ウィトラのつぶやき

コンサルタントのウィトラが日頃感じたことを書いていきます

北朝鮮に接近するロシア

2017-04-20 09:05:34 | 社会

トランプ大統領の北朝鮮への圧力は今のところ効果を示していて、中国も圧力をかけているし、北朝鮮もおとなしくしている印象である。ただし、緊張感を高めただけで、実際にどの程度効果があるかは不明である。何があれば効果が出たとみるかがそもそも難しい。

北朝鮮が核開発を止めれば明らかな効果が出たと言えるのだろうが、それはまず無理だろう。せいぜいが開発ペースを落とすというところだろうと思われる。経済制裁も北朝鮮政府が軍事費にばかり資金をつぎ込んで、また餓死者が増えたりすれば中国への難民が増えるので好ましくない。ある程度は締め付けるが、北朝鮮が本当に苦しくなれば表向きには見えにくい何らかの形で援助をするだろう。中国政府からすれば、自分に頼らざるを得ない国があり、世界とは違う価値観で動くこと自体は悪いことではない。しかし中国の言うことも聞かなくなると困るので時々締めあげて「中国から締められると困るだろう」というところを見せつける。今は韓国を締め上げている。数年前は日本を締め上げた。中国としては「第3国にこのやり方に口出しをしてほしくない」というのが基本的スタンスだが、今回はトランプ大統領の要請を受ける形で北朝鮮を締め上げている。トランプ政権の様子を見ようということだと思っている。

北朝鮮は困っている。マレーシアとの関係で東南アジアとの付き合いも難しくなっているところへ、中国に締め付けられているからだ。そこでロシアに接近した。ロシアは受け入れようとしているようである。日本へは入港禁止になった万景峰号の北朝鮮とウラジオストクとの定期航路を開くことを決定した。世界が北朝鮮に対する経済制裁に動いている中でのロシアのこの動きは、アメリカのシリア攻撃に対する報復の意味もあるだろう。アメリカが中国と交渉して中国が北朝鮮を抑えることに合意したとしても、ロシアがサポートすれば効果は激減する。ロシアとすれば北朝鮮の安い労働力が使えるのは経済的にメリットがある。アメリカが文句を言ってきたらシリアの話を持ち出すつもりだろう。北朝鮮の支配権がロシアに移っては困るので、様子を見ながら中国も締め付けを緩めることになるだろう。

各国がこのように自国の利益を最優先すれば、思惑で動き、色々な国と組んだり離れたりを駆け引きで行うことになる。小競り合いを続けながらも大きな紛争は皆が困るので危うい安定が続くだろう。問題はどこかの大国が経済的に苦しくなった時である。それも中国やロシアのように、国民の利益よりも為政者の支配継続を優先するような国が経済的に困難な状況に陥ると、反社会的だろうが何だろうが自分の立場を護ろうと動く。そうなった時が世界の大きな危機になるのだろうが、まだ少なくとも数年間はそのような大きな危機は来ないと思っている。

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