周縁 小論

〜斜視でゴマメの歯ぎしり的なブログ〜

JR鳥栖駅前の「鳥栖ビル」の姿から鳥栖市の情報公開を考える(1)

2017年09月17日 12時19分38秒 | 行政/政治
                                                      
   □解体工事寸前状態の鳥栖ビル□
 JR鳥栖駅近くの鳥栖ビルのシャッターが閉まり、解体工事にいつ着手してもおかしくない状態になっていた。ビルの地階には飲食店が入り、地上階にもたくさんテナントが入っていた。市は既に買い取ったのだろうか?郷土紙「佐賀新聞」のサイトを検索した。5月16日の記事に、その答えらしき内容が書かれていた。以下は、記事原文の一部だ。
    
   □佐賀新聞の記事は鳥栖ビル購入□
 『JR鳥栖駅周辺のまちづくりを検討している鳥栖市は16日、新しい駅舎と自由通路を、現自由通路「虹の橋」の南側に整備する基本計画案を検討委員会に示した。新駅と駅前広場の整備場所は現駅舎と重なるため、市は「現駅舎を現在地に残すのは無理」として保存活用策を検討すると説明した。新駅舎はおおむね10年後の完成を目指す。
 基本計画案によると、新駅舎は線路上に駅を整備する橋上駅か西口側の2階駅で、機能と規模は現況とほぼ同じとする。東西の市街地を結ぶ自由通路は東西両側にエレベーターとエスカレーターを設置し屋根を設ける。自由通路の幅はサガン鳥栖のホームゲーム時の混雑を考慮し6メートル(現行5メートル)に広げる。「虹の橋」は将来的に取り壊す。
 駅西側広場(現行2600平方メートル)は駅東側広場と同程度の約7千平方メートルに拡張するため、鳥栖ビルを購入。歩行者優先の広場とし、路線バスやタクシーへの乗り継ぎがスムーズにできるように乗降場を配置し、駅前商店街や中央公園との一体化も図る。
 
   □「市報とす」は掲載しない鳥栖ビル買い取り□
 記事によると、駅西側広場は現行2600㎡を、駅東側広場約7000㎡並みに拡張するため、鳥栖ビルを買い取るという。7000㎡-2600㎡=4400㎡。鳥栖ビルの敷地は4400㎡(5700坪)もありそうにないのだが、それは置くとして、買い取ったのなら、いつ予算措置をしたのだろうか。「市報とす」のバックナンバーを調べても、どこにも書かれていない。
   □鳥栖市ホームページに“ヒント?” □
 ただ鳥栖市役所HPの「鳥栖駅周辺整備事業」のページの一角に“ヒント?”がある。「公有地の拡大の推進に関する法律」(通称・公拡法)を紹介している。自治体が公共事業用地を先行取得する際に使うツールの一つだ。自治体が全額出資する「土地開発公社」という組織を使い、金融機関から土地代金を借金して買い取る。その土地が必要な段階になって初めて、自治体が一般会計予算で買い取り、フツウの住民が知る。
  
   □「隠れ借金の温床」や「不正の舞台」□
 土地開発公社の資金調達先や買い取った不動産といった肝心の情報は、ほとんど公開されない。その結果、「隠れ借金の温床」になり易い。さらには「不正の舞台」になったケースも少なくない。
   
   □都市計画案さえ不透明なのに買い取り□
 鳥栖市は、恐らく鳥栖市土地開発公社の名義で鳥栖ビルを、市街地再開発事業用地の名目で買い取ったのだろう。支払った金額は、億円単位だったことは容易に想像できる。ところが、この一帯の都市計画は原案さえも明らかになっていない。市街地再開発事業を実施するなら都市計画法上の手続きが必要で、そのためには鳥栖市が原案を作成し住民に縦覧、公告しなければならない。当然、「市報とす」も掲載する。
   
   □事業用地名目で買った遊休地集まる鳥栖駅周辺□
 鳥栖駅周辺の市街再開発事業は、過去にJR鹿児島線・長崎線の連続立体交差事業と抱き合わせで何度も計画され、頓挫した。そのたびに「事業用地」名目で土地を買い、駅周辺には遊休地が集積していると聞く。鳥栖ビルの先行取得が、前輪の轍(わだち)を踏まない保証は何もない。特定の人たちのみが知る情報は、カネに換わり利権化する。それを防ぐのは徹底した情報公開と議会の厳しいチェック。郷土紙の丁寧な取材も欠かせない。
 これは鳥栖市役所HPのバナー。「鳥栖っていいね。」という魅力を発信しているのだろうか。職員がツイッターやフェイスブックを使って「サガン鳥栖」の試合結果を発信するばかりでは能がない、と言えば失礼か。(Continue)
 
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