como siempre 遊人庵的日常

NHK大河ドラマ感想をメインに、日常の道楽について、つらつら書いていくblogです。

風林火山 第45話「謀略!桶狭間」

2007-11-12 23:10:08 | 「風林火山」各話感想
Story 勘助は、長笈を刺客につかって信玄暗殺を計った寿桂尼に激しい憤りを抱く。今川義元は上洛を決意し、大軍を率いて尾張へ出兵。織田信長の軍勢と今川勢が戦端を開くと、勘助は密かに今川を陥れる策を練り始めた。桶狭間という地に織田兵が出没しているとの情報を得て、勘助は駿河の義元を訪ねる。勘助は義元に、桶狭間を通らず清洲城を直撃するよう進言するが、勘助を毛嫌いする義元は冷たくあしらう。これこそ勘助の狙ったことだった。今川軍は大軍を率いて尾張に入るが、義元は勘助の進言とは逆の道を選んび、桶狭間に兵を進めて織田信長の奇襲を受け、あっけなく討死にする。寿桂尼は義元の首桶を抱いて悲しみにくれながら、今川家を守るため心を鬼にするのだった。

庵主のCheck! 
 今週は谷原章介@今川義元のサヨナラ公演です。ワタシは実はこのひとのファンなので(隠れではないぞよ)、この10ヶ月間楽しかった。エレガントな微笑と美声と、意外とキュートなおとぼけキャラで風林火山を彩った谷原義元さまとも今週でおわかれ。いつも定番戦国ものの序盤の踏み台にされる「桶狭間」を、今川サイドからこんなにちゃんと扱ったのも珍しいと思いますが、サヨナラ谷原義元にふさわしい、勇壮で豪華で、しかも間抜けでおちゃめという、見所たくさんなものでした。
 さあ皆様ハンカチのご用意はよろしいでしょうか。第45回です。ご一緒に見てまいりましょう。

「やはり寿桂尼の謀だったのか…」と、先週のアサシン長笈事件の総括から話が始まります。
 寺に閉じ込めていた長笈は逃げた。しかも飯富さんが「駿河国境の河内村で処刑しました」ですって。「なに一蓮寺から逃げた!」というこの寺、うちから徒歩数分の近所の寺なもんでビックリしました。ご当地大河ですな。
 もとい。飯富さんは「本当に逃げたんだろうな」と信玄から軽く疑いの目で見られたりしますが、うーん、意外と本音は萩乃さんの私怨だったのかもしれません。飯富さん、意外とマジで彼女のことが好きだったのかもね、なあんてほのぼのと想像させましたが、だからって「殺してなにがわるいんですか!」みたいな扱いは長笈が可哀想。

 そんなわけで信玄暗殺に失敗した駿河の国では、今度はいよいよ天下に号令するため京をめざす!その前に邪魔な尾張の織田信長を倒す!という段取りになっております。
 家臣団にお久しぶりの顔がみえると思ったら、あら、「それがし合戦は初めてじゃ、武者震いがするのぉ〜!」と序盤に迷台詞をのこしてフェードアウトしたはずの、庵原之政ではないですか。しかも序列的にはトップにちかいとこにすわってる。相変わらず「武者震いがいたしまする!」なんて言ってましたが(コレ笑った…)、なーんか雪斎亡き後、今川家にも人材っていないんですね。
 しかも義元様ったら、孫もいる歳になってもママに「家臣の前でそんな顔をしてはならぬ」なんて叱られてますし。勘助が謀略を働かさなくても、すでにダメ〜な空気が漂ってるんですよね。一応史実的には、この時点でまさか信長に負けるとは夢にも思えない強力な軍勢だったそうですが。そうなの?

