como siempre 遊人庵的日常

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出世魚たち・朝ドラ男優から大河ドラマへの道を検証する

2012-01-21 22:16:09 | Cafe de 大河
 NHKの二枚看板ドラマ、大河ドラマと、朝の連続テレビ小説
 両方にかぶる俳優さんも当然多いわけですが、ここで取り上げるのは、朝ドラの看板であるヒロインではなく、「朝ドラ男優」という存在です。
 朝の連続テレビ小説は久しく新人(ほぼ新人)女優の登竜門と言われてきましたが、近年はそうでもなくて、民放である程度知れた顔の女優さんが「朝の顔」となる一方で、ヒロインの夫・彼氏・弟…などの役で、民放のドラマや、小劇場などに出ていた若手の男優さんが起用され、朝のお茶の間でブレイクするケースが多く見られます。

もっと言ってしまえば、

「朝ドラヒロイン回りの役」男優は、大河ドラマ主演俳優のカメラテストである

…という仮説が立つのではないでしょうか。

 そのあたりを検証すべく、わたくし、調べました。
過去の朝ドラに「フレッシュ若手」として登場した男優さんたちが、その後大河ドラマに主演、あるいは重要な役で起用され、鮭の遡上のようにNHKに戻ってきたケースです。

米倉斉加年 「あしたこそ」(1968)
→  勝海舟(1974) 佐久間象山役 風と雲と虹と(1976) 興世王役 花神(1977) 桂小五郎役

津川雅彦  うず潮(1964)おはなはん(1966年)いちばん星(1977)
→ 葵徳川三代(2000) トリプル主演・徳川家康役 (その間の出演作は「黄金の日々」「独眼竜政宗」「徳川家康」ほかいっぱいあるんだけど、とりあえず省略)

滝田栄 「なっちゃんの写真館」(1980)
→ 「おんな太閤記」(1981) 前田利家役 「徳川家康」(1983)主演・徳川家康役

鹿賀丈史 「本日も晴天なり」(1981)
→「翔ぶが如く」(1990) W主演・大久保利通役

柴田恭兵 「澪つくし」(1982)
→「武田信玄」(1988)上杉謙信役

渡辺謙 「はね駒」(1986)
→「独眼竜政宗」(1987)主演・伊達政宗役 「炎立つ」(1993)W主演・藤原経清役

村上弘明 「都の風」(1986)
→ 「炎立つ」(1993)W主演・清原清衡役

唐沢寿明 「純ちゃんの応援歌」(1988)
→「利家とまつ」(2002)W主演・前田利家役

香川照之 「おんなは度胸」(1992)
→「龍馬伝」岩崎弥太郎役 (その間「利まつ」「功名が辻」などもありますが…)

川隆也 「ひまわり」(1996)
→「功名が辻」(2006)W主演・山内一豊役

内野聖陽 「ふたりっ子」(1997)
→「風林火山」(2007)主演・山本勘助役

堺雅人 「オードリー」(2000)
→「新選組!」(2004)山南敬助役 「篤姫」(2008)徳川家定役

玉木宏 「こころ」(2003)
→「篤姫」(2008)坂本龍馬役 「平清盛」(2012)源義朝役

向井理 「ゲゲゲの女房」(2010)
→「江」(2011)徳川秀忠役


 いまのところは、こんなもんかな。
 多いようで思ったより多くなかったですが、朝ドラでテストされてから晴れて大河ドラマに出世するまでに、5年くらいのインターバルがあるのが常のようなので、2004年以降の朝ドラ男優さんたちの出世は、これからと見てよいでしょう。

 朝ドラ出世組の王道パターンとしては、
 
朝ドラ→大河ドラマのピンポイントな良い役→NHKの単発ドラマ、または連続時代劇などの主役→大河ドラマの主役

 という設定ができるかと思います。その間、だいたい4~8年くらいで。
 近年で、この王道を完璧に進んだのは内野聖陽さん。それと(多少コースは違うけど)上川隆也さん。まだ主演までいってないけど一歩手前の途上にあるのが堺雅人さんあたり。
 朝ドラからの出世のメリットは、大河の視聴者が「朝ドラから見ていたわ~」という感じで、見守っていた親近感があり、大河ドラマにすんなり入り込めるところだと思います。近年は、NHK初登場で大河主演というケースも目立ちますが、やはり多少の唐突感が否めず、海のモノとも山のモノともつかない不安はスタート時の印象をだいぶ左右するのではないでしょうか。
 安全パイとかお手盛りとかいうマイナス評価はあるものの、そろそろ久しぶりに、かつての王道「朝ドラ出世魚」の大河主演を復活させ、定番の安心感をいちど取り戻してはいかがなものでしょう。

 まあ、この頃はおなご主人公ものも多いので、内野さんみたいな、典型的な王道出世というのもなかなか厳しいものがあるかと思われますが、近年の若き朝ドラ男優で有望株は、

青木崇高(「ちりとてちん」2008)
向井理(「ゲゲゲの女房」2010)

 このお二方だと思います。
 向井さんは「江」に秀忠役で出てますけど、あまりにもインターバルが短すぎるので、これはもう抱き合わせの起用だったとみていいと思います。これは「政宗」の渡辺謙さんもそうだったんですよね。本番の主演はあと5年後くらいに来るんじゃないかな。来るとしたら。

 これを調べるために、60年代からの朝ドラをつぶさに調べてみましたが、やっぱり男のほうも、大型フレッシュ新人として朝ドラに出てきて、「あの人は今…」、つまりは不発に終わった人のほうが多いんですね。
 近年の朝ドラ主演男優も、どうもその後あまりお見かけしないケースも多々見受けられますが、渡辺謙さんから前記内野さんを筆頭に、大型出世魚になった例は数多いので、せっかくですから頑張っていただきたいと思います。
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