいんでしょ?」という認識で作られたゲームの出来が残念、みたいな?
これが本来の意味での「ダサピンク現象」だと思います。

>ダサピンク現象って単にピンクや可愛いのが嫌いな女性が「なんで私の好みのものがないの」ってワガママ言ってるだけの話でそんなに騒ぎ立てるようなことじゃないと思うのよね。「ダサい」に過剰に反応し過ぎ。
勿論その可能性もあって、そもそもの名付け親であるyuhka-unoさんが仮にそういったワガママや意図的におっさんを差別しようという意識をスタートとして「ダサピンク現象」を定義付けたのであれば、こうやって私なんかが何千字も綴って語ることこそ無駄ですね。そうでないだろうという前提で、私はこれらの記事を書いています。


>「ダサピンク」という現象に気付くことによって、今までもやもや感じていた「コレジャナイ感」が言語化されてすっきりしたのはわかる。が、「ダサピンク以前」の「コレジャナイ感」をやらめったら「ダサピンク」というカテゴリに放り込むのは微妙だと思う。(NaOHaq(仮性ソーダ)様)
>ダサピンク現象には「受け手を考えない残念な意思決定を経て、世の中に出回る問題」(構造的な問題)と「その現象は女性が受け手の商品に多い」(ジェンダー的な問題)の2つの問題が混ざってると思うんですよ(ばやし様)
>「男女どちらにでも言えることで本来性差は関係ない事象のはずなのに、命名で男か女どちらかだけを取り上げてしまっているから誤用が起きる」、その通りだと思う(もっしゃん様)

Twitterからの引用です。私が言いたかった事を的確に140字以内で書かれていて、頭が下がります。

>「ダサピンク現象」は、別に女性に対する偏見に限ったものではなく、オタク向けなら萌える女の子いればいいんでしょとか、腐女子だから男性が抱き合ってる表紙あればいいんでしょとか、男の向けならロボット出しとけばいいんでしょとか、男性化粧品はとりあえずスースーしとけばいいんでしょ、などなどのマーケティングもせずに偏見による最終決定で商品ができあがり、結果として対象にマッチしない概念の筈ですが、残念ながら「ダサピンク現象」というネーミングは、その意味を伝えるのに十分ではありません。(ダサピンク現象」のジレンマ ~「最終防衛ライン3」
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69 コメント

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前回の記事で挙げられた、 (はちまる子)
2015-01-06 20:54:09
ピンク好き層(雑マーケティング)、お茶汲み(ジェンダー問題)、作者の「特撮は~」発言(ジェンダー問題を含むダサピンク現象)、「アクションヒーローは男児向け」(ダサピンク現象)などは、ダサピンク現象(マーケティングの失敗とジェンダー問題の混同?)とは少し異なる問題をもつ事例であって、これらを並列してしまったことで読み取りづらいというか論点ブレてるっていうか「いや結局お前分かってねぇんじゃねえの」感を受けるんじゃないかな、と思いました。
(頭悪いんで私が誤読していて「いや違うでしょ」と思われましたらすみません)
すみません訂正です。 (はちまる子)
2015-01-06 21:12:15
『ダサピンク現象(マーケティングの失敗とジェンダー問題の混同?)と』

『ダサピンク現象の誤用(マーケティングの失敗とジェンダー問題の混同?)と』
です、すみません。
昨日の社会の再生産 (うさだるま)
2015-01-07 00:53:36
現状を追随するという意味のマーケティングでは、ピンク色を用いることの効果を肯定できます。それが雑なのかどうかは別の問題ではないでしょうか。

むしろ、
再生産されてきたジェンダーステレオタイプを、この世代でも追認して再生産しようという動きへの反発として、「ダサピンク現象」が提唱されたのだと読み取れました。
未来に対するビジョンが無く、自らの打ち出す商品(サービス)が社会の一部となり、消費されるという意識がなく、ただ売れてくれという願いのみが表れている。この商品がどんな未来を想定しているのかに思いを巡らせたとき、現状の追認という結果しか得られない。そのような商品が「ださい」のであり、「残念」なのだと思う。
昨日と変わらない明日を望むことへの直感的な反発なんじゃないかなぁ。
そもそもカラーリングって? (ダサレッド\(//∇//)\)
2015-01-07 01:20:47
前回に続き面白い記事ありがとうございます。
「ダサピンク現象」って言葉はじめて知りましたが、ほんと絶妙なネーミングですね。

前回の記事とあわせて大部分賛同出来る内容なのですが、気になる点がありコメさせていただきます。

カラーリングって単に各個人の好き嫌い以外にも、製品の特性にマッチしているか、その色の持つ効果、配色上の相性など様々な要素があると思うのですが、その部分の表現が「雑なマーケティング云々・・・」という表現でしか記述されていないみたいなので少し気になりました。

