遊行七恵、道を尋ねて何かに出会う

「遊行七恵の日々是遊行」の姉妹編です。
こちらもよろしくお願いします。
2017.5月以降は主に心模様を綴ります。

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

セラミックス・ジャパン 陶磁器でたどる日本のモダン その2

2017-01-30 22:21:25 | 展覧会
昨日の続き。
セラミックス・ジャパン。
つくづく豊かな展覧会だと思う。


Ⅲ 発展・展開

生命の樹 バーナード・リーチ 1928(昭和3)年 京都国立近代美術館   この陶板は2004年に京近美で初めて見たときからずっと好き。「生命の樹」というのは諸星大二郎の作品から色々教わったが、本当にスゴイなと思う。
やがて「白樺派」の展覧会が開催されたとき、喜んで図録を買ったが、そこにもこの絵があった。いつみても本当にいい。生の循環、生への讃歌といったものを勝手に感じている。


仙果春秋文水瓶 加藤土師萌 1928(昭和3)年 京都国立近代美術館   西王母の桃をイメージしているのか、そんな色。加藤の色彩感覚、いいなあ。

豌豆文様珈琲器 河合卯之助 1917-21年頃(大正中期)   シンプルでいいな。形もモダンで。

染付あざみ模様ティーポット 染付あざみ模様小鉢 藤井達吉絵付/河合卯之助窯 1912-26年(大正期) 京都国立近代美術館   ちょっと重そう。

いっちん葉模様番茶器 湯呑 バーナード・リーチ 1912-16年(大正初期) 京都国立近代美術館  「いっちん」ね、いやそんなにくっきりともしていない。

象嵌花模様受皿付小壺 富本憲吉 1921(大正10)年 京都国立近代美術館   シックでステキや。

このあたりまでの京近美所蔵のやきもの、やっぱりいいね。
そろそろ京都でもまとまった数のモダンなやきものとか見たいわ。

秩父宮邸陶器製装飾電燈台 陶磁器試験所 1927(昭和2)年 滋賀県信楽窯業技術試験場  兵庫のチラシに出ていたあれ。素晴らしく背の高い電燈台。
秩父宮邸は昭和2年から戦災で無くなる20年までこの素敵な照明をつけてはったのだ。素敵な青黄色。

装飾電燈台 陶磁器試験所 1927(昭和2)年 滋賀県信楽窯業技術試験場   これがまた可愛い。足元の三羽のウサギが可愛くて可愛くて。これはあれだ、ロマネスクのウサギさんの親戚やわ。金沢百枝さんのアイコンのあれ。
いいなあ。


木兎形装飾電燈具 陶磁器試験所 1930(昭和5)年 滋賀県信楽窯業技術試験場  おおっけっこう大きなミミズク。目がピカーーーッ羽からも光が!!
いいなーいいなー

瀬戸試験場門燈 陶磁器試験所 1933(昭和8)年頃  元はステンドグラスを嵌め込んでいたそう。唐草が素敵。黄色・赤・茶色…いいなあ。

この照明どれもほしいわ。本当に魅力的。

次からはティーセットなどが並ぶ。

コーヒーセット 陶磁器試験所/デザイン:馬淵利貞 1938(昭和13)年 愛知県陶磁美術館管理(産業技術総合研究所蔵)   おおレトロ。ちょっとディズニーの昔の作品に出てきそうだと思った。

染錦ディナーセット 陶磁器試験所 1933(昭和8)年 愛知県陶磁美術館管理
(産業技術総合研究所蔵)   「和風」を成立させるために。

染付シュガーポット 陶磁器試験所/デザイン:水町和三郎 1933(昭和8)年頃 愛知県陶磁美術館管理(産業技術総合研究所蔵)   バニラ色の地にホタルブクロ。両手つきのポット。

筆置き 滋賀県窯業試験場 1942(昭和17)年頃 滋賀県信楽窯業技術試験場   縦縞と言う形にも見えるわけで、これはあれか3客分なのか??

瑠璃釉金銀彩インクスタンド 加藤土師萌 1934(昭和9)年 岐阜県セラミックス研究所   さすが加藤、たいへん綺麗な色。下の置きタイルもいい。

鉄砂釉コーヒーセット 岐阜県陶磁器試験場 1940(昭和15)年 岐阜県セラミックス研究所   ずっしりした色合いだが平たくて小さいから重くはない。

青花長手四角皿 山茶窯/デザイン:小森忍 1931-34(昭和6-9)年 瀬戸蔵ミュージアム  山水画風。和田三造から提案されたそうな。

辰砂花瓶 小森忍 1941-43年頃(昭和10年代後半) 日本陶業連盟  ぽっぽっと粒が活きる。

紅茶セット 陶磁器試験所/デザイン:内田邦夫 1937(昭和12)年 愛知県陶磁美術館管理(産業技術総合研究所蔵)  白と黒とをうまく分けてる。昔のモダンデザイン。

香水瓶 陶磁器試験所 1935(昭和10)年 愛知県陶磁美術館管理(産業技術総合研究所蔵)   ピンク色なのだがこれはあれだ、イチゴクリーム色だ。甘くて可愛い。

日本館小皿 日本陶器/デザイン:里見宗次 1937(昭和12)年頃   □の中に「日本」の文字が。ふっと「本日」と「日本」が同じ字の構成だということに気付く。

金彩カップ&ソーサー 東洋陶器 1921-38(大正10-昭和13)年  お客さんが来たとき用のだ。

金彩龍文鉢 東洋陶器 1921-38(大正10-昭和13)年   内側に雲、外回りに龍。
なんとなく愛新覚羅さんに献上されたのかも、とか勝手なことを妄想したり。

陶試紅銀彩碗皿 香蘭社 1941-43年頃(昭和10年代後半) 日本陶業連盟   バニラがかったイチゴクリーム色に銀の花が咲く。

染付富士山図煎茶セット 深川製磁 20世紀前期(昭和10年代)   ああ、いかにも深川製磁。いい色合い。蓋付。

蒔絵蝕プラタナス文ベリーセット 大倉陶園/デザイン:日野厚 大:1925(大正14)年 小:1929(昭和4)年   チラシにも出ているが葉っぱの色が大と小とではちょっとずつ違う。ややえぐいめの色だと思う。

