ウィトラのつぶやき

コンサルタントのウィトラが日頃感じたことを書いていきます

会社は誰のものか?

2017-07-12 10:07:42 | 社会

随分前に私は「会社は誰のものか?」ということをこのブログに書いた。その時の考えは「会社はステークホルダーのものである。ステークホルダーの中で誰を優先するべきかというと、会社に対するコミットメントの深い人、つまり従業員を最優先するべきである」というものであり、この考えは今でも変わっていない。

同じ考えを言う人をあまり見かけないな、と思っていたが、最近、日経ビジネスの編集長インタビューの記事で原丈人という人が殆ど同じ考えを持っていることを知った。この人はベンチャーキャピタリストであるが内閣府参与にもなっていて、かなり世間的に発言力のある人のようである。原氏の考えは私とほぼ同じで、「会社は株主のものである」という考えはおかしいとして「従業員を一番大切にするべき」としている。また、私がこのブログに何度も書いた「投資を奨励し、投機を抑制すべき」というのもほぼ同じ考えで、株式の配当の金額も短期株主は安く、長期株主は高くするのが良い、と言っている。

原氏は自分の考えを『公益資本主義』と呼んでおり、このような意見を内閣府などでも言っているらしい。日本の経営者にも賛同する人は結構いるし、ドイツをはじめとするヨーロッパにも近い考え方の人は多いというが、反対派も多く、意見はなかなか通らないという。私は政治家に投機で儲けている人たちがたくさんいるのがこのような意見が表に出てこない大きな理由だと私は思っている。

この公益資本主義の最大の課題は利益至上主義と戦って市場競争で勝てるか、という点にある。この点についてはインタビューでは取り上げられていないが、原氏の考えは短期的な利益では負けても、長期的利益では戦えると思っている節がある。しかし、利益至上主義が短期的利益のみを考えるとは限らず、長期的利益至上主義というものが出てきた(実際多くの企業は長期的利益を考えていると思う)ときに、「公益」という別の次元の要素が入ってきて戦いに勝てるかどうかは疑問だと私は感じている。ある程度の社会的圧力が「公益」を大切にするように働くべく社会の仕組みを考える必要があると思うのだが、現在の社会的リーダーたちが「投機」で多くの利益を得ている現状でどうやって実現するかが難しい。

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1 コメント

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見かけないのはメディアのせいでは… (UCS-301)
2017-07-12 21:34:48
私もウィトラ様と全く同意見ですが、ウィトラ様が「同じ考えを言う人をあまり見かけない」と思われる理由は、大手マスメディアが保守的意見を持つ人たちをほとんど取り上げないことにあると思います。

実際に保守系(本人たちは自らを態々「保守」とは言いませんが…)の経済評論家の方々にとっては珍しくない考え方であり、私自身もそのような意見を(保守系メディアで)よく見かけます。日経系の雑誌でそのような記事が載るのは珍しいのではないかと思います。

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