さて、今週からスケジュールびっしりで動いてまいります。本日は、俳優館の新劇100年企画でやる、リーディング『卒塔婆小町』の稽古始めと顔合わせでした。思考と試行。ここ数日でチャージしたものが活かせる気がする。おかげで昨年どうして弱っていたのかも良く分かった。いやぁ実に清々しい。『劇王10』も少しずつ動いてます。テレビ塔公演は、なにがやりたいかはなんとなく決まってきました。自分の中では。
１人に連絡したら、みんなに声をかけてくれたみたいで、本日は午前中から高校の友だち５人に会えた。とても久しぶりだった。なかには高校卒業以来という友だちもいて嬉しかった。みんな変わってない。ように見えて進んでいる。素敵だ。みんなそれぞれ子どもがいて、生まれて数ヶ月の赤ちゃんのお顔も見られて良かった。彼女は３人目だそうで。あの震災があってから、生みたいと強く思って生んだらしい。赤ちゃんはとても愛らしくて『生きている』感じだった。看護学校に行き始めたという友だちもいた。やはりあの出来事は多かれ少なかれ『生きる』と『死ぬ』を意識することだったんだなぁと思う。どう生きるかは、どう死ぬか。人間はこの世に生まれた瞬間から、死に向かっていく。だから生きなきゃならないんだ、精一杯。そうやって考えてみたら、私の『生きる』がなんなのか少しだけ見えてきた気がした。なるほど、今年はそういう年か。などと思っていたところ、夏の外部演出の仕事について連絡あり。秋の外部脚本と演出についても進んでいるとのメール。つまり、今年は始まっているわけだ。
午後、久しぶりに小学校からの友人と話す。近況を聞き、最近読んだ本の話をし、とりとめもなく会話した。もちろん長いこと会っていなければ、その間にお互い、色々な出来事が重なり、色々な考えがよぎり、色々な物が現れては消えていく。けれど、それでも変わらない『なにか』は存在するわけで。話せて良かった。その後、昔よく行っていた雑貨屋さんを覗いてみた。高校の時はこんな雑貨で部屋を全部飾りたいなどと憧れを持って眺めていた。改めて見てみると、そこは何の変哲もない雑貨屋であり、ああ、あの歳だから感じた憧れなんだと分かったが、それでもあの時憧れていて良かったなぁと感じられた。確か市内の別の雑貨屋に、いわゆるマンハッタンの夜景写真の上に細かい電飾を無数に配置し、それが本当の夜景のように見える置物が売っていた。ビルの屋上は点滅し、車が流れているように電飾が点滅している。それを見る度に大人になったらどんな人生が待っているのかしらん、と心躍ったのを思い出した。故郷を歩くと、思い出の掘り出し物が見つかる。
ホン書きと、お勉強の日々。深夜に弟が某漫画を貸してくれたので、ついついイチから現在出てる巻まで読破してしまう。途中までしか読んでなかったので、ふむふむこんなことになっていたかと感心。クラピカいいねぇ。陰がありながらもひたすら芯を通して真面目に進んで行こうとする人に惹かれますな。夕方、ファミレスでホン書き。カウンターに座っていると色々な方に遭遇します。その後、家族で外食。明日明後日は久々に中学高校の友人に会えそうで嬉しい。実家にいるとあらゆる方面のことについてを考えます。あらゆる方面のこと。バランス良く考える環境は、たまに必要ですな。バランス良くまんべんなく考えることで、深く考えなければならないことの『位置』がはっきりしてくる。なるほど、私にとってこれはこの位置なのか、と分かってくる。ある意味、研ぎ澄まされるような…。いや、癒されているのかな。
明けましておめでとうございます。昨年はお世話になりました。2013年が、すーっと始まりました。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の未来が2015年。あと2年ですな。明けて早々、今年の目標のようなものをノートに記しました。幾つかあります、幾つか。初詣に行き、熊手を買い、ばあちゃん家に挨拶に行きました。ところで写真は、ばあちゃん家にある振り子の時計。物心ついた時から同じ壁の同じ場所で同じように動いているので、見ると落ち着きます。でもこれまで何度も修復して貰ってるそうです。止まってもなお、修復を繰り返しながらコツコツと時を刻んでいる様子には、見習うべきところ多々あり。その時その時を生きている、という感じ。偉いなぁ。とにかく今、今、今。今年も色々な形で動いて行きます。まずは2月の『劇王10』、俳優館の新劇100年企画のリーディング『卒塔婆小町』、3月には名古屋テレビ塔でのあおきりみかんロングラン公演が控えてます。その後も色々とやる予定になってます。皆様にとって、良い１年になりますように。