yukasolo

日常と非日常の狭間は自由な妄想の瞬間
あなたのココロの扉をそっと開けて滑り込ませよう・・
短編小説のような音世界を―

ダンシャリーゼのために

2016年12月31日 | 日記

割れた鏡 折れた傘
もう書けなくなった猫のボールペン
綿が飛び出したテディベア
しわくちゃの包装紙

ゴミ袋をさあ開いて
ひとつひとつにさよならを言う
その前にもう一度抱きしめて
また日が暮れる

あぁ、いつからかこの部屋は
あなたの思い出にあふれすぎて
足の踏み場もないから
このままずっと立ち尽くしてるんだ

捨てられない 捨てられない
捨てられない 捨てられないよ あなたを
なにもかも
捨てられない 捨てられない
捨てられない 捨てたくないよ あなたを
消えていくんだね


何度も読んだ レ・ミゼラブル
裾がほころんだままのモスグリーンシャツ

はぁ..もうこれで最後…

ゴミ袋をさぁ結んで
ひとつひとつにさよならを言う
にじんで見えないカレンダー
次のゴミの日を探す

あぁ、もうダメだ この部屋は
あなたの思い出にあふれすぎて
伽藍堂になっても空気まで
あたしをここから救ってくれないんだ

捨てられない 捨てられない
捨てられない 捨てられないよ あなたを
なにもかも
捨てられない 捨てられない
捨てられない 捨てたくないよ あなたを
消えていくんだね

窓から吹く風  街並みの灯り
窓から吹く風  街並みの灯り

あなたのそのたったひとことで、もう終わったことにしたい世界
あなたのそのたったひとことで、もう終わったことにしたい世界


Re:Play

2016年12月07日 | 日記

冷蔵庫の中にある本を 片付けよう 片付けよう
ちゃんとコンセントにつないで 明日飲む牛乳買ってこよう

毎日毎日歩いてるけど 行き止まりばかりだ
あの坂道をころげ落ちたら もう元には戻れそうにない

昨日は霧雨が降っていた
新しい傘も買わなくちゃ

そうだ ぼくは 立ち上がった 立ち上がった 立ち上がった
雨上がり 歩道橋で 虹に唄おう
そうだ ぼくは 立ち上がって 立ち上がって 立ち上がって
この腕を広げ 高い空へ 高い空へ


クローゼットの奥にしまったアルバムと 今日でサヨナラしよう
たった一枚だけ残した 桜舞う卒業写真

毎日毎日歩いてるけど 迷い道ばかりだ
あの坂道をころげ落ちれば もう後には引き返せない

あの時 音を立てて 崩れた
壊れた時計はもう動かないんだ

そうだ ぼくは 立ち上がった 立ち上がった 立ち上がった
雨上がり 歩道橋で 虹になろう
そうだ ぼくは 立ち上がって 立ち上がって 立ち上がって
この腕を広げ 靴を脱いで 高い空へ

頭の中 駆け巡る いくつもの記憶に 目を閉じた時
牛乳の瓶が割れて飛び散る白が翼になり
ぼくの手を取った天使が 新しい傘をさして微笑んだ


サヨナラファンタズム

2016年11月19日 | 日記

きみは現れた 現れた 突然に きみは現れた
何か言おうとしてる 半開きのクチビルのまま
きみは現れた 現れた 突然に 僕の前に現れた
何か言おうとしている 薄いクチビルがゆっくり動いている

あぁ 前にもあったね、こんなこと
あぁ 前に出逢ったね いつだったかの夜に
あぁ 前にもあったね、こんなこと
忘れよう 忘れよう 忘れようとして やっと忘れらたのに

きみは現れた 現れた 突然に きみは現れた
他に誰もいない地下鉄 二人だけのためのアナウンス
きみは現れた 現れた 突然に 僕の前に現れた
うつむいてた僕の 肩越しに走り込むきみの肩がぶつかる

あぁ 前にもあったね、こんなこと
あぁ 前に出逢ったね、いつだったかの夜に
あぁ 前にもあったね こんなこと
忘れたい 忘れたい 忘れたいと思って もう忘れていたのに

