como siempre 遊人庵的日常

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真田丸 第36回

2016-09-15 22:27:25 | 過去作倉庫15~
 いよいよ関ヶ原の戦い。1600年・慶長5年9月15日の、今日のその時がやってまいります。
…といって気が付いたのですが、この回の日付は9月11日。次回は9月18日で、9月15日はちょうどその真ん中になるわけです。もしかして…。まさかと思うけど、関が原をこのタイミングに入れるために逆算して、いままでのドラマを構成してきたのか?
すごいっっっ!!
…と感動するほど素直な視聴者じゃなくでホント申し訳ないんですが、言わせてもらえば関が原を実際の日付の9月15日近辺に入れ込むため、秀吉がらみのしょうもないエピソードを長々引っ張って尺稼ぎしたんだとしたら、それはまったく無意味な努力だし、そんなもんに凝ってもドラマのためにいいことはなにもなかったと思いますよ。1か月早く8月中頃にでもしたら、そうとう引き締まったと思うんですけど。あ、でもそれだとオリンピックともろにかぶってしまうのか。
 ことほどさように、ドラマ中大きな山になるようなエピソードというのは、タイミングが難しいものだと思います。でも、そんなに無理してまで関が原に照準を合わせてきたのに、その本番が超高速、そう、概ね40秒ほどで終わってしまう肩透かしは、相撲の変化みたいでバカバカしくて嫌いじゃないですけどね。
 そんなわけで、マスケティアーズも終わっちゃってイケメンロスだわ、再来年大河の告知ショックもまだ地味に効いてるわ、秋になるのに心の潤い成分がどんどん足りなくなるこの頃ですが、元気を振り絞っていってみましょう、第35回「勝負」