ある製品をダサいかどうかを判断するのって、色そのものがダサいっていう発想では無い訳で、「その製品にその種類のピンク色をそういう風に使うか~!残念!せめてここをこうすれば・・・」みたいな思考が働くと思うのですが、「雑なマーケティング」みたいな一括りの表現になっちゃうとダサいかどうかに対する内容がぼやけちゃっている印象を持っちゃいました。
(なのでピンクって一色しか知らないの?みたいに勘違いされちゃうんじゃないかなぁ~って勝手に想像)

あと、ダサいかどうかの判断はあくまで“主観”による判断。ある人にとってはダサくても、他の人にとってはイケているし、その逆も然りみたいに言っちゃうと、ダサいかどうかの議論自体がナンセンスなものになっちゃう様な気がします。
極論になりますが、多様な価値観を完全に認める前提で話をすると、「ダサピンク現象」の"ダサい"の部分が存在出来なくなっしまいます。

と、勝手に失礼な事ばかり書いちゃいましたが、記事全体としては「なるほど納得」というスタンスですので、私の小さなツッコを議論の糧の一部にでもして頂ければありがたいです。
Unknown (simplemind)
2015-01-07 01:59:57
>→「なるほど。確かにそういう認識や現象は存在すると、俺も思う。
>ただ、“出来が残念”の評価は誰が下すの?貴方にとって“出来が残念”なら、それはイコール、ダサピンク現象だと言ってしまって良いの?
>ダサいか否かという個人の価値観で不明瞭な過程部分を想像で批判しても良いの?」

別に良いんじゃないですか?
何も実害はないのだから。
逆にお聞きしますが、具体的に何がどう問題なのですか?「危険」なのですか?

名付け親の方は、関心のあるポイントが、現代の日本に存在する女性差別や女性蔑視なのだろうと思います。
その一環として、ダサピンク現象なるワードが生まれた。
この言葉は、女性差別や女性蔑視の問題と切り離すことは出来ないわけです。

女性差別について考えたり訴えたりしてる人に、
「女性差別というのは、差別問題の一つに過ぎないよ」
「他にも人種差別、年齢差別、容姿差別、学歴差別などなどいろいろ存在するよ」
とか言っても仕方ないわけです。

「そんなことは分かってるよ」
「でも私は今その話はしてないんだよ」
と言われるだけです。
「雑なマーケティング」の話をしてるわけではなくて、
「男性社員による女性客に対する雑なマーケティング」という限定した話、絞り込んだ話をしてるわけです。

「男性社員による女性客に対する雑なマーケティング」は「雑なマーケティング」に含まれます。
ほんの一部、一カテゴリでしかない。
でもだからこそ、きちんと的を絞って話をしてるとも言えるわけです。
いわば「雑ではないターゲッティング」です。

「問題の本質は性差ではないのだから、より本質的な『雑なマーケティング』という意味の名前にしよう」とか言うのは、
「本当の問題点」を追求しているつもりで、より大きなカテゴリに広げようとしてしまってるわけですから、
それこそ「雑なターゲッティング」なわけです。

------------------------

最後にもう一点。気になったことを。
前記事のタイトルや、この記事内でも、繰り返し「ズルい」と書いていますよね。
「ズルい」って何なんですかね?
何に対しても使えるワイルドカード。そんなのズルい。っていう意味ですかね?

そう解釈すれば、分からないこともない気もしますが、
ブコメにも書きましたが、「ダサピンク」という語は、その成立状況から考えても、
「セクハラ」「ハラスメント」という概念と同じ性質を持っていると考えられます。

「セクハラは被害者がセクハラと感じたらセクハラ」と言われるように、
「ダサピンクは消費者がダサピンクと感じたらダサピンク」なわけです。
その商品の実際の制作プロセスがどうだろうと関係ないんです。
「セクハラか否か」という問題設定において加害者の真意などが関係ないように。

例えば、文庫女子。

「女性読者のことを真剣に考えて、企画し、本を選び、ポスターをデザインしました」
「女性を舐めてなんかいません」
「ていうか私も女性です」

とか言っても駄目な訳です。

「いや舐めてる」
「女を舐めてるから、ああいう本を選ぶんだ」
「女を舐めてるから、ああいうデザインになるんだ」

と言われたら、反論は不可能です。
Unknown (Unknown)
2015-01-07 04:29:26
別に良いんじゃないですか?
何も実害はないのだから。
逆にお聞きしますが、具体的に何がどう問題なのですか?「危険」なのですか?

企業に対して、最も効果的な可能性のあるマーケティングを阻害するって、十分な実害では?
そして加えて、相手方の反論を受け付けない、というのは結局のところ議論をする気がない、ということですよな?
それはジェンダー廃絶を唱える人間の女性像を他者に押し付けるのと結局的に同義ではないのだろうかね。

このような話題をするときに、おっさんというステレオタイプの像を他に押し付けることは平然と許容する、というのが一番わからないことだと私は思うのだけどね。
Unknown (takedax)
2015-01-07 09:31:51
文章の間を読んでコメントしない人が多いなぁw

感情でコメントするような人はそれこそ

ダサピンクに引っかかる人、でしょうにw
コメント返信 (YU@K)
2015-01-07 11:05:41
>はちまる子様
ご意見ありがとうございます。
仰る通り、私も1つの記事に盛り込み過ぎてしまったかな、と感じています。反省点です。
「過剰に区別に反発するのは如何なものか」というポイントで括ったつもりだったのですが、それではこの全てを括るにはあまりにもパワー不足だったかな、と。
全てを1つ1つの記事に分けて書けば、また違ったかもしれません。
今後に生かしたいと思います。

>うさだるま様
つまり、「新しくない」ことが「ダサい」という事でしょうか。
「この世代においてもまだその再生産をやっているのか」に対する反発、という意味では、なんとなく理解できます。それもまた、存在すると私も思います。
ただ、皆が皆「新しい」ことを追えればそれが最も健康的ですが、現実として同じ飴を同じ相手に与え続ける事で利益を得ている企業等もある訳で、難しい事とも思います。
ここを掘り進めていくと、もはやダサピンクはあまり関係なく、「日本企業の発展と衰退」というテーマで考えなければいけない気もしますが…。

>ダサレッド\(//∇//)\様
ご意見ありがとうございます。
カラーリングに限らず様々な要素を「雑なマーケティング」で括ってしまうのは確かに大雑把すぎるのかもしれませんが、このダサピンク現象においては、「〇〇は××が好きなんでしょ?」というズレた認識が出発点なので、その結果が「雑なマーケティング」という意味で書いています。
決して、その他の様々な要素について無視している訳ではなく、送り手のそういった認識そのものにフォーカスを当てて問題視する考え方だと思われます。
そしてそれを超えた部分で純なるセンスの問題があるのですが、ダサレッド様が仰る「ダサいかどうかの議論自体がナンセンス」という部分に繋がってくると考えます。
仰る通りで、つまりこの「ダサピンク現象」は「ダサいか否かという個人の価値観による(議論としては)ナンセンスな部分が最大で唯一の(現象の)存在有無判定基準になってしまう」訳で、その危険性そのものを、私は指摘したかったのです。
つまり、「お手軽私刑」になりはしないか?、というのが私の主張なのです。
コメント返信 (YU@K)
2015-01-07 11:24:58
>simplemind様
冒頭に書いたように、この記事では名付け親の方の定義する「ダサピンク現象」の説明を前提として、理論展開しています。
またそのままコピペしますが、【「ダサピンク現象」とは、決して「ピンク=ダサイ」という意味ではなくて、「女性ってピンクが好きなんでしょ?」「女性ってかわいいのが好きなんでしょ?」「女性って恋愛要素入ってるのが好きなんでしょ?」という認識で作られたものの出来が残念な結果になる現象のことを言います。】という定義づけを唯一のスタートにしており、そしてこの定義の中に「男性社員による」という主語はありません。
決して「雑なターゲッティング」のつもりはなく、問題を分かりやすいように整理しているつもりです。ここを混同して語っている人があまりにも多すぎるからです。
ポイントを絞れていないのは、私の言う「誤用で語る人」の事ではないですか。
「ダサピンク現象」の、「ジェンダーの話」をしているのか、単に「企業と消費者の話」をしているのか、そこが曖昧では同じテーブルにすらつけませんし、意見は平行線にしか成り得ないと思うのです。
私はまず、「ダサピンク現象を語る人はその現象の”どれ”を語ってるの?」と言いたいのです。
名付け親の方の意図とは別に、その曖昧化が進んエいる事が問題だと、考えています。
もっと言えば、性差だけでなく、年齢差・地域差というカテゴリーでの「雑なマーケティング認識」もあるでしょうから。

そして「ダサい」についてですが、仰る通り、「何に対しても使えるワイルドカード」だからズルいというニュアンスで用いています。
つまり、本当はジェンダー関係ない企業と消費者の話かもしれないのに、ジェンダー方面に安易に持っていけてしまう。その「お手軽私刑」の危険性を指摘しています。
「ダサピンクは消費者がダサピンクと感じたらダサピンク」というのは、それこそ貴方の仰るところの「雑なターゲッティング」です。
議論の的を絞るのは私も賛成です。だからまず、ちゃんと絞るためにもその境を明確にしましょう・話はそれからです、という事を、私はこの記事で書きました。
コメント返信に関して (YU@K)
2015-01-07 11:38:37
(おそらくsimplemind様へのコメントと思われるUnknown様と、私宛てでないと思われるtakedax様への私からのコメント返信は、割愛させていただきます。ご意見・ご感想、ありがとうございます。)

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