ガーデニングと野菜作り

初めての野菜作りとガーデニングに夢中な私。花や、収穫した野菜の写真を紹介するブログです。

養父が亡くなった

2017-10-20 14:37:37 | 日記
10月15日の朝7時40分に養父が亡くなった。
1分、1秒、最後のひと息まで見とどけた。
ICUのその病棟はなぜか産婦人科と抱き合わせになっていた。
かすかに妊婦さんのいきむ声が聞こえた。
こちらでは養父の目がだんだんうつろになっていた。
額に手をやると汗ばんでいる。40度の高熱だという。
私は持っていたタオルを水で絞り丁寧に顔を拭いてやった。
そして瞼を拭いた時私ははっきり見たのだ。
一瞬養父の顔がクシャと泣き顔になるのを。
私は確信した。これで私は報われたのだと。
触ってみると養父の手や顔は熱いのに足先はとても冷たい。
手で足の指先や土踏まずをマッサージしながら「どうぞこの最後の私の手の感触を感じてほしい」と思った。そして安らかな気持ちで逝くようにと願った。
時々私たち家族は養父の身体につながれている医療機器のデータの数字に注意した。
その数字が「0」になった時、死の瞬間が訪れた。
赤ん坊が誕生する時の感動と同様にそれは私にとってとても厳かな時間だった。
上手く言えないけど人間の生と死の瞬間の尊さとでもいうのだろうか。
誰もそれを冒すことは出来ない。そして誰もそれを助けてはくれない。
一人で全うした素晴らしさに感動するのか。
果たして私にもそれができるだろうかと思う。
しかしこの体験が小心者で怖がりでびくびくしていた私に強さをもたらすであろう。
最後に養父が私に見せた泣き顔は永遠の思い出だ。
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