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歩行速度が遅くなった高齢者は認知症の危険なシグナル! 米ピッツバーグ大学の准教授が指摘

2017年07月14日 13時33分48秒 | 医学/薬学

                 

▽「ストップウォッチとテープ、18フィート(およそ5.5m)の廊下。それに1、2年に1度、5分程度の時間があればが、認知症の予兆は確かめられるわ」。米ピッツバーグ大学ヘルス大学院のAndreaL Rosso(アンドレア・L・ロッソ)准教授のそんな風なコメントを、米国神経学会誌『Neurology』が掲載した。

▽ロッソ准教授らのグループは、認知機能が正常だった70-79歳の男女175人(平均年齢73歳、男女別で女性93人、白人、非白人別で白人114人)を対象に、14年間以上、歩く速さを複数回調べた。と同時に10年後または11年後にMRI(磁気共鳴診断装置)で脳の灰白質(かいはくしつ)の容量を測定。さらに14年目時点での認知機能を検査した。参加者は全員、全長18フィートの廊下を歩く時間を複数回測られ、思考の鋭さを調べられた。歩行速度と脳の灰白質のサイズの関連性に着目したわけだ。

 ▽結果は、歩く速度の低下は14年目の認知障害と関連していた。右側の海馬は、歩行速度の減速と認知障害双方と関連する唯一の領域だった。右側の海馬の容量の調整は、歩行の減速と認知障害の関連を23%低下させた。

▽右の海馬は、短・長期の記憶、安静時や運動時の空間に対する姿勢を制御する「空間識」を担っているとされる。「歩行速度の低下は、追加の検査が必要なほど認知機能が低下している可能性があるかも知れない。医者は、高齢患者の歩く速さを時々チェックして、変化がないか確認すべきでしょう」。

▽ロッソ准教授は続ける。「何分の1秒のことなら見逃されるかも知れないが、14年間、いや、そこまで長くなくても気づくんじゃない。お年寄りの歩き方は、ただ見過ごされるべきじゃないの。ひょっとしたら、のろまになっているんじゃなくて、より深刻な何かの指標かも知れないことにね」。

▽認知症の予防と早期治療は世界共通の課題だが、現在の認知症のスクリーニングの方法は侵襲性が高く、費用も高い。しかしロッソ准教授らの方法なら、MRIの診断料が高くつくくらいで済む。

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