遊行七恵、道を尋ねて何かに出会う

「遊行七恵の日々是遊行」の姉妹編です。
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2017.5月以降は主に心模様を綴ります。

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春の息吹と夢みる乙女

2017-04-06 00:56:29 | 展覧会
堺の隣・高石市の羽衣駅から浜寺公園へ向かって歩くとすぐに小林美術館はある。本当にわかりやすい。
前回初めて行った時は南海電車で向かったが、今回は一日阪堺電気軌道を乗り倒そうと思っていたので、終点の浜寺駅前からてくてくと歩いたら、ほんの数分で着いた。
公園は長広いのでその端へ向かうわけです。

今回は「春の息吹と夢みる乙女」展。
丁度学芸員さんの解説の最中。逍遥しつつ聴かせてもらいましてな。←ちょいと贅沢。
好ましい日本画を堪能しました。




近代日本画で何が好きかと訊かれたら「それはあんた、美人画ですがな」とわたしは答える。
美人画の良いもの、風景の良いもの、花鳥画の綺麗なもの、それだけ見てたら幸せな心持になるので、本当に近代日本画はよろしいなあ、と思うのだ。



関雪 巣鶴  親の鶴が身体を丸めているが、裾の方に子がいて、その子の顔を見ようと首を曲げている。暖かそうな親の羽根の内で子がぬくぬく。
ほのぼのとした幸せが漂う。

遙邨 三保羽衣松 1980頃 「美の旅人」と呼ばれ、多くの旅をした遙邨が見た風景。このヒトは東海道をまるで双六遊びをしているように行ったり来たりしたのだ。実際にそうして歩いて往来する人はどれくらいいたことだろう。

元宋 春雪  紅梅にヒヨドリが、という絵なのだが、元宋の「赤」は封印されたように見当たらなかった。

岳陵 薫春  鷽(うそ)と白梅。可愛い。

龍子 香雀図  白梅に雀が一羽。こちらも可愛らしい。

竹喬 春雪  若松と竹と、春雪。

塩川文麟 蛍と蛙  ここで不意に旧幕時代の絵が現れた。四条派の絵師で、随分前に大阪青山大学博物館で見ている。
撫子が咲いていて、カエルがじーっと見ている。

麦僊 鯛ニ蛤  おいしそー!

忠作 游鯉  そらもうこの人と言うたら鯉ですわな。

大橋翠石 猛虎護児之図  このヒトは神戸市博物館にも猛虎図があったと思うが、ここではコワモテのママと一緒にいるカイラシ双子の虎ちゃん。可愛くて可愛くてならない。

清方 早春 1919 薄紫の被り物の旅姿の女。この時代の清方の絵は本当に艶めかしい。

清方 庭の池 菖蒲池に小舟を浮かべ女がそれを漕ぐ。蓮池の小舟もよいが菖蒲池の小舟もよいものだ。

松園 一枝の春 手に梅の枝を持つ女がにっと笑いながらふと見返る姿。彼女は何を見て嬉しそうな笑顔を浮かべているのか。

貞以 鷺娘  傘をすぼめたところ。そしてそっと見上げるその目。やや小さな目だが艶と怨がにじむ。

小坡 観桜美人  上流階級の女が桜を見る。

翠山 梅花菫袂  チラシのレトロモダンな令嬢。カチューシャの両端に白バラがついているのは大正末期頃のもの。可愛い耳隠しの髪型で当時流行な着物の令嬢が白梅を振袖のたもとに入れようとする。

翠山 美人読書  こちらは旧幕時代の女で薄紅色の着物。何を読んでるのかはわからないが楽しそう。

深水 島の春  あんこさん。伊豆大島の娘さん。あんこ椿は恋の花♪

フジタ まどろむ裸婦 1954 この時代の絵はあまりニガテなのだが、しかしそれでも裸婦はスケッチであってもいいものだ。

フジタ アラブの子ども 1951 