キク科の種子には冠毛がないものもあります。 このヤブタバコ属のそう果には冠毛がありません。 冠毛がないので風によっての散布ではなく、くっつく方法をとっています。
ヤブタバコのそう果は少しいやな匂いをしていて、先端付近に粘液を出す腺があり、ここから出る粘液でそう果はべたべたしています。
衣服にくっつくとなかなか離れません。 ちっちゃいですが「くっつきむし」の仲間です。
ヤブタバコは茎の上部から長い枝を四方にのばした特徴のある姿をしています。
この形は、もしかしたら自分のべたべたした種子を効率よくくっつけるために
このようになっていったのかも・・と想像しています。
この形は、もしかしたら自分のべたべたした種子を効率よくくっつけるために
このようになっていったのかも・・と想像しています。
藪に生えてタバコの葉に似たところから、ヤブタバコと名付けられました。
べたべたしたそう果は寄生虫の駆除薬として用いられていたそうです。
確かに動物の体にくっつきやすそうに見えますね。
カギ状のトゲでくっつくタイプのくっつきむしも、
果実が下向きになっていて、
やっぱりくっつきやすそうに見えますもんね。
分類的にはまったく近縁じゃないものが、
似通った姿になるって言うのも面白いですよね!
この四方八方にやや上向きにのびて下向きに果実をつけている様子・・まるで、いたずらっ子が、そ~っとネバネバのひっつきむしを差し出している姿を浮かべちゃいます。
そうそう住む環境によって似てくるのって、動物にもありますよね、自然界は面白いです。