 織田信長はこのドラマには登場しませんが、今週、信長の宣伝マンみたいな正体不明の坊さんが躑躅崎館にやってきます。信長がいかに凄いかをアピールして去っていき、何しにきたのか不明なんですが、勘助にとってはけっこう有益な来訪でした。というのは、勘助は直接関係ない信長情報はゼロだったのですが、結構イケそうなこの信長の話をきき、うまく利用して義元を陥れる計画が出来たんですね。
 思えばまだ序盤のころから、勘助をさんざんバカにし、足蹴にし、醜いとか汚いとか臭いとか、好き放題にののしり倒してきた美貌の殿様、義元。こいつをいよいよあの世に送れる時がきたと、勘助のバックが真っ黒に燃え上がります。
 さっそく家で地図を広げて、太吉や伝兵衛と、今川軍の進路について検討を始めます。訝るリツには「駿河は武田の同盟国、心配なのじゃ」と見え透いたことをいいますが…伝兵衛や太吉は、先週からの流れもあるし分かってるんですよね?勘助の腹のうちは…。
 というわけで、彼らの独自の百姓ネットワーク情報から、桶狭間という地名が浮上しました。曰く、狭隘な難所でここで奇襲をかけられたらひとたまりもない。しかも、そこに織田の兵隊っぽいのがこの頃よく出没しているといいます。一石二鳥、ラッキー!あとは、プライドの高い義元をどうやってこの桶狭間に誘い込むかです。

 場面変わって越後の厚化粧王子ですが、1週ご無沙汰のあいだ京都に行ってて、今週帰って来ました。ちゃんと関東管領を継承する許可をもらってきたそうです。これでやっとお尻をあげて北条氏康討伐にかかってくれる!と管領様も大喜びです。
 今週の景虎王子の出番はこれだけ。これだけ?先週お休みだったので、来週に向けて取ってつけたような出番でしたが、つまんないなあ。
 宇佐美定満のところには、山伏の格好が似合わねえ〜!平蔵が物悲しく帰還しました。結局なんの役にもたたず、ただ寅王丸を死なせただけでしたが、宇佐美には何も損害はないので、「お前には向かんわな」の一言でチョンです。
 これで平蔵をお払い箱にしてくれりゃよかったんですが、先週からキャラが変わったブラック宇佐美は、「でも何かに使えるかも」と思い、平蔵を飼っておくことにしたようです。な、何に使うの…?それはまだ謎ですが、ロクなことじゃなさそうですね。平蔵…。やめときゃいいのに。

 さて、勘助は駿河の今川館を訪ねました。親戚の之政を通じ、尾張攻めの情報を入手したので義元さまにご注進を申し上げる…ってんですが、これって「他国の者に軍事情報を流したのか!」って義元に激怒されてもしかたないですね、之政。つうかこの人、まえにも勘助に義元の弱みをべらべら喋って(#23『三国激突』)三国を激突させたりしましたが、アホにみえてこの天然はけっこう破壊力があります。
 勘助は、ようは「(桶狭間を通らないように)直接清洲城を攻めるのがいいですよ」というわけです。途中の城に入って城攻めされたら、信長は戦がうまいので義元さまもヤバイでしょう、とか。雪斎様が生きていたらきっとそうしますよ…などなど、いちいち義元のコンプレックスや、迷ってるところを刺激するわけです。
 義元は結構単純ですから、いちいち顔を真っ赤にして怒りますが、寿桂尼ママに「勘助のいうことも心に留めておくのじゃ」といわれ、とりあえず太っ腹な殿様をとりつくろって、まあ覚えといてやるわ、用がすんだらさっさと消えろカス、と、偉そうに勘助を追っ払います。

