タッパー・ウェアはご存知だろうか。
保存する食材などを入れて、フタをして冷蔵庫に入れる時に使うやつだ。
日本で使われ始めて、今年で50周年を迎えるプラスチック密閉容器「タッパー」
育ち盛りの高校生が、寮の食事だけで足りる訳がない。
先輩から伝授されたのがタッパー・ラーメンなのである。
寮の部屋には、調理設備なのどはない。
食事はともかく、お茶やコーヒーはどうするのか。
寮の1階の端の部屋は舎監室といい、先生方が詰めている部屋である。
その脇に給湯器のでかいやつがあって、そこでお湯を汲むことができるのである。
まあ、80℃~90℃くらいの温度だったと思う。
欠食児童はどのようにして腹を満たしたか。
当時、日清のカップヌードルもあったが、1個120円くらいで高嶺の花だった。
即席ラーメンだと、1つ36円から買えた。
まあ、少ない小遣いを有効活用する知恵でもあったのだ。
タッパーに即席ラーメンの麺を入れる。
お湯を注ぐ。
しっかりとフタをする。
布団の中に入れる(保温だ)
5分後に取り出し、湯を捨てる。
フタをして激しく振る(麺がほぐれると先輩に教わった)
スープの素を入れ、湯を注ぎ食する。
当時はこれがご馳走だった。
即席麺は体に悪いからと箱買いしたやつが先生に没収されたこともあった。
そのラーメンは結局、舎監の腹の中に消えたと聞いている。
ゆきたんくが秋川高校を卒業して、大学に進学して間も無くの頃。
むしょうにタッパーラーメンを食いたくなり、作って食べてみた。
感想は「マズー」であった。
当時はおいしく食べていたのに・・・
格言にありますね。
「空腹は最高の調味料である。」
すごく納得した出来事でした。
次回、屋上での出来事