 今週のざっくりしたあらすじ。

 犬伏の陣での家族会議を経て、家族が二つに分かれて東西両軍に保険を掛けると決めた真田一家。とりあえず、父安房守昌幸(草刈正雄)と源次郎信繁(堺雅人)は沼田経由で上田を目指し、源三郎信幸(大泉洋)は、小山まで来ている家康(内野聖陽)のところに出頭します。
 家康は、石田三成(山本耕史)と大谷刑部(片岡愛之助)の挙兵で怒りのテンションが沸点まで上がっており、身内からの離反者が真田安房ひとりということで憎しみはそこに集中することになります。そこへ信幸は単身で出頭。「わたしは本多忠勝(藤岡弘。)様の娘婿であり、徳川の身内であります。肉親を切ってでも従います」、父と弟が許せぬとあらばここで代わりに自分が腹を切って…とまでいう信幸に、家康は感動し、頼もしく思うぞと強く手を握るのでした。
 ですが、一歩外にでると「真田安房守、許さん!!」と憎悪を滾らせます。本多佐渡(近藤正臣)のせがれの正純の意地悪などもあり、さっそく針の筵状態の昌幸は、「さっそくだけど、秀忠(星野源)に上田を攻めさせるから、その陣に加わってやって」と非常に意地の悪いところに飛ばされます。
 いっぽう、沼田に向かった昌幸たち。その直前で稲(吉田羊)とおこう(長野里美)が追い付いてきます。京都を脱出して追いかけてきたんだそう。本妻と元本妻の二号、という微妙すぎる関係なのに、いろいろふたりで乗り越えてきて、なにか姉妹のような雰囲気になったふたり。その時々で姉と妹が(ボケツッコミとも)入れ替わるのがかわいらしいですが、この場合は稲が姉。昌幸の口から、伊豆守はいったん縁切りして徳川についたと聞かされた稲は、あまり動揺せず、それでは先に城に入って皆さんをお迎えしますと。
 縁切りといっても方便なので、ふつーに娘夫婦の家に泊まる感覚で沼田に寄ろうとした昌幸は、フル武装した稲とおこうと、鉄砲隊の出迎えを受けます。「徳川に逆らうものはすべて敵でございます。一歩たりとも城にはいれません!!」と覚悟の決まった稲に、「それでこそ猛将本多忠勝の娘じゃ」と賛辞を送って城を後にする昌幸でした。
 そう、沼田にちょっと寄ろうなんてゆるいことを考えている段階ですでに、昌幸はこの断絶がそんなに深刻なものだとは思ってないのですね。上田では、娘の松(木村佳乃)と小山田茂誠(高木渉)夫妻が合流。頭にあるのは、今後泥沼化していくであろう動乱の中をどう泳ぎ渡っていくかです。会津にいる上杉景勝(遠藤憲一)、直江兼続(村上新悟)主従も、とりあえず京都に引き返す家康を追撃せずに、エリアの東北の大名たちと対峙しつつどさくさ紛れに本領の越後を取り返し…などと長期戦の構えでいます。
 そして、家康本隊と別れて真田を掃討しつつ西へ向かう、ということになった秀忠軍が上田に迫ってきます。その中には信幸も。
 源次郎はわざわざ秀忠の本陣を訪ね、「降伏します」というブラフをかまします。ついては以下のことを約束していただきたい、というのは、「安房守の命は当然保証付きね」「城はあげるけどあとで返して」、「信濃の本領は安堵すると約束ね」「ついでに甲斐も切り取り自由ってことで」「徳川陣営では安房守それなりのポストを用意しておいて」と、非常に厚かましいもの。
 秀忠は初陣なので、挑発とか、そういう駆け引きの機微がよくわかりません。というより、この人基本的に人の言わんとすることがあまりスッと理解できないみたいで、「これは怒っていいとこなの?」と先生の本多佐渡に質問したりします。「もちろん!」というオッケーが出て、「これより真田を攻めるぞ!!」と秀忠の下知が飛びます。
さきの上田合戦で惨敗を経験した者も多く、なにかというと敗戦時の屈辱の記憶がよみがえり、「それを踏まえて…」と作戦が無駄に入念になります。そして、その戦略もわりと長期戦の腰を据えた構なわけですね。水攻め、兵糧攻め。刈田などなど。
上田攻めに信幸が抜擢されて故郷に殴りこんでくる、と知った真田親子は、ひとつの作戦を考案します。
 戸石城に陣をつくり、先鋒として乗り込んでくる信幸にそこを攻めさせて、いい加減のところで落とさせてしまう。そうすれば信幸は城を一つ落としたことで手柄になり、そのまま戸石上に居座っていれば上田城をせめるというツラいことをしなくても済むわけです。戸石城には源次郎がはいります。そして、攻めてきた信幸に適宜に応戦し、良い加減で城門を開かせるのですが、城門を開いて投降する任務を負ったのは、腹心の部下の矢沢三十郎頼幸(迫田孝也)でした。三十郎は源次郎に言いきかされて、そのまま信幸の陣に移ります。一時のことだ、事態が落ち着いてまた真田家が一つになれるのもそんなに先の話ではないから、と…。
 こうして上田城と、真っ正面に布陣した秀忠・本多佐渡の本陣が対峙することになります。真田家のおとくいのゲリラ作戦による各個撃破がはじまります。地の利を生かして細かくちょっかいを出しては秀忠軍をイラつかせるのですが、そう、今週はほとんどめだった合戦にならず、第二次上田合戦がどこで起こったか、なんだかわかんないままになってしまうんですよね。
 そうこうするうち雨が降り出し、長雨になって神川が増水。秀忠軍は退路を断たれ、正面から真田軍の攻撃を受け止めざるを得なくなります。「秀忠を思いきり怖がらせてやるのよ。初陣で怖い思いをしたら生涯戦下手で終わる」と舌なめずりする昌幸でした。
…んがしかし、源次郎がいよいよ本陣の正面を襲う…というほど堂々としてなくて、やっぱり裏から回ってこそこそしてんですけど、敵はさらにこそこそと、夜逃げみたいに撤収してもぬけの殻になっておりました。えっ、なんでどうして??
 でもまあ、戦のいの字もやってないし勝鬨もあげてないけど、敵を撃破したにはちがいない。めでたいじゃん?と前向きな真田家中は、勝手に祝勝会を催します。どんちゃん騒ぎのさなか、佐助(藤井隆)が、ひっそりと帰ってくるのですね。重大な知らせをもって。
 佐助が持ち帰ったのは、その日、関が原で石田・大谷の軍と徳川軍が、最初の激突をしたニュース。真田の連中は、戦は長期戦と決め込んでいるから、「最初の」激突がどうなったか、ほとんどスポーツニュースの感覚で身を乗り出すのですが、じつはそれが「最初で最後の」対戦であり、戦は半日ももたずに決して徳川軍のコールド勝ち。大谷刑部は討ち死にし、石田治部は行方不明……と、このニュースは、真田の連中にとっては寝耳に水どころか、ほとんど状況が理解できないようなものでした。
この「半日で決着」という想定外の事態が、じわじわボディブローになって効いてくるのは、次回以降。今週はここまで。