 義元は大軍を引き連れて輿に乗って出陣。今川軍は順調に尾張に侵攻していきます。
 途中、かねてから案じていたとおり、織田信長が清洲を出陣したとの報が入ります。さあ清洲城を一気に攻めるか、という段取りで、義元の脳裏に大大嫌いな山本勘助の「清洲城を直撃しなさい」という助言がプレイバックし、すぐさま助言と別の道をとってしまうんですね。義元が絶対逆のことをする、と読んだ上でのあの助言、巧妙な罠だったともしらず…。
 そして義元が向かったのが、桶狭間でした。それも、おともの庵原之政が「イイところがあります、桶狭間に陣を張りましょう!」なんて余計なことを言って…てか、彼は絶対勘助になんか入れ知恵されたんですね。義元一行は桶狭間のお寺に陣を張り、管領様みたいに女呼んだりはしませんが、なんかカラオケ大会みたいなことをやってお酒飲んでいました。
 一杯飲んでいいご機嫌になった義元が、「雪斎、みてるかあ〜!お前も飲めえ!」とか言って杯を宙に差し出したとき。
 パパパーン!と藪の中から鉄砲が炸裂!忍んでいた織田の鉄砲隊が奇襲にでたのでした!
…しかし、ここで尻餅をついた義元と、それを抱えてゴキブリ走法みたく早送りで、ササササーっとお尻で後退する庵原之政と家臣たちという、このギャグはいったい何でしょうか。大笑いしてしまったじゃないの、やーね。義元さまサヨナラ公演のクライマックスでこんな…。
 しかも、そのときの義元の「ビックリしたなーモー」みたいなポカンとした顔が思いっきりバカっぽく…。これが義元の最後の露出になるなんて、あんまりだ!と怒っていいところなんですが、すみません、良かったんです。あまりにアホ〜な最後のアップが。10ヶ月気取りに気取ってきた美貌の殿様の、最後の最後の顔が、ああもう、あまりにもマヌケで愛らしくて。
 というわけで、今川義元さま、風林火山の舞台から退場です。

 義元討ち死にの方は、すぐさま甲斐にも伝えられ、激震が走りました。今川家出身のお嫁さんは、父の非業の死に号泣しています。信玄はちょっと含んだ顔をして冷静ですが、三条夫人は、なにか思い当たるふしがあるような複雑な憂い顔。
 飯富さんは思わず勘助を廊下で捕まえ、詰問します。「おぬし駿河に何をしにいったのだ。まさか謀ったのではあるまいな!」
「何を〜?」とハゲ頭を傾げてとぼける勘助が、真ッ黒だあ〜!「それがしに何ができるんでしょうかあ」といわれて飯富さんも、それ以上は言えません。長笈を私怨から密殺した(たぶん)この人も、叩けばホコリが出る身ですからね。

 駿河では、変わり果てた姿になった義元が、首桶にはいって帰還しました。
 すすり泣く家臣の前で、首桶をあらためる寿桂尼。うそっ、開けるの!って息を飲んでしまいましたが、入っていたのは谷原章介のデスマスクとかじゃなく、晒みたいなのをチラッとみせただけ(ホッ)。
「悔しいか、義元。そんな顔をいたすな…」と、寿桂尼は義元の首に語りかけます。泣かせますなあ…。
 ここから今川家の凋落が始まるとのことですが、武田信玄が今川家を征服するのは8年後とのことですので、まあドラマ内のお話ではないですがね。

 というわけで三国同盟の一画がくずれ、次回は、景虎王子がもう一画の、北条氏康と戦うお話のようです。45分みっしり景虎劇場!楽しみ!…と思ったら、え?あの女の人は井川遥?! なんでーっ!?
 王子の不犯伝説が井川遥によって崩れ去るのか?! 次週を待て!
ジャンル:
ドラマ
キーワード
宇佐美定満
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6 コメント

