特撮オタクの面倒ブログ

面倒な特撮オタクが大好きなヒーロー作品や映画や本のレビューを書きます。面倒くさがりのなので、気が向いたときに更新します。

仮面ライダーマッハ/仮面ライダーハート レビュー

2016-12-13 22:41:07 | 特撮

今年10月に「仮面ライダーエグゼイド」がスタートし、毎年恒例の新旧ライダーの共演映画の8作目である「平成ジェネレーションズ」が公開されました。そして先日発売されたのが、1年以上前に終了した「仮面ライダードライブ」の続編Vシネマ第2弾「仮面ライダーハート、仮面ライダーマッハ」です。本編が終了して1年以上経ったにも関わらず、キャストのみなさんの非常に高いテンションの芝居で、濃いドライブ作品が見られたというのが私の率直の感想です。今回は久しぶりに仮面ライダー作品のレビューを書いてみたいと思います。監督は巨匠の愛称で親しまれている石田秀範氏です。

  
前半は「仮面ライダーハート」。ストーリーは、ロイミュード000ことチェイスを復活させるため、世界中の科学者のもとをまわり、日本に戻ってきた詩島剛

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彼は沢神りんな、西城究の協力を得て、チェイス復活の実験を行いました。沢神りんなが開発したロイミュードに似せたボディに飛び散ったチェイスのかけらを集めようとしたのです。しかし実際に復活したのは、ハートでした。しかも彼の体には、ブレンとメディックのコアも一緒になっていたのでした。

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時を同じくして、ロイミュードによるものと思われる連続暴行事件が発生。ハートは元特状課の追田現八郎とともに事件解決に乗り出すのでした。

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作風はギャグが多めのコメディタッチのものでしたが、最後のハートの戦いのための「前フリ」だという感じでかなり計算された内容でした。この作品で注目すべきは、ハートとコンビを組んだ「ゲンさん」こと追田現八郎でしょう。蘇ったハートの体は、重加速も起こせず、ロイミュードだったときに比べるとひ弱なものでした。彼は事件を起こすロイミュードに歯が立たず、負けたことを不甲斐なく思い、落ち込んでいたのでした。そんなハートを奮い立たせたのは、他でもない追田現八郎だったのです。追田は恩人である橘元刑事を守るため、到底かなうはずがないロイミュードにその身一つで立ち向かっていったのです。

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この行動を見たハートは追田の心の強さを認め、奮起し、再び戦うのです。泥だらけになりながら相手に向かっていき、がむしゃらに戦うハートは今までに見たことがないものでした。そして、ラストにハートが追田を友と認めるシーンは非常に圧巻です。

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TV本編では哀しい別れだったロイミュード幹部三人も今回は一緒に消えることができて、幸せな結末だったのではないでしょうか。

また見どころの一つにハート役の蕨野さんの一人3役シーンです。最初だけですが、チェイスやメディックがハートの体を使うシーンがあり、さながら電王のイマジン劇場のようなものでした

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そして後半が「仮面ライダーマッハ」。この作品は前作「仮面ライダーチェイサー」と同時発売された「小説 仮面ライダードライブ マッハサーガ」の直接的な続編にあたります。仮面ライダーハートも小説の内容を踏まえていますが、こちらの方がより関係性が深いものになっています。小説を読んでいなくても話の筋は分からなくはありません。しかし、小説を読んでいないとより深く味わうことは難しいと思います。そういうわけで、少し脇道に逸れて小説について解説します。

 

小説 仮面ライダードライブ マッハサーガのあらすじは、超Movie大戦ジェネシスでめでたく結婚した進ノ介と霧子の結婚パーティーが2017年クリスマスイブに行われることになりました。そのパーティーには、もちろん、放浪の旅から帰国した詩島剛の姿もありました。しかし、パーティーの最中に大規模な停電が発生。しかも、その状況はまるで「暗黒の聖夜」(TV本編9,10,11話)のようでした。また、停電になった隙に過去にロイミュード犯罪に関わった人物が次々と脱獄しました。その後、かつてのロイミュード事件の模倣犯罪が連発しました。主犯はコピーキャットパイレーツとして模倣犯罪を繰り返した(シークレットミッション タイプ0)犯罪心理学者の西堀光也だと推測、再び捜査を始める特状課だったが・・・。この小説の主人公はタイトルからわかる通り、仮面ライダーマッハこと詩島剛です。ヒロインはなんと、かつて剛を罠にかけた(TV本編27,28話)、西堀光也の娘の西堀令子なのです。

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この作品では剛が、ロミュードを生み出した蛮野の息子であるという自らの境遇と令子の境遇を重ねて、彼女を必死に説得し、事件解決のために協力を求めます。2人は互いに心を通わせながら事件の真相に迫っていきます。そして剛は、令子に、悪魔の子供という宿命を乗り越えて、人間は変わることができるということを証明していくのです。

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剛というキャラクターは、父親がロイミュードを生み出たことに苦悩し、その心の闇を利用されて敵側に一時寝返り、最後には石ノ森イズムの体現のように父殺しを行うという、仮面ライダーにこの上なくふさわしい人物です。しかし、仮面ライダードライブの主人公は泊進ノ介。TV本編では、詩島剛に関する描写は個人的に満足のいくものではありませんでした。しかし、この小説を読むと、剛というキャラクターのTV本編では足りなった事柄を補足し、物語がより強固なものになったように感じました。また、剛がなぜ仮面ライダーになったのか、なぜ進ノ介と霧子の前に派手なパフォーマンスで現れたかなど、剛の知られざる過去が明らかになります。また、シークレットミッション type TOKUJO、SUPRISE FUTURE、仮面ライダーチェイサーなど、ほとんどのドライブ作品の設定が登場します。この1冊に仮面ライダードライブのすべてが収まっていると言っても過言ではない重要な1冊です。未読の方はぜひ読んでもらいたいです。

   

話をVシネマに戻しましょう。あらすじは、裁判が終わり、執行猶予付きの実刑判決を受けた西堀令子。釈放の日、迎えに行った剛は令子を怒らせてしまいました。

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その日の夜、女性の髪の毛で首を絞められている遺体が発見されます。しかも防犯カメラには、犯行現場から逃げる令子の姿が。令子の無実を信じて真相を突き止めようとする詩島剛は事件の影に西堀光也の存在があることを知ります。そして再び宿命に囚われそうになっている西堀令子を救おうと奔走するのでした。

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この作品でも、小説と同じく剛が主役でヒロインが西堀令子です。2人がかなり親密な関係になっている場面から話が始まるため、小説を読んでいない人にはかなり驚くだろうと思います。一応小説の一部を映像化したものが冒頭に挿入されますが、説明不足であることはいなめないと思いました。西堀令子についても、TV本編しか見ていない人には狂気の人という印象しかないため、唐突に思えてしまう人もいるかもしれません。批判ばかり書いてしまいましたが、ストーリー自体は非常に面白く、私は仮面ライダードライブを締めくくる作品にふさわしいものだという印象を受けました。人間は変わることができるということを剛に訴えられ、変わろうと決意した西堀令子に、再び西堀光也の影が迫ります。しかし、剛と幸せになることを願った令子がその心の闇を振り切るまでを描いています。自ら宿命を断ち切った剛と令子の固い絆の物語は、仮面ライダードライブというストーリーの影の部分を見事に拭い去った名作だと思います。

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仮面ライダードライブは近年のライダー作品の中では、サイドストーリーが非常に多く、私もまだ未見の作品があります。現在のところ、今回のVシネマが時系列的には一番最後にあたる作品です。このVシネマで「仮面ライダードライブ」は真の終焉を迎えたと言ってもよいかもしれません。

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