今週のざっくりした感想。

 ここのところは「真田太平記」でも非常にエキサイトするくだりなのですが、そうですねえ………(と言葉を濁す)
 あ、でも基本的にはおもしろかったです。やっぱり鎧武者がいっぱい、ぞろぞろ出てきて、OPクレジットに女の名前がほとんどない(今週は稲とおこうしか出てこなかったんじゃなかったか?)状態は、わたしの大河ドラマ脳が喜ぶんですよね。
 そんなことで、やたら戦三昧の殺伐とした雰囲気が好きだと思われてもこまるんですけど、やっぱり、ある程度殺伐とした雰囲気というものは、戦国ドラマにはあってほしい、ないと困ると思ってます。
 ちょっと風のうわさで聞こえてきたんですけど、三谷幸喜さんは戦というものが好きではなく、合戦シーンよりは頭脳合戦で戦国時代を描きたい…とかなんとかどこかでおっしゃってたんですか?「真田丸」に関してのコメントかどうかはわかんないですけど。
 とりあえずその点で、なるほどなあと腑に落ちてしまいました。合戦シーンがろくに無く、騎馬武者も馬も使わないもんだから、ようするに金がないって話だろと決めつけてましたが、作者がそれを好まないというのが大きかったのですね。まあ、それで大幅予算節約できるというメリットは逃さなかったんでしょうけど。
 ただねえ、頭脳戦「だけ」というのが面白いかどうかは…。やっぱり戦国時代の大河ドラマですので、切ったはったの、それこそ「徳川家康」みたいなヘビーでグロな戦争の凄惨シーンは、場外で展開されているという想定がないと、それこそ「ギネスブック認定・日本一の大武者行列」信玄公祭りと変わんなくなっちゃうんですよ。鎧武者がいっぱいいても、だれも死なないし、「死ぬかもしれない」という覚悟とか、恐怖もただよってこないし。画面から想像されるのは、むせかえるような血なまぐささのかわりに、焼きそばとかフランクフルトの匂いだったりして、鎧武者のペカペカきれいな甲冑がまぶしいよね、みたいな。
 そういえば今週の真田丸は、ことしの信玄公祭りで、屋台フード食いながら軍団集結をみて歩いて、いよいよ信玄公(ことしは陣内孝則)が登場するころになって、子供たちは飽きて帰りたがるし、人が多くて見えなくなってきて、もう帰ろうかね、と祭り会場を後にした時の不完全燃焼感をすごく思い出しました。45分の間に、実際の戦争はいつやってたかって話です。
 合戦シーンにまさる面白さの丁々発止の頭脳合戦が、作ってる人らが面白がってるくらいに実際に面白ければわたしも黙るんですが、どうもそれほどとは思えない。そこんとこが大きな問題ですよね。これはさんざん言っていたことだけど。とりあえず今週いちばんおもしろかったのは、「全員が長期戦の構えでいる」という設定で、その目の付け所は面白く、関が原の戦いが半日で終わってしまったニュースのショックとか、なにが起こったのかわかんないポカーンとした感じとか、非常によかったですが、ほかは、まあ……。 
 ほんとは、フィクションでもいいから「秀忠を思いきり怖がらせて、生涯戦下手にする」ところをみせてほしかった。なんか「最新の研究成果」を、手間のかかる合戦シーンを回避するアリバイにしてるみたいで。せっかくの最新の研究成果なら、もっとがっつり盛って面白くすればいいのに。へんな肩透かしばっかりなんですよね。
 とりあえず、草刈正雄さんの真田昌幸が今週も安定のカッコよさで、存在感絶大だったのでだいぶ救われたと思います。それを思うと、前半(大坂に舞台が移るまえ)も、見ごたえというものはほとんど草刈さんの存在感に頼っていたんだなあと。

 そういえば、噂で、このあと九度山の里の村人かなんかの役で、木之元亮さんがご登場と聞いたのですが、これでキャーッと興奮するほど、わたし素直になれない。悪いけど。だって、なんかあまりにも「新選組!」の「植木屋平五郎の島田順司」状態だもん。そういうのに頼るより、もうちょっとまじめに、面白くする工夫をしたほうがよかったと思いますけどね。いまさらどう取り返しがつくもんじゃないけど。
 あ、でも私って単純なので、出てくればきたでキャーッとなるかもしれないです。そんで、その村人が真田昌幸と一緒に死んで、「俺とわぬしはともに死ぬる気がした」とか言ったりなんかして(それはない)。
まあ、いまさらあんまり面白くする手があるとも思えないので、こうなったら使えるものはなんでも、それこそ丹波哲郎さんを大霊界からお迎えしてもよい。あの手この手で終盤を盛り上げていただきたいと思います。

また来週っ!
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