ピーナッツの唄

毎日の出来事や、スポーツ観戦、読書や映画等の感想を中心に、好奇心旺盛に書いています。

大晦日になりました

2007-12-31 17:26:59 | ニュース 
2007年を数字で振りかえってみました。(朝日新聞からの流用)

◎ 5千万件(宙に浮いた年金記録)
持ち主が不明の年金記録が1975万件あった。入力ミスや偽名による届出、結婚で改正しているなどが主な原因。
そのほか1100万人のうち、850万人の持ち主が判明している。年金特別便で照会するそうだ。
それにしてもこれからも気が遠くなるような作業が続く。
◎ 6%(温室効果ガスの排出削減目標)
「京都議定書」で日本に義務づけられている削減目標。いよいよ来年から実施期間に入る。二酸化炭素(CO2)など温室効果ガスの排出量を、5年間平均で、1990年12億6100万トンから6%減らさなければならない。 
しかし2006年は逆に速報値で6%増加。したがって12%減を図らなければならない。私達一人ひとりの家庭の排出量増が著しい。来年度以降の早急な対策が望まれる。
◎ 150円(燃料費の値上げが続く)
ガソリンの値上がりが際立っている。灯油も上がり寒冷地の暖房費には大打撃だ。電気やガスの値上げも続きそうだ。
合わせて食品のの大幅値上げも追従している。ビール、牛乳、乳製品なども値上げの気配だ。
◎ 一千人(薬害肝炎救済)
薬害C型肝炎訴訟、福田総理は「一律救済」の議員立法を目指す。対象は訴訟原告約200人に800人を加えた一千人となるようだ。それにしても薬害に遭われた方にはお見舞いを申上げたい。
◎ 183件(リコール社告をした件数、偽装ドミノが続いた)
12/7までに企業が新聞などに掲載したリコール(お詫び)謹告の数。昨年を25件も上回る。
この他には食品の「偽装表示」が続いて摘発されている。「ミートホープ」「白い恋人」「赤福」「比内鶏」「船場吉兆」などの「偽装ドミノ」が国民を欺いた。
◎ 時給687円(最低賃金改定、引き上げ幅は今後も議論)
働いても尚、生活保護水準以下での生活を余儀なくされている方の最低賃金の改定。今回は14円の大幅アップだそうだが、11都道府県でなお生活保護水準を下回っている。今後も議論を呼びそう。
◎ 522ヵ所(石綿被害、新たに公表された)
石綿被害はまだ終わってはいない。厚労省が2005年に公表した他に、新たに522ヵ所で被害が確認されたと公表した。
各地の労働局の労災認定の資料から判明したそうである。今後も引続いた対応が求められる。

今年一年間拙い小生のブログをお読み頂いた皆様に熱くお礼申し上げます。
来年も良いお年をお迎え下さい。

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おだやかな年末に

2007-12-30 18:15:01 | 独り言
例年どちらかの娘たちが来てくれていた年末、正月。
今年はそれぞれの旦那さんの実家に行かれるようで、老夫婦は静かな年末を迎えております。

今朝は風が吹荒れたが、好天に誘われてカミさんは洗濯に大忙し。
しかし何と午後からは天候が一転して、小雨も襲来して寒い日になりました。

夫婦は昨日のうちに買物の大半を済ませていたので、今日は家でゆっくりの日になりました。

それにしてもこの季節のTVの番組のつまらないこと。同じ様なお笑い番組が目白押しです。
しかし暗かった今年のウサを、大いに笑いで吹き飛ばすのも一法かななどと思いながら見てしまいました。

企業のOBのメイリンググループのひとりが、肺がんで入院、治療中であることを公表されている。
そして50年来の親友から、21日に母親が逝去された旨の喪中のハガキが到来しました。

それぞれの年末を迎えられ方もいますが、明日はいよいよ大晦日です。




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起死回生なるか福田政権

2007-12-29 19:13:04 | ニュース 
福田内閣の支持率が30数%に落ち込んだ。来年にも予想される総選挙にはこれでは勝てない。
そこで自民党と政府が支持率向上の為に躍起になっている。

