十両・百両・千両・万両・
クリスマスプレゼントではありません。
まだあります、南天・万年青に、
クリスマス・ホーリー(西洋ヒイラギ)
我が家の冬の庭では、みんな赤い實を付けています。
百両だけは、植木鉢に植えてあります。
鳥が突く實は、柿・山茱萸・冬茱萸・金柑・カボス・蜜柑に
椿や山茶花の蕾も半分欠けているのです。
非常に大きな庭のようですが、いいえ、
實を採ったり、床の間に生けるのに、
都合の良い高さに調整してありますから、
それ程場所は取らず、花が咲き、實が成って
楽しむのが我が家の庭です。
クリスマス・ホーリーは、この家に来て4年程ですから、
何十年も庭にいる他の四季折々の實をつける樹とは違い、
静かにゆっくりと育っています。
まだ大人の膝ぐらいですから、
棘を刺さないように、周囲を青い棒で囲ってあります。
この囲いは、少しずつ広く大きくなっているので、
近くを歩く時に、少しカーブしながら歩くのです。
既に實は赤くなり、主張し始めています。
棘があるので、生け花には不都合ですから、
枝は「不要ですよ」と云いながら、切ることになります。
この別名(西洋ヒイラギ)は、古代ローマ時代に冬至のお祭りに使かい、
後年クリスマス飾りに使われるようになりました。
棘はキリストが架刑の際に、
鞭打ちを百回では息が止まることが有るので、99回打ち
さらに「君が王ならば、冠が無くては」と、
当時、刑を執行する人達が嘲笑の中で、
西洋ヒイラギを冠に使ったとの逸話が聖画に残っています。
赤い實は、キリストの血を表し、
「過ぎ越しの祭り」として、信仰心と共に受け継がれ
クリスマスリースに、その名残があるのでしょうか。
クリスマス・ホーリーは長生きですね、
肖りたい・あやかりたい・・・・・。
毎年、鳥が實をつつき、あれ~~っと、無くなってしまいますので、
今年はせめてお正月までは、食べられないように、
ガーゼの様な白い布で囲います。
庭で楽しませてくれた西洋ヒイラギも、
野鳥のお腹に入っていきます。
野鳥は、庭に主が居ると降りてこないで、
近くの電線で主が部屋の入ってしまうのを待っているのです。
これは、ちょっと否ですね。
こちらは、サンルームに隠れて観ているのですが、
鳥は、主が居ても降りてくることを覚えてくれないでしょうか。
風邪が冷たい日や雪の日には、寒いでしょうと思い、
樹の根元に藁のような保温材を敷きながら、
「来年も沢山實を着けてね」とお願いしているのです。