翌朝のニュース 階段で倒れてるきみが映る
その隅っこに ぼくの ストライプのシャツが

あぁ 前にもあったね、こんなこと
あぁ 前に出逢ったね いつだったかの夜に
あぁ 前にもあったね、こんなこと
忘れよう 忘れよう 忘れようとして やっと忘れらたのに
あぁ 前にもあったね、こんなこと
忘れたい 忘れたい 忘れたいと思って もう忘れていた

きみは現れた 現れた 突然に きみは現れた
何か言おうとしてる 薄いクチビルがゆっくり動いている


或る風景

2016年10月07日 | 日記

夕暮れ まばらな 車両の片隅
ぼんやり窓の外 買い物かごの井戸端会議
仔犬に引っ張られて ころんで泣く子となだめる老婆
自転車を傍らにとめ 自販機の前に立つ少年
大きな鞄を持って 肩を落として歩くスーツ姿


汚れた手ぬぐいを外して 腰を叩き空を仰ぐ農夫
あぜ道 二人乗りしてはしゃぐ ミニースカート揺らす女子高生
しわくちゃの地図を見ながら道を尋ねる青い目の人
僕はと云えばもう何も感じないで こうしてぼんやり眺めている


トンネル 窓の外 突然暗くなって つく明かり
さっきまで眠っていた 赤ん坊が少しぐずり出す
隣から漏れ聞こえてる ヘッドホーンのシンバルがまた上がる
歪んだネクタイピンが 新聞を左へずらして睨む


トンネルの先の林に立つ その看板 流れてゆく
最後まで読み切れず 身を乗り出す乗客たち そして 僕。
そこに書かれた言葉を知った人たちは みんな涙流して
明日を生きる糧 人が生まれた意味を 深く深く 考えるというけど
僕はと云えばもう何も感じないで こうしてぼんやり眺めている...

夕暮れ まばらな 車両の片隅で


影踏み鬼

2016年09月28日 | 日記

あたしが何にも知らないと思っているんでしょう
あの夜 寝言で呼んだ 知らない誰かの名前

だからあなたの 影を踏んだわ
だから あなたの 陰を踏んでやったわ

この俺が何にも知らないと思っているんだろう
姑息な手段を使って 女社長にこっそり目配せ

だからお前の 影を踏んだぜ
だからお前の 影を踏んでやったぜ


土を這うハタラキアリたちを笑っているんでしょう
力尽きてもがいているさまを嘲笑う腹黒いアリクイ

だから 奴らの影を 追いかけ
だから 奴らの影を 喰っちまいなよ

鬼さんこっちだ 手の鳴る方
鬼さんこっちだ 手の鳴る方へ

終わりのない この「お遊び」を堪能しましょう
明日も明後日も 誰かが ほら誰かの陰を踏んで遊ぶ

終わりがあるなら それはそれで つまんないでしょう
明日も明後日も あたしは また誰かの影を踏んで笑う

 


Midnight Call

2016年09月13日 | 日記

あなたは誰なの Midnight Call Midnight Call
あなたは誰なの Midnight Call Midnight Call

隣の猫に盛りがついたとか
昨日のサラダがまずかっただとか
Midnight Call Midnight Call あなたは誰なの
Midnight Call Midnight Call あなたは誰なの

明日夕方スコールがくるから 傘は大きめの方がいいよとか
Midnight Call Midnight Call あなたは誰なの
Midnight Call Midnight Call 一体誰なの


あなたは誰なの Midnight Call Midnight Call
あなたは誰なの Midnight Call Midnight Call

向かいの夫婦の口喧嘩だとか
リモコンがどこか見当たらないとか
Midnight Call Midnight Call あなたは誰なの
Midnight Call Midnight Call 一体何なの

ほら言ったでしょ 濡れなくて済んだね 今夜は月がとてもきれいだよ
受話器の向こうでハモるサイレン 揺れるカーテン越しに映るレッドライト


あなたは誰なの
Midnight Call Midnight Call
一体誰なの
Midnight Call Midnight Call
あなたは


もう出ない もう出ないよ
もう出ない もう出ないよ

 


