ウィトラのつぶやき

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東芝の原発事業の減損発表、撤退への準備か

2016-12-28 08:30:25 | 経済

東芝は原発事業で数千億円の減損が出る見通しと発表し、資本増強の必要性を示した。私はこれが東芝が原発事業から撤退する意向を示したサインではないかと思っている。

東芝は2006年にウェスティングハウスを54億ドルで買収し、当時は「大胆な決断」などと言われたが、福島原発の事故以来原発事業は低迷し、不正会計の発覚以降、既に2500億円の減損処理をしている。それに加えて今回の大規模な減損の発表を見ると、東芝が原発事業からの撤退を考えているのではないかと推測される。インドから原発建設を受注したところなので簡単には止められないだろうが事業売却を含めて検討していると思われる。

話は違うがTBSの時事放談という番組で小泉純一郎元総理が、なぜ自分が原発反対に回ったのかを説明していた。最大の理由は「核のゴミ」の処理の見通しが立っておらず、今後も立たないだろう、という点にあるようだ。フィンランドのごみ処理場を見学し、「これは日本には無理だ」と感じたという。ごみ再利用のプロジェクト文殊もうまくいっていない。これをきっかけに、原発の経済性、やめた時の影響などを自分で調べて、「原発を今すぐやめるほうが日本のためだ」という結論に達したという。

私自身は原発を推進するほどではないが、当面は使い続けて、ゆっくり収束させればよい、その間にゴミ処理技術が見つかれば継続すればよい、という今の政府に近い考え方だったが、この番組を見て、「早くやめたほうが良いなかな」と思うようになった。それは原発を使い続けると「処理できないゴミ」というマイナス要因がどんどん増加する、というところに動かされたからである。

政府内部も、原発の早期収束の方向に傾いてきているのではないかという気がする。文殊の中止はその表れだろうし、今回の東芝の発表も、この種の話は事前に経産省にも話を通していて経産省も承知のことだろうと思うので、原発収束の方向性を少しずつ見せ始めた、ということではないかと解釈している。

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