予算案の原案ずづくりでもバラ巻きと批判されながらの地方に配慮したし、各省の独立法人機構等の改廃に向けての見直しのアピールなどにも余念がなかった。さらに徹底的に野党の批判の的にされている、年金問題などにも懸命の対応を試みている。
むしろ政府の責任を追及するばかりの民主党若手論客に、それならばどう早急に年金問題に対応出来る策を持っているのか?、具体策を示されないもどかしさに多くの国民が気が付き始めている。
そして肝炎訴訟の具体的解決に総理が「全員一律救済」を示して、議員立法化での対応案を示した。それが原告側の一定の評価を得たことは、当然と言いながら大英断と言わざるを得ない。ハンセン病訴訟に継ぐ国による救済はゆえなく患者となった皆さんの胸襟を開く道になっている。
そして今回の福田総理の中国訪問である。報道されている熱烈な歓迎振りは、安倍前総理の訪中で「氷を割り」温家宝総理の訪日で「氷を溶かした」。さらに前にすすむ段階に来たことを中国側が充分認識している証左であろう。
胡錦濤主席との会談と、主席が主催した歓迎夕食会。そして温家宝総理との共同記者会見や北京大学の学生に語りかけた講演は中国全土に中継された。先日の民主党小沢代表と田中真紀子議員の訪中とはまた温度差のある歓迎振りである。
ギクシャクした中国との関係は、8月に迫る五輪大会の開催をも見据えて一歩前進したと見たい。

さらにふれておきたいのは、福田総理と小沢代表の「大連立構想」会談である。早急な政権交代を危ぶむ小沢代表が仕掛けたとの最近の報道もある。参議院が野党の過半数を占める政局ながら、民主党は先の選挙のマニフェストで約束した政策の実施は絵に描いたモチに等しい。ならば参議院の優勢な勢力をテコに自民党と政策協力を行い、国民の為の施策を実施するべき路を開くべきではないだろうか。残念ながら今の民主党には政権を運営できる力はないと見ている。
自民党との連立構想でも善い。民主党の議員たちにも力が備わっていることが国民にも分かれば、政権交代もありうることを胆に銘じて欲しいものだ。

キャチボールに興ずる福田総理、温家宝総理

                  

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死に際で判断するな

2007-12-28 21:14:43 | 勉学
朝日新聞の木曜日夕刊のコラム「日々是修行」、花園大学教授佐々木閑氏。
先週の記事では「立派な人は立派な死に方をする」という考え方は危険だ。世界に類のない知恵深い仏教という宗教をつくった「お釈迦」さまのような方でも、普通にただの食中毒で死んだのだ。とはじまるコラムを読んだのでした。
この方の仏教に関するコラムは毎回示唆に富んだ内容であり、毎週楽しく読ませて頂いている。

死に際の良し悪しは運の問題だという。心根の悪い人や愚かな人でも、運がよければきれいな死に方をする。
誠実に生きても、運悪く痛みの激しい病にかかれば、泣いたりわめいたりしなければならない。それはその人の価値とはなんの関係がない。たんなる遇然のことなのである。
最後の最後、つらい病に耐えかねて「痛い、苦しい、助けてくれ」と叫ぶことがあるかもしれない。だからといってそれがその人の人生が「情けない人生であった」ことにはならないと説く。
死に際の姿で人を判断してはいけない。人生の意味は、その人が生きてきた人生全体にあるからだ。
長く続いてきた日常の中で、毎日積み重ねてきた行いや思いが、少しずづ積み重なって、自分でも気づかないうちに人生をかたちづくっていく。たとえ人生の最後が悲惨であったり、苦しいものであったとしても、そんなことですべてが否定されるほど、人の一生は薄っぺらではないのです。
死にゆく者も、送る者も、そのことを心に掛けて欲しいと続く。安らかに逝く人の姿は素敵だが、それよりも「誇りをもって自分の正しい生き方を決めていく人の姿の方がもっと素晴らしい」と説明されています。

人間の価値はどうしても結果を評価しがちだが、どう生きてきたか、どんな努力をしたかが問われると思う。
いつ何時、死を迎えるかもしれません。その時自分の生き方はどうだったか。これからの人生悔いの残らない生活を送りたい。
そんな意味で今回の佐々木先生のコラムは、まさに人生のあり方の示唆に富んだ内容と思い紹介した次第である。