天空の龍、虹の舞 

2016年08月28日 | 日記

虹色の龍を見た
漆黒の空を引き裂くように
清き河を昇れし

虹色の龍を見た
山深き静寂に風をおこして
清き舞いを踊れし

とうりゃんせ とうりゃんせ
 天つ神々の言霊に身を委ね
とうりゃんせ とうりゃんせ
 畏れを抱かぬ強い心を誓えと
とうりゃんせ とうりゃんせ
 真率にあるがままに静かな祈りを
とうりゃんせ とうりゃんせ
 さすれば、汝をまたここに呼び寄せん

虹色の龍を見た
漆黒の空に鈴の音 残して


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2016年08月16日 | 日記

がたがた ぐだぐだ ぶーぶー 云いたい放題
すっきりさせましょ ストレス買い取ります! 
なるほど、わかるわかる、いいね!nice! シェア
相槌うちましょ 武勇伝買い取ります!

さぁ、お代を払ってあげる
貯金通帳にざくざく貯まる


あたしなんて、、あたしなんか、、あたし最悪、、
どん底悲劇のヒロイン買い取ります!
あーでもない こーでもない それでもなーい
優柔不断、わがままも買い取ります!

さぁ、お代を払ってあげる
貯金通帳、残高は1億円

 

売れたネタ 買い取られたネタ が世界の
どこかの誰かに誰かが売りつけらてる
そして、それが ぐるぐる ぐるぐる まわってゆくよ
あの子に、この子に、アイツに、あの人に、また、あなたに

さぁ、お代を払ってあげる
貯金通帳にざくざく貯まる
売ります買います決算報告
差し引きゼロで世界をまわる


visitor

2016年08月07日 | 日記

寝静まった夜の公園 あなたをもっと困らせたいんだ
寝静まった夜の公園 あなたをもっと困らせたいんだ

寝静まった夜の公園 あなたにもっと近づきたいんだ
寝静まった夜の公園 あなたにもっと近づきたいんだ

アオイヒカリ ハナツヨ
スイコマレテ オイデヨ
コワガラナクテモ イイヨ
ヨガアケルマエニハ スベテ ワスレテイルカラ

 

寝静まった夜の公園 あなたともっと話したいんだ
寝静まった夜の公園 あなたともっと話したいんだ

寝静まった夜の公園 ホントはもっとそばにいたいんだ
寝静まった夜の公園 ホントはあなたを連れ去りたいんだ

連れ去りたいんだ
連れ去りたいんだ
連れ去りたいんだ
連れ去りたい


Three Wise Monkeys

2016年08月01日 | 日記

ママがあたしに云った
賢い大人になれと
異国の偉いお方の
この教えを守りなさいと

だけど あの娘もこの娘も
見てごらんよ そこらじゅうで
悪口ゴシップ三昧
笑顔ふりまけば ハーレム状態

So,See nothing, Hear nothing, Speak nothing  Oh,NO!
でも、気になるわ 気になるわ
どうしようもないわよ 俗世間 ねぇ ママ  賢さって何?
Three Wise Monkeys,baby

 

パパがあたしに云った
出る杭は打たれるものだと
偉大な歴史上の
この格言に学びなさいと

だけど、どいつもこいつも
見てごらんよ そこらじゅうで
ごますり依怙贔屓三昧
出世コース確実まっしぐら

So,See nothing, Hear nothing, Speak nothing Oh,NO!
でも、気になるわ 気になるわ
どうしようもないわよ 俗世間 ねぇ パパ 出る杭って何?
Three Wise Monkeys,baby

So,See nothing, Hear nothing, Speak nothing
Oh,NO! でも、気になるわ 気になるわ
どうしようもないわよ 俗世間 パパ、ママ、 真実って何?
Three Wise Monkeys,baby

礼に非ざれば視る勿れ
礼に非ざれば聴く勿れ
礼に非ざれば言う勿れ
礼に非ざれば動く勿れ