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健保・国年・厚年(横断)~不服申立て

2016-12-28 11:42:18 | 社保(横断)

健康保険法・国民年金法・厚生年金保険法の社会保険3法は、共通した規定
や類似した規定が多く、混乱してしまいがちです。最終的には、横断的に整理
する必要があります。そのためのまとめのテキストが市販されていますので、
おおいに活用してください。
今回は、そうした例のひとつとして、「不服申立て」の規定を比較してみます。
(個別の重要事項は、ご自分のテキストに記載されている内容を暗記してほし
いと思います。)

【健康保険法】
○被保険者の資格、標準報酬、保険給付に関する処分については、社会保険
審査官の決定(審査請求)➡社会保険審査会の裁決(再審査請求)の二審制
となります。
○保険料等の賦課・徴収の処分又は滞納処分については、直接、社会保険審
査会へ審査請求します(裁決)。

*「処分」などという強権的な文言が使われているところが、「お役所」という感
じがしますが、「役所が判断した結果を本人に通知すること」と読みかえて理解
しましょう。
法律の勉強では、こうした上から目線の命令口調に慣れる必要があります。

・社会保険審査官は、各都道府県保険主務課内にいます。独任制(1人)です。
ここで最初の判断がくつがえることはあまりありません。同じ通達を判断のより
どころとしているからです。
・社会保険審査会は厚生労働省に設置されています。合議制です。
女性社労士の方もいます。
社労士会の会報『月刊社会保険労務士』には、審査会の裁決についての記事
が毎月掲載されています。これを読むと、とても勉強になります。

○ここでは次の表現に注意する必要があります。
「被保険者の資格又は標準報酬に関する処分が確定したときは、その処分につ
いての不服を当該処分に基づく保険給付に関する処分についての不服の理由
とすることができない。」
なかなか難しい表現ですが、保険給付について不服があっても、その理由を申
し立てるときに、すでに確定してしまっていることを持ちだしてきてはいけないと
いうことです。それでは話がまた始めに戻ってしまうからということでしょう。
堂々巡りになるからですね。

【厚生年金保険法】
○被保険者の資格、標準報酬、保険給付については二審制です。
○保険料その他徴収金の賦課、徴収の処分又は滞納処分と脱退一時金につい
ては一審制です(健康保険とは違い、年金制度なので、脱退一時金というものが
ある点に留意してください。)。
○保険給付に関する処分についての不服理由の制限については健康保険法と同
じです。

【国民年金法】
○被保険者の資格、給付、保険料等の徴収金については二審制です。
(「給付」であって「保険給付」ではない点に注意!)
国民年金の性質から、徴収金についても二審制となっている点に注意しましょう。
○脱退一時金については一審制です。
○「被保険者の資格に関する処分が確定したときは、その処分についての不服を
当該処分に基づく給付に関する処分の不服の理由とすることができない。」
という規定もほぼ同じですが、「標準報酬」がない点、「保険給付」ではなく「給付」
である点に注意しましょう。

こうして比較してみると、それぞれの制度の性質の違いによって、規定の仕方が
微妙に異なっていることが分かります。丸暗記するのではなく、常識的判断力を
使って理解するようにしましょう!



  
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