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我が家の出来事から

2007-12-27 23:24:55 | 独り言
世間ではいよいよ明日は仕事納め。
そこで小生も我が家の今年の重大ニュースを取上げてみる事にしました。

▲ 亡父母の法事で郷里に
6月にカミさんの母親の33回忌、そして父親の30回忌。大阪のカミさんの実家での法事に参席したこと。2人の娘夫婦と孫も参加しました。亡父母にとっては孫達と曾孫達も墓参に集まりました。
7月小生の亡母の13回忌で山形へ。今回は夫婦で法事に参加になりました。久しぶりに山寺の名刹「立石寺」にも参拝できました。

▲ 孫が一年生になりました
4月に「孫」のDaikiが小学校に入学。10月には今年習い始めたバイオリンの発表会の晴れ姿も見れました。8月には孫も一諸に娘夫婦との一泊温泉旅行は久しぶりに楽しい思い出でした。元気でサッカーも頑張っているのが嬉しいことです。

▲ 県生涯大学と市民文化大での勉強を始めました
4月から始めた千葉県生涯大学での勉強が楽しい。市民文化大学も11月末に今年分は終了。久しぶりに学ぶ楽しさを味わっている。生涯大学は来年も続いて2年生に進学になります。
週に2日間の通学だがなかなか忙しい。そして緊張するひとときでもある。

▲ ピーナツの唄のことです
昨年1月中旬から始めたMYブログ、お陰様で大勢の方にご覧頂くことになりました。感謝感謝の毎日です。コメントを頂いた方にも熱くお礼申上げます。今後も出来るだけ情報発信を続けさせて頂きます。

▲ 今年も病気で療養を
あまり好ましくはないのですが。小生は3月に、カミさんは3月と10月にそれぞれ入院、手術がありました。どうにか2人とも元気を回復して、年末を迎えております。2人の娘達にも心配のかけどうしでした。感謝です。
来年こそ健康で病気のない年を迎えたいものです。










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ミシュランへのブーイング

2007-12-26 18:44:33 | 独り言
こんな話を聞きました。
実は東京には16万軒の飲食店がある。
しかし今回のミシュランの東京本に載ったのは、当初から1500軒に絞り込まれた店から選ばれている。
何と対象飲食店の99%以上が当初から対象から外されていたのだ。そして杉並区からは一軒も星のついた店が選ばれなかった。
さらに本場パリなどは観光客の為にホテルからの選出も多いが、東京ではホテルからは選ばれていない。
どうも今回のミシュラン東京本は特定の飲食店の広告を目的としたものではないのかというのだ。

どちらにせよ三ツ星騒動を紹介したときにも述べたが、我々庶民にはリーズナブルで、自分が美味しいと思う店のものがやはり三ツ星とするのが無難のようだ。
選ばれた店、選ばれなかった店にも色んな思惑があるだろうが、5人の調査員が選んだ味になにも拘る必要もないように改めて考えた。
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ALWAYS(続・三丁目の夕日)

2007-12-25 18:41:41 | 映画
本日近くのシネマ館で、カミさんと一緒に鑑賞してきました。
2005年11月に公開された前作は、日本アカデミー賞を総なめにして「昭和」ブームを起すなどの「社会現象」も招いた。小生も時代設定の昭和32年に勇躍して郷里山形から大阪に出た年でもあった。だから実に懐かしい思いで観たのでした。そして今回の続編は、東京タワーも完成した昭和34年の設定である。

冒頭のシーンには驚かされた。思わぬ出来事が発生するとは聞いていたが度肝を抜かれてしまった。
そんな出だしから懐かしい夕日三丁目の生活が動き出しました。
東京オリンピックの開催が決定して、日本全体ががようやく高度経済成長に足を踏み入れたこの年、淳之介と暮らしている茶川の元に、淳之介を引取りに彼の父が再び訪れる。人並み以上の生活をさせると約束した茶川は一度は諦めた「芥川賞」に再度挑戦する事にする。
そして鈴木オート家では、六子もようやく仕事を1人前にこなせるようになり、生活も順調になる。そんな時に新しい家族美加が加わる。最初は戸惑うお嬢さん育ちの美加だが、暖かく迎え入れてくれる家族に心を開いて行く。
そして茶川が芥川賞の最終選考に残り、近所の皆んなが受賞を期待して通知の瞬間を待ちわびる。
しかしながら結果は落選。淳之介は父の元へと引取られることになりかけた時に茶川の元にヒロミが戻ってくる。
入選はしなかったが茶川の小説が多くの人の共感を呼んだのだった。そして三人で一緒の生活が再び始まることになる。

