今日も朝から雪が降っていて、気温も低い。
朝起きて、何かをおなかに入れようと思い、台所に向かい、冷蔵庫の扉を開けて、ガッカリ。
「お母さん、何か食べるもの無い。」
「昨日時間が無くて。買い物を今日してくるから、何かコンビニにでも行って好きなものを買ってきて、序でに、お母さんのもね。」
幸いな事に、自宅から歩いて行けるところにコンビニが有るので寒いけど行くことにした。
「寒い、なんでこんなに寒いの」
そんな独り言を言いながら雪道を歩いて行くと、なにか、音が何処からか聞こえてくる。
周りを見ても、誰も居ないし、音の出るものも無いし、何処から聞こえてくるんだろうと、耳を澄ますと。
「あれ、この音は携帯の音。」
音がする所に行くと、なんと、雪中から聞こえてくる。
どうしたらいいものかと、思いながらその携帯を拾い上げ、画面を見ると、自宅から電話と出ていた。
「もしもし」
「よかった、もしもし」
「はい」
「この携帯、僕のです。」
「はい」
「何処に有りました、取りに行きたいけど」
「はい」
「聞いていますか、どこに取りに行けばいいですか」
「はい、それでは、△△のコンビニに預けておきますから、名前を教えてもらえますか。」
「○○です、今から行きますので、宜しくお願いします。」
○○、どこかで聞いた名前だった、同じ名字だからと言って、私が知っている○○とは違うかもしれない、そう思いながら携帯を預け、目的の物を買って来た。
それから、何日が過ぎたろう、何時も行くコンビニから私に電話が掛かってきた。
このコンビニは友人のお父さんが経営しているので、電話が掛かってきても不思議ではない。
「△△です、数日前に携帯電話を預かったんですが、未だに取りに来ていないんです、携帯の持ち主の自宅に電話をすると使われて居ないと言うので、この携帯から電話をしょうと思うんですが、パスワードが掛かっているのでかけれない、それで○○さんに。」
「私に言われても」
「そうなんだけど、一応、預けた人なので」
「そうですね、それでは私の方で何とか連絡取ってみます、後で携帯を取りに行きます。」
確かに、後で取りに行くと言っていたのに、どうしたのだろう。
私の友達の彼が確か、同じ名前の人と友達だったのを思い出し、違うかも知れないけど、一応連絡をすることにした。
それから数日してから、友人と一緒に来たのはその彼だった。
「こんにちは、久しぶり。」
「ほんとう、久しぶりね、」
「彼が●●が探している人を知っていると言うので連れてきました。」
「とにかく中で話しましょう、何か飲む。」
「やっぱり、●●が知っている人の実家の電話番号だったけど、今はそこには誰も住んでいないんだって。」
「彼からその後を聞いて。」
その後に、友人の彼が話しだした。
「○○の携帯電話を拾って、取りに行くから預けておいてと言う話を聞いて、最初は冗談だろうと行ったんです、だってあり得ない事なんだから。」
「あり得ないこと」
「そう、○○は昨年、事故で亡くなっているんだ、それも、家族4人の内、仕事に行っていた姉だけが事故に合わなかった。」
「それは何時頃。」
「雪が降っていた時だから、12月の初めごろかな。」
12月上旬だと、私の母親の父親、私からだとおじいさん。
けがをして、入院したと言うので、私も一緒に九州まで何日か行っていた時期だった。
だぶん、ニュースが地元で無いので知らなかったと思う。
「それで、○○の携帯だけど、事故の後、探しても何処に有るのか分からなかったと親戚の人が言っていた。」
「でも、確かに私は電話に出て、自宅のでんわ番号を聞いたし、名前も聞いた、」
信じてもらえないまま、○○の姉が住んでいるマンションに携帯電話を持って行ったのは、翌日だった。
その時に分かった事だけど、携帯の中には○○の子どもの頃から現在までの写真が保存されてした、その中に○○と●●が並んでいる写真が数枚有ったと言う。