白磁金彩紅茶セット 大倉陶園 1927(昭和2)年  上のに比べるごくシンプル。

ウィローパターン洋食器揃 山五陶業(美濃) 1934-38(昭和9-13)年頃 瑞浪市陶磁資料館   あ、ほんまにウィローパターン…




大いに喜んだのが3つ続く。
汽車土瓶 美濃 1926-44年頃(昭和初期) 多治見市美濃焼ミュージアム
汽車土瓶 有田 1912-26年頃(大正期) 多治見市美濃焼ミュージアム
南満州鉄道汽車土瓶 不詳 1926-44年頃(昭和初期) 滋賀県信楽窯業技術試験場
いずれも可愛い―こいつらの現物みるの久しぶり。昔の大阪の交通博物館で見て以来かな。新橋停車場の展覧会でも見たかな。

高田徳利 美濃 1912-26年(大正期)頃 多治見市美濃焼ミュージアム   「伊勢屋」とある。なんだか妙にわくわくしてくるその字体。

次は碍子。
高圧碍子 松風陶器合資会社 1906(明治39)年 東京工業大学博物館
懸垂碍子 日本碍子株式会社 1928(昭和3)年 東京工業大学博物館
わたしは仕事で「玉碍子」とは縁があるので、碍子を見ると嬉しくなる。
前者の松風(しょうふう)さんは京都の清水に素敵な邸宅を武田五一設計で建てた。そして松風さんのところに弟子入りしてたのが京セラの稲盛さんだっそうだ。

噴水用装飾彫刻 角鷹 陶磁器試験所 1929(昭和4)年 愛知県陶磁美術館管理
(産業技術総合研究所蔵)   おお、立派な肩のはった鷹。これは「タイル・都市装飾の表面」展にも出ていた。かっこええわー。

牡丹文室外建築用蛇腹(フリーズ) 陶磁器試験所 1926(大正15)年 滋賀県信楽窯業技術試験場  搔き落としで牡丹柄。こういうところにも綺麗なものが。

ずらりと並ぶ陶板。643枚あるそうな。いずれも大変綺麗な色彩。滋賀県信楽窯業技術試験場はいい釉薬のやきものが多い。
雌雄鳥歩行図陶板 陶磁器試験所 制年不詳
布目金彩陶板 陶磁器試験所 1926(大正15)年
薄肉菊花文彫刻陶板 陶磁器試験所 1926(大正15)年
薄肉葡萄文彫刻陶板 陶磁器試験所 1924(大正13)年
丁寧な作りのものばかり。

鬼瓦(亀文) 浅井長之助 1930(昭和5)年頃 高浜市やきものの里かわら美術館   亀に水と言う構図のもの。

同潤会代官山アパートメント洗面台 高島製陶所(瀬戸) 1927(昭和2)年 松戸市教育委員会  けっこう小さいものだな。

柿釉コーヒー碗セット 石黒宗麿 1935-36(昭和10-11)年 東京国立近代美術館工芸館   シブイな…

青磁象嵌花文急須 石黒宗麿 1940年代  (東京国立近代美術館寄託) これは形が可愛らしい。

白釉草花模様燭台 呉須染付燭台 緑燿釉燭立 新井謹也 1912-26年頃(大正期) 三重県立美術館  形がとても面白い。

対なのかな。いかにも河井らしいもの。
黒釉菱形花瓶 河井寛次郎 1942(昭和17)年 京都国立近代美術館
白磁菱形花瓶 河井寛次郎 1942(昭和17)年 京都国立近代美術館

スリップ釉盒子 河井寛次郎 1930(昭和5)年 京都国立近代美術館   黄緑に黒で花のような文様。

こちらは「タイル 近代都市の表面」の裏面。やはり共通する展示品がある。


Ⅳ 終章

磁器緑線食器揃(国民食器) 山五陶業(美濃) 1943-45(昭和18-20)年 瑞浪市陶磁資料館   ぎゃーっっっまあしかし意外な位かっこいいよ…

甲冑人物置物 不詳(日本) 20世紀 愛知県陶磁美術館管理(産業技術総合研究所蔵)   謎や…

鉄釉練炭ストーブ 岐阜県陶磁器試験場 1940(昭和15)年 岐阜県セラミックス研究所  うーーん、大丈夫かな。

竈湯沸器 岐阜県陶磁器試験場 1938-45(昭和13-20)年 岐阜県セラミックス研究所   まさかこれじかに使うのか。

宮内省御用火鉢 滋賀県窯業試験場/デザイン:濱田庄司 1942(昭和17)年 滋賀県信楽窯業技術試験場  (宮)の字があるのがいいね。

大変たくさんの佳いのを見て本当に楽しかった。
用の美を堪能した。建材用品も素晴らしかったし。
こういうやきものの展覧会は今後ももっと開催されてほしいな。
とても楽しかった。

ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« セラミックス・ジャパン 陶... | トップ | 寿ぎの品々を読み解く 前期 »
最近の画像もっと見る

展覧会」カテゴリの最新記事

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • このブログへのリンクがない記事からのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。