首都高速の高架が出来る前の日本橋の上での、チョッピリほろ苦いトモエの懐かしい昔の恋人との出会い。路面電車が駆け抜ける都心通り、新幹線が出来る前の特急電車「こだま」。街中でみかけたアイスキャンディー屋など、旧き良き昭和の時代の面影が良く出ていました。
前作では終始、涙がとまらない場面が多かったが、今回は堤真一の主人公の早合点振りが益々面白く、薬師丸ひろ子、吉岡秀隆も前作同様に好演していると思います。脇役ながらもたいまさこや三浦友和もとぼけた味を出して流石の出来。堀北真希が成長している姿が見えました。
アニメ雑誌「ビッグコミックオリジナル」に連載のあのとぼけた味も良く出ている映画になったと思います。

今作は出来は B クラスかな。

映画の一場面

          

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我が青春のアイドル

2007-12-24 18:35:09 | 独り言
NHKTVで2つの特集番組を観ました。 

プレミア10の加山雄三さん。
今も現役で頑張っている彼は、弾厚作のペンネームを持つ作曲家でもある。彼は当初は映画俳優としてデェビューした。東宝映画の若大将シリーズで一躍スターダムにのしあがる。さらに彼が作曲し、彼が歌うことから歌手としても有名になった。往年の名優「上原謙」の御曹司でもあるところから、当時の若い人達の憧れのアイドルでもあった。
小生は残念ながら映画の若大将シリーズは観ていない。しかし黒澤明監督の「椿三十郎」(三船敏郎主演)の若侍のリーダ格の役を務めた(最近は織田裕二主演でリメークされた。今回の映画では松山ケンイチの役である)映画を観ている。さらに、黒澤明監督の「赤ひげ」(三船敏郎主演)の映画では長崎帰りの若き医師見習いとして出演していた。もちろんこの映画も観ていました。だからむしろ歌手としてより俳優の彼に好感を持ったのでした。
小生は青春歌謡路線の彼の歌にはあまり興味がなかったが、事業の破産や負傷事故にも遭いながら70歳になった今も現役として頑張っている事は称賛に値すると思う。新しい歌にも積極的に挑戦する姿にも感動しました。
彼については我が夫婦にも思い出がある。昭和40年に結婚したあと、夫婦で近くの宝塚レジャーランドに遊びに行った。そして夕食に宝塚ホテルのシャリアピンステーキ(当時有名だった)を食べるためにレストランに入った。ところが偶然に隣の席に若大将役加山雄三さんと、青大将役田中邦衛さんが2人の女性と共にステーキを食べて大声で話していたのでした。
今回のTV番組を観ながら、我が夫婦も若き日にアイドルの彼を「生」で見たことを懐かしく思い出したのでした。

石原裕次郎没後20年・祐さんへのラブレター。
20年前に52歳で亡くなった石原裕次郎さんも、小生の青春の一ページをかざるアイドルのひとりでした。
現在は東京都知事の兄石原慎太郎さんがベストセラー作家として「太陽の季節」で強烈なデェビューを果たした。その映画に弟の石原裕次郎さんが出演し、引き続き「狂った果実」の映画に初主演したのでした。
その後に何本かの映画に主演したが、映画の「嵐を呼ぶ男」の中で主役のドラマーが敵役に手を負傷させられる。そこでとっさに歌を披露する場面があった。その歌声が評判になり、その後は歌手としても評判になった。
しかし彼は日活映画の青春路線に反発して独立する。しかし当時は映画会社が5社協定と称して大手5社以外の映画製作や俳優の独立を認めていなかった。苦労の末に石原プロモーションを立上げて映画を製作する。「太平洋ひとりぼっち」や「黒部の太陽」などが代表作だ。その後はTVドラマにも進出して、石原軍団を作り上げる。
しかし事故での負傷や病魔には勝てずに52歳で世を去ったのだった。
番組では大看板同士の結婚で周辺の反対にも負けずに一諸になり、永く石原裕次郎さんを支えた北原三枝さんが思い出を語る形で進められる。
小生夫婦にとっては、映画よりもTVドラマよりも、今でも彼の数々の歌声が心に残っている。

