ウィトラのつぶやき

コンサルタントのウィトラが日頃感じたことを書いていきます

重層構造の欲しい政府の外交

2012-08-27 09:26:01 | 社会

韓国と日本の間での竹島の領土問題でヒートアップしている。韓国大統領の天皇陛下に対する発言もあって韓国に対する反発感情が強まっている。私は、何度かこのブログに書いたが中国、ロシア、韓国での話し合いが背景にあるのではないかと思っている。それはさておき、今日は日本の対応の戦術(中身ではなく)について書こうと思う。

日本政府の対応を見ていると、我慢して、我慢して、あるところで堪忍袋の緒が切れて反撃が一斉に始まったという印象を受けている。これが薄っぺらではないかと感じている。中国は尖閣諸島問題で何度も強いメッセージを出しているが、胡錦濤主席が直接この件に関して発言したことは無い。一昨年の漁船の拿捕の時が一番上のレベルが動いたのだがその時でも温家宝首相どまりである。領土問題で攻めつつも、矛を収める余地を残していると私は理解している。最近の香港の活動家の動きに関しては外務省レベルの発言である。こういう動き方に私は重層的な懐の深さを感じる。

アメリカにも同様な懐の深さがある。大統領が発言するのはよほどのことである。その意味で韓国は薄っぺらである。日本は韓国スタイルではなく、中国や、アメリカスタイルを目指すべきだと思う。つまり、最初からタカ派で領土問題には強気の発言をすべき役割を決めておき、問題が大きくなってくれば外務大臣、最後に総理大臣というように段階を経て、強いメッセージを出していくようにすべきだと思う。日本の政府内部ではそういった役割分担ができていない感じがする。役割分担はおそらくあるのだろうが、問題が起きた時の即時的対応ができない。つまり方針が共有されていない印象がある。

国会中継を聞いていても、質問者側は細かいとことにまで総理の返答を要求する。これは本当に総理が回答すべき問題なのか、ということをもっと吟味すべきではないか、と思う。これは議長の役割だろう。私から見ると国会の議長はその役割をきちんと果たしていないように見える。マスコミも同様である。すぐに総理のコメントを求める。総理発言は日本の最高責任者の意思であるから、コメントを欲しいのは分かる。しかし総理が軽々に発言すべきではないと私は思っている。問題が起きた時にまず政府の担当官僚が発言する、次に担当大臣が発言する、最後に総理が発言する、こういった重層構造は外交だけでなく、全ての分野で心掛けるべきだと思っている。

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