完
朝起きて、何かをおなかに入れようと思い、台所に向かい、冷蔵庫の扉を開けて、ガッカリ。
「お母さん、何か食べるもの無い。」
「昨日時間が無くて。買い物を今日してくるから、何かコンビニにでも行って好きなものを買ってきて、序でに、お母さんのもね。」
幸いな事に、自宅から歩いて行けるところにコンビニが有るので寒いけど行くことにした。
「寒い、なんでこんなに寒いの」
そんな独り言を言いながら雪道を歩いて行くと、なにか、音が何処からか聞こえてくる。
周りを見ても、誰も居ないし、音の出るものも無いし、何処から聞こえてくるんだろうと、耳を澄ますと。
「あれ、この音は携帯の音。」
音がする所に行くと、なんと、雪中から聞こえてくる。
どうしたらいいものかと、思いながらその携帯を拾い上げ、画面を見ると、自宅から電話と出ていた。
「もしもし」
「よかった、もしもし」
「はい」
「この携帯、僕のです。」
「はい」
「何処に有りました、取りに行きたいけど」
「はい」
「聞いていますか、どこに取りに行けばいいですか」
「はい、それでは、△△のコンビニに預けておきますから、名前を教えてもらえますか。」
「○○です、今から行きますので、宜しくお願いします。」
○○、どこかで聞いた名前だった、同じ名字だからと言って、私が知っている○○とは違うかもしれない、そう思いながら携帯を預け、目的の物を買って来た。
それから、何日が過ぎたろう、何時も行くコンビニから私に電話が掛かってきた。
このコンビニは友人のお父さんが経営しているので、電話が掛かってきても不思議ではない。
「△△です、数日前に携帯電話を預かったんですが、未だに取りに来ていないんです、携帯の持ち主の自宅に電話をすると使われて居ないと言うので、この携帯から電話をしょうと思うんですが、パスワードが掛かっているのでかけれない、それで○○さんに。」
「私に言われても」
「そうなんだけど、一応、預けた人なので」
「そうですね、それでは私の方で何とか連絡取ってみます、後で携帯を取りに行きます。」
確かに、後で取りに行くと言っていたのに、どうしたのだろう。
私の友達の彼が確か、同じ名前の人と友達だったのを思い出し、違うかも知れないけど、一応連絡をすることにした。
それから数日してから、友人と一緒に来たのはその彼だった。
「こんにちは、久しぶり。」
「ほんとう、久しぶりね、」
「彼が●●が探している人を知っていると言うので連れてきました。」
「とにかく中で話しましょう、何か飲む。」
「やっぱり、●●が知っている人の実家の電話番号だったけど、今はそこには誰も住んでいないんだって。」
「彼からその後を聞いて。」
その後に、友人の彼が話しだした。
「○○の携帯電話を拾って、取りに行くから預けておいてと言う話を聞いて、最初は冗談だろうと行ったんです、だってあり得ない事なんだから。」
「あり得ないこと」
「そう、○○は昨年、事故で亡くなっているんだ、それも、家族4人の内、仕事に行っていた姉だけが事故に合わなかった。」
「それは何時頃。」
「雪が降っていた時だから、12月の初めごろかな。」
12月上旬だと、私の母親の父親、私からだとおじいさん。
けがをして、入院したと言うので、私も一緒に九州まで何日か行っていた時期だった。
だぶん、ニュースが地元で無いので知らなかったと思う。
「それで、○○の携帯だけど、事故の後、探しても何処に有るのか分からなかったと親戚の人が言っていた。」
「でも、確かに私は電話に出て、自宅のでんわ番号を聞いたし、名前も聞いた、」
信じてもらえないまま、○○の姉が住んでいるマンションに携帯電話を持って行ったのは、翌日だった。
その時に分かった事だけど、携帯の中には○○の子どもの頃から現在までの写真が保存されてした、その中に○○と●●が並んでいる写真が数枚有ったと言う。
完