周縁 小論

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過体重や肥満の糖尿病患者は側頭葉の灰白質が薄くなり、認知症を発症し易い

2017年05月16日 13時25分50秒 | 医学/薬学

                                                                   

▽過体重や肥満の糖尿病患者は、脳の一部で灰白質が薄くなって萎縮が進み、認知症を発症し易いという韓国・梨花女子大脳研究所の研究結果を、ヨーロッパ糖尿病学会誌『Diabetologia』のオンライン版が掲載した。糖尿病と認知症の発症は、かねて強い関連性があると指摘されている。


▽梨花女子大脳研究所は、過体重/肥満の糖尿病患者、適正体重の糖尿病患者、糖尿病ではない適正体重者(健常者)各50人(年齢30-60歳)のボランティアに参加してもらい、過体重や肥満が脳構造や認知機能に及ぼす影響を調べた。参加者の糖尿病歴は5年以下。生活習慣の改善や血糖降下薬を服用していたが、インスリンを投与中の患者はいなかった。

▽適正体重の糖尿病患者群はHbA1c値が平均7.0%、過体重/肥満の糖尿病患者群はHbA1c値が平均7.3%。参加者全員に対し、脳のMRI検査で大脳皮質の厚さを測るとともに、記憶力や思考能力に関する認知機能テストを実施した。

▽脳のMRI検査では、適正体重の糖尿病患者に比べ、過体重/肥満の患者は脳の一部で灰白質の厚みが全体的に薄くなり、側頭葉の灰白質が特に萎縮していた。灰白質は、記憶や計画の実行機能、運動の生成機能、視覚情報の処理を司る。

▽糖尿病患者は、体重の多寡にかかわらず、健常者に比べると記憶力や思考能力が低下し、アルツハイマー型認知症のリスクが高くなっていた。脳の灰白質、特に側頭葉の灰白質は、肥満と糖尿病の併存による影響を受け易いとされる。過体重や肥満の糖尿病患者は、糖尿病歴が長いほど、脳内で多くの変化がみられた。インスリン抵抗性や炎症、血糖管理の不良といった因子が、脳内の多くの変化に影響を及ぼしているとみられる。

米ニューヨークの『レノックス・ヒル病院』の神経科医師によると、側頭葉は肥満や糖尿病だけでなく、アルツハイマー病患者でも最も影響を受け易い。神経科医は「血糖コントロールが、糖尿病や肥満に関連する脳内の変化を予防し認知症の進行を遅らせる一助になる。脳内変化をもたらす因子は何なのか。今後は、その解明が必要になる」と話す。『レノックス・ヒル病院』は、シンガーソングライターのビヨンセが9900万円の出産費を支払ったことで知られる。

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