長崎大学教育学部教育心理学教室 前原由喜夫研究室の記録

教育心理学とその周辺分野の研究や情報の覚え書きです。心理学の知見を教育実践に活用する方法を考えていきます。

まとめ:親切の科学

2017年03月01日 | まとめ記事
教育心理学では,子どもの親切な行動の認識や発現過程,親切な行動の促進要因や阻害要因,あるいは親切な行動をすることによって行為主体にどのような精神的・身体的影響があるのかということが盛んに研究されています。本ブログでもいくつか紹介してきたので,それらをひとまずまとめておきたいと思います。


自分が人に親切をすると,相手だけではなく自分自身にとっても直接的にいいことがあるようです。もちろん親切は道徳的に大切なのは言うまでもありません。それに加えて,このような科学的知見が蓄積されていくと,教育現場において科学的根拠という視点からも「親切」を活用した指導を考案したり実施したりできるようになるのではないでしょうか。