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思わず笑ってしまいました (ころすけ)
2007-11-13 00:42:10
初めまして
yujinanさんの文章があまりにも面白くて楽しんで読ませていただきました。あの義元の最期って完全に道化にされていましたよね。シェクスピアの悲劇の中の笑いの道化みたい。私も好きな谷原さんで義元を楽しめました。
いや〜 (SFurrow)
2007-11-13 06:57:03
私の周囲の大河ファン、とくに駿河人は非難ゴーゴー。「今度の大河こそ期待してたのに!ちゃんと今川義元を描いてくれると思ってたのに!あのあっけない終わり方は!」って。まぁ私もタニショーさんの立ち回り見たかったんですけどね、本当は(笑)
でも一癖も二癖もありますからね〜この脚本家さん。庵主さまの解説納得です。現実社会にも、間違いなく才色兼備(男に使うのはヘン?)で、自分でもかなりプライド持ってるのに、なぜか、ここぞ!という時に人から本当に尊敬できる所まで行かない・・・っていうタイプいますよね。
ガクト王子も、これまでの「宇宙人だけど手の届かない高みにいる」イメージから、だんだんオバカ王子になってしまうんだろうか・・・?
オブさんの行動やセリフなんかも、脚本家の芸が細かいなと思いました。そうか萩乃さんとは、「ケンカ友達から愛へ」という、朝ドラとかのパターンだったんだなぁ。
あははははは♪ (なおみ)
2007-11-13 12:40:43
庵主さん、こんにちは
>今週は谷原章介@今川義元のサヨナラ公演です。ワタシは実はこのひとのファンなので(隠れではないぞよ)、この10ヶ月間楽しかった
そう言われてみれば「ヅカ」っぽいとこありますねぇ・・・彼。でもお忙しいんでしょうね「モップ」に出たり「しゃばけ」てみたり「王様のブラ」にでてみたり・・・どれも「B級」ぽいとこがステキです☆
そしてB級に相応しい今回の退場・・・「脚本家はイケメン嫌い?」という疑惑も一部では浮上しております(その証拠にフグあたりがいい思いをしている)
来週からは「ナイスビュー」が抹殺され、唯一残った「お気に」の氏康どのが宇宙人と直接対決ですね!?ああ・・・(><)
ありがとうございます (庵主)
2007-11-13 21:37:52
>ころすけさん

いらっしゃいませ。コメントありがとうございます♪

いや〜、いくらなんでもあのポカーン顔が最期の姿とは思いませんでしたね。あんなふうにイケメンを使い捨てるなんて、なんと豪気なんでしょうか。功名が辻の第1回で江守徹を使い捨てたきっぷの良さに対抗したんでしょうか。そういえば、江守さんもシェイクスピア役者だったな…
今川義元って、今後「緊迫した戦場シーンで笑いを取るキャラ」となっていくのかもしれませんね。江守さんに続いて谷原さんがその定番を打ち立てて…うーん、いいのかなあ?
あの人だけは!! (庵主)
2007-11-13 21:45:49
>SFurrowさん

>ガクト王子も、これまでの「宇宙人だけど手の届かない高みにいる」イメージから、だんだんオバカ王子になってしまうんだろうか・・・?

いやあぁぁ〜〜!
あの人だけは、笑いをとろうとなんかしないであのまま最終回を迎えて欲しいです。
だって、存在がそもそもおバカなんだもん。居るだけで笑える境地に達したんだから、これ以上は何も望みません。

静岡県民各位におかれては、そりゃまあ頭にくるだろうな〜、とお察し申し上げます。
ワタシは基本的に「おもしろけりゃ何でもいい」というポリシーでいますので、義元のさいごのポカーン顔も、お千代のごとく密かに日本史を操る勘助も、なんでもオッケーなんですけども。ただし、面白ければ。

ワタシも谷原さんの立ち回り見たかったです。
イケメンに恨みが?(笑) (庵主)
2007-11-13 21:54:57
>なおみさん

ええ…。彼、赤ちゃんも生まれたそうで公私共にお忙しいのでしょうね。しかし、お稼ぎになりますな☆

>「脚本家はイケメン嫌い?」という疑惑も一部では浮上しております

そういえば、小山田さんの死に顔もボケーッとしたような顔で、ちょっとひどい扱いでしたね。
そのかわり不思議なひとたちに死に花を咲かせてあげたりしてさあ〜。矢崎十吾郎とか〜(←大不満)。

来週は氏康殿と宇宙人の直接対決!
景虎がムチでビシビシしばいていたのは、ええ!氏康さま!?とビックリしたんですが、調べたら違う人みたいでした。だろうなあ〜。
それにしても井川遥の乱入はいったい何? 危うし(って何が)宇宙人!

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