周縁 小論

〜斜視でゴマメの歯ぎしり的なブログ〜

食中毒シーズンで覆った"常識" 手洗いは温度より時間

2017年06月15日 14時40分59秒 | 医学/薬学

     

▽食中毒シーズンが近づくと、やかましく言われるのが手洗いの励行。「水よりも、少し熱めのお湯を使った方が殺菌効果がある」とよく注意された記憶がある。その"常識"を覆す様な記事が、International Association for Food Protection(国際食品防護学会?)の機関紙『Journal of Food Protection』の6月号に掲載された。

▽米国ニュージャージー州・ラトガース大学のDonald Schaffner(ドナルド・シャフナー)氏らのグループが、ボランティア20人を集めて、半年間に数回実施した手の水洗い試験の結果を投稿、波紋を広げている。

▽シャフナー氏らは、20人の手を高濃度の無害な細菌で汚染させた後、「15℃」、「25℃」、「38℃」の水あるいはお湯で手を洗ってもらった。その結果、細菌を取り除く効果は、冷水も、温水も同程度だった。しかし細菌を手洗いで除去する効果は、あることで明らかに違いがあった。それは、水温ではなく、手洗いにかける時間だった。手を10秒以上洗うと、細菌を顕著に除去出来た。

▽ただ手洗いに使った石鹸の使用量は、除菌効果に影響しなかったという。 「細菌除去に最適な石鹸の量や種類を正確に分かるのには追加研究が必要」とシャフナー氏。その一方では「この知見は食品サービス業界に対するFDAのガイドラインに変更を迫るものだ。温度要件を定めるのではなく、快適な水温にすべきとするだけでよい。不必要に水を熱するのはエネルギーの無駄となる」と意気軒昂。

▽米国では連邦食品医薬品局(FDA)が、飲食店やスーパーなど食品を扱う施設に対し38℃のお湯での手洗いを推奨するガイドラインを作成し、順守を求めている。シャフナー氏は「快適に手を洗えるようにするのは必要だが、有効性に関する限り、水温は問題じゃないことが分った。冷水を使えば、温水よりも光熱費を節約できる」と指摘している。

ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 答弁席から野次る安倍首相の"... | トップ | 有田焼より古い佐賀県神埼町... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL