ヒマローグ

毎日の新聞記事からわが国の教育にまつわる思いを綴る。

塾には行かせるくせに

2017-05-14 08:16:00 | 我が国の教育行政と学校の抱える問題

「塾には行かせるくせに」5月5日
 『スマホ時代の睡眠不足 夜型では子供は育たない』という表題の社説が掲載されました。その中には、睡眠学者鈴木みゆき氏の『脳と身体をメンテナンスするのが睡眠。幼児期から高校時代は脳が育つ時で、眠りは極めて重要』という指摘や、『睡眠が不足すると、認知能力や記憶力、集中力が落ちる。さらに気持ちをコントロールする力も低下するという。学習への影響とともに、荒れやいじめの一因とも考えられる』という記述がありました。
 要するに、スマホのやりすぎで睡眠不足になると、成績が悪くなるよ、といっているのです。上記の指摘は、どちらも特に目新しい内容ではありません。ということは、多くの保護者は、我が子の成績が下がることを知りながら、対策をとらずに放置していることになります。
 それが理解できないのです。少子化の影響や長引く不況下、我が子をそれなりの大学からそれなりの企業の正社員の道へと進ませたいという保護者の思いは強まっているように思えます。だからこそ、小学生のうちから塾に通わせたり、家庭教師をつけさせたりする家庭が減らないのですし、高い授業料が必要であるにもかかわらず、受験で有利な私立小中高への進学を目指す家庭が増えているのです。
 そうであるならば、費用をかけずにできる成績アップの近道、スマホの利用制限に力を入れる保護者がもっと増えてもよいはずです。社説では、我が国同様スマホが普及している先進諸国との比較でも、我が国における15~64歳の睡眠不足が深刻な状態であると指摘されています。
 そこからは、保護者自身もスマホの利用で睡眠不足の夜型の生活をし、それが子供にも影響を与えているという図式が見えてきます。可愛い我が子の将来のためであっても、その程度の我慢ができないのでしょうか。
 私の姪のつれあいはヘビースモーカーでしたが、娘が生まれたのを契機に禁煙を始めました。受動喫煙が健康に及ぼす影響を考えれば、親として当然のことだと思います。禁断症状があり、苦しんでいるようですが、もう4カ月以上続けています。
 禁煙は医療の助けを得なければ難しいですが、スマホ使用には肉体的な意味での中毒性はないはずです。それなのに、夜7時以降はスマホ禁止というような我慢を親子ですることすらできないのでしょうか。
 我が子よりスマホという保護者が多いのであれば、もう家庭に何を言っても空しいだけのような気がします。

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