ウィトラのつぶやき

コンサルタントのウィトラが日頃感じたことを書いていきます

「国会が決めること」とは「理由なく決めること」なのか?

2017-08-13 17:20:48 | 社会

先週、国会の閉会中審査が行われた。私は内容にはあまり興味がなかったのだが何となくテレビを付けながら仕事をしていたので耳に入ってきた。野党は稲田前防衛大臣を攻撃しようとしており、メディアの興味もその点に集まっていたのだが、私自身は稲田前防衛大臣を参考人として呼ぶかどうかには興味は持っていない。ただ、小野寺新防衛大臣が逃げを打つときに「国会がお決めになること」を連発していたのが気になった。

これは本会議ではなく理事会で協議するということのようだが、どうも理事会では、理由なく数の論理で決めて良い、という暗黙の了解があるような印象だった。実際、加計学園の理事長や総理夫人を参考人として呼ぶとかいうことも野党が要求しても実現していない。私自身は参考人招致自体はどちらでも良いと思っているのだが、問題はメディアが報じるときに「自民党の反対で実現しませんでした」としか報道されず、理由は問われていない、という点である。「理事会の決定に対しては説明責任はない」というのは誰が決めたのだろうか?

どうも合理的な説明がなく拒否する、ということが国会では認められているようである。本会議でも国税庁長官に昇進した財務省の局長が調査を拒否したことには説明がなかったのに押し通されてしまった。「資料は捨ててしまった」と言われて、経緯が分からないのは仕方ないのだが、「それなら調査してください」と野党議員から言われて理由は言わずに「差し控えさせていただきます」と答弁されて、それ以上押せない野党は情けない、と感じた。こういった一連の動きを国民が見ていて安倍政権の支持率が下がってきたのだが、閣僚を入れ替えて「丁寧に説明する」といった結果が逃げを打つときには「国会がお決めになること」では情けないと思う。

安倍総理が「国会がお決めになること」使うことも少なくない。これは「数の論理で押し切るぞ」という意思表示だと解釈すると、安倍総理の姿勢も見えてくる。私が気づいているのは憲法改正の発議であるが、これは今の文脈からすると「有無を言わさず提案する」ということを意味しているらしい。この場合、提案者は自民党議員、ということになるのだろう。

私はこれまで何度もテレビで国会中継を見ているが、内容はいつも政府の提案に対して国会議員が質問する、という形態だった。制度的には議員提案はできるはずだが、NHKは政府提案の議案しか放映しないことに決めているようである。NHKが中継しないのは議員提案は重要性が低いと判断されているからだろう。政府提案には官僚の多大なエネルギーが入っているが、議員提案ではどうなるのだろうか。さすがに憲法改正案はテレビ中継されると思うので議員提案に対する審議がどのように行われるか、有無を言わさずに投票で決めてしまうのかに注目したいと思う。

筋としては国会はすべての決定に対する説明責任を負うべきだし、メディアはもっと説明責任を問うべきだと思う。

 

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