加山さん同様に祐ちゃんの歌声も小生の永遠の青春の思い出につながる。

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「世界遺産」のひとつに

2007-12-23 16:58:16 | ニュース 
朝日新聞夕刊の「窓 論説委員室から」は小生の大好きなコラムのひとつだ。

先日、こんな記事を見つけた。最近の米国の低所得者向け(サブプライム)住宅ローン問題のことだ。この金融不安対策で、米当局はかっての日本でのバブル期後の金融不安の危機対策をまねているというものだ。
すなわち銀行関連の取り付け騒ぎにあわてて打ち出した預金の全額保護策、銀行間の信用収縮を防ぐための金融市場への大量の資金供給。含み損が大きい金融商品を塩漬けにする基金構想。そして、対策資金集めに金融業界に回した奉加帳。米欧で当局や金融業界がやっていることは、まるで90年代後半の日本の姿そっくりだという。
当時、日本の政策は米当局や米国の格付け会社からは「戦力の遂次投入で失敗した」と酷評された。
それがどうだ、その米欧がいまや日本の焼き直し策を次々と繰り出して対応に躍起なのだ。そして市場からは「小出し対応」と批判されているのまで、当時の日本と同じらしい。
幸いにこのサプライム問題では邦銀や他の金融機関でも比較的に傷が浅かったらしい。たまたまビジネスチャンスに乗り遅れたからとだという向きもあるが「危機体験のある日本の邦銀や金融機関が正常なリスク判断をした」との見方もあるようだ。

確かに日本のバブル後の金融危機改善には大きな痛手が伴っていた。今も一般庶民の銀行預金の利子は微々たるものだ。企業もリストラに継ぐリストラを続けて、体質改善を進めた結果、非正規職員の比率を高めている。そして新たな格差社会が顕著になった。我々の様な年金生活者も非常に暮らしにくい時代になってきている。
行儀の悪い外国の大資本が遠慮なく企業の経営にも参画して、そしてハゲタカのように食い散らしている。

コラムは日本の金融危機の経験、教訓、ノウハウは、すべてひっくるめて「世界遺産」だというのだ。
当時の政策の成功、失敗をしっかり検証したうえで、後身に引き継いでほしい。それが今後の国民全体にまで痛手を与える危機に備える道だというのだ。

小生にはサブプライム問題の根本的なものは良く分からない。マネーゲームの果ての問題でもあるらしい。
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38歳地獄を見た男

2007-12-22 18:59:34 | 野球
またまた野球界の話題である。

「山崎選手の再輝」と今シーズンパ・リーグの本塁打王と打点王に輝いた楽天Eの山崎武史選手の契約更改のニュースを報じていた。来季は何と1億円増の1億9千万余プラス出来高でサインしたらしい。
彼は一度地獄を見た男であった。2004年のオフにオリックスBを自由契約になった。普通の企業なら「クビ」になったのである。運よく新規算入の楽天Eに代打要因として「拾われた」。そこでラッキーな出会いをした。監督は中日Dの先輩田尾安志さんだった。打撃では一家言を持つ監督は「今のままじゃ、もう打てないぞ」と助言した。山崎選手は引張り専門の打者だった。しかし齢とともにヘッドスピードが鈍り、ボールが捉えきれなくなっていた。
「これからは後ろ足に重心を残して打て!」のアドバイスは頭で理解したが、中日時代の27歳でホームランキングに輝いた「プライド」が邪魔をした。成功体験は誰にとっても甘美なものであった。山崎にとってはそれを捨て去るのは自らの過去を捨て去る行為にも思えた。「20年やってきた打法を変えるには勇気がいりました。詰まるとどうしてもボールを前でとらえたくなる。しかしもう生きる道はそれではない。この打法の完成には随分時間がかかりました」という。
そして今季38歳での苦難を乗り越えた挑戦が、自己改革を成し遂げて2つのタイトルを獲得した。
43本塁打、108打点はともに自己最多である。おまけにチームも最下位を脱出するのに貢献できた。
オフにクライマックスシリーズや日本シリーズの解説をして「楽天Eもこの土俵で戦えるんではないか」と率直な感想をもったらしい。

好漢山崎選手の飽くなき挑戦に賛辞を送るとともに、来季の活躍も祈りたい。




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