ゆいもあ亭【非】日常

映画や小説などのフィクション(非・日常)に関するブログ

あれもこれも、数のうちには入らないゴーストなのだね!

2007-01-15 | 映画
13ゴースト」(2001年版)を見た。

冒頭凶暴な幽霊を狩るシーンから作品は始まる。十二体目のゴーストの捕獲に成功したが、実は十三体目のゴーストが必要なのだという。

火事で妻を亡くしたばかりでなく、暮らし向きにも行き詰っていたアーサーは娘のキャサリンと息子のボビー、そしてちょっと調子いい家政婦マギーと暮らしている。そこへ、叔父のサイラスが遺産を残して亡くなったといって弁護士が訪ねてきた。

遺産はあちらこちらがガラス張りで、奇妙なギミックに満ち溢れた巨大な館だった。館は彼らを飲み込むと不気味な音を立ててその内臓ギミックを蠢かせ始めた。

館は生きていた。伝説の魔術書に従い、闇の十二宮の象徴に対応する十二体のゴーストが順々に解放されて彼らを襲う! 何ものをも見通す地獄の目を得るために十三体目の自己犠牲者を求めて、実は生きていたサイラスの、邪悪な目論見は成功するのであろうか……。

荒筋的にはこんな話だが、まあ、特撮は刺激的だが、いわゆる「怖さ」は感じられず、極めてアミューズメント・パークのアトラクション的な驚かせ方で、まあ、そうと割り切ればそれなりに面白い。

1960年版オリジナルで「赤青眼鏡」により幽霊が見えたり見えなかったりするという仕掛けがあったらしいが、それを踏まえて作中の人物たちが「特殊なメガネ」を被ることによってゴーストを見ているという設定も、まあ、いい。(そういうギミック大好きだったのがウイリアム・キャッスル監督なんだそうだ)。

そして、「スタートレック」の「カークが無茶をやって、すべては無茶苦茶になったので皆助かった」式のマギーの活躍ぶりも面白かった。

レンタルか安売りDVDでの視聴ならOKという評価を下しておく。


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