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1月の読書 あさのあつこ時代小説

2017年02月12日 14時11分22秒 | ★★★毎月の読書まとめ
1月は4冊
かつてない少なさ。。
しかもこれは毎日本を開いていて読み続けていて4冊なんだ。シリーズ物再読だというのに。

人の先はわからない
何があるか何が起こるか本当に分からない

そんなことをドスンドスンと叩き込まれた1ヶ月だった。

そういえば。
あさのさんのこの「弥勒シリーズ」は
この場所でブログを始めた初心者のころ、親しくさせていただいていたブロガーさんに勧められた一冊だった。
それから何年になるかな。
その方とは最近交流が途絶えてしまっているけれど、お元気だろうか?

お元気ですか?お変わりありませんか?
私は相変わらずこんな感じ、です。

なにか寒風が身にしみる今日この頃、である。


2017年1月の読書メーター読んだ本の数:4冊読んだページ数:1473ページナイス数:931ナイス
東雲の途 (光文社時代小説文庫)東雲の途 (光文社時代小説文庫)感想再読)弥勒シリーズ4冊目)途中で何度も心の奥底から震える。それは驚きであったり動揺であったり畏れであったりそして、ほんの少しの喜びでもあったり。今回はそのほとんどが遠野屋清之介から受けるものであり溢れ落ちて来るもの。おりんへの想いを悔恨を、手を下した者、自らの過去の姿への決別を、未来につながる姿として成し遂げようとする清之介に、称賛と共に畏れも感じた。こわいひと、だ。この人は。紅花という草花の価値をこの物語でも読むことになって、某長編時代小説とも重ねる。この時代の紅の花。本当に価値あるものなのだな。読了日:1月21日 著者:あさのあつこ
木練柿 (光文社時代小説文庫)木練柿 (光文社時代小説文庫)感想再読)最大の弱点は同時に最強の強みにならないのだろうか?木暮信次郎という人物にはかれないだろうことはよくわかるけど。遠野屋清之介という人が心の闇の周りに纏いだしたあたたかいものの中身(江戸で出合った人たち)の物語から更につよく木暮信次郎の闇が際立って見える。でもこのふたり。似ているんだよなぁ。今はまったく違う先を見つめているけれど、似てるよね?短編一つ一つを追いながらその視点から気が付くとこのふたりの心の有り様を追っている。そんな1冊。私はかなり好みです。読了日:1月18日 著者:あさのあつこ
夜叉桜 (光文社時代小説文庫)夜叉桜 (光文社時代小説文庫)感想再読)弥勒シリーズ2冊目。これだけ私の中で初読から受け止め方の変わる作品も珍しい。3回目の今回は確かに暗く重苦しい内容ではあるのだけれど、そこに生きて、光に向かおうとあがいていく遠野屋清之介の心持ちがいとおしい。木暮信次郎のひねくれ方さえもが。なんでだろう。人の中には弥勒も夜叉も共に住む。その変わり様を、どちらに重みが加わるかで変わる生き方を見つめる。それが面白いのだ。あ、これが伊佐治の言う人は面白いってことだろうか?読了日:1月14日 著者:あさのあつこ
弥勒の月 (光文社時代小説文庫)弥勒の月 (光文社時代小説文庫)感想再読)弥勒シリーズ1冊目)読めば読むほど深く揺さぶられる。シリーズの始まりは遠野屋の過去と深く拭いきれない罪を追うけれど、確かにこの時、本当に怖いのは彼ではなくて木暮様の方ではないか?と改めて感じる。ひとつの身投げからつながる男ふたりと周りの人々の心の奥底の暗闇を、目を背けずに見つめ受け入れ受け止めて生き直そうと歩む遠野屋清之介。それを木暮信次郎はどうしようというんだろう?先を知って読んでも尚、先を見届けたい衝動に駆られる。読了日:1月6日 著者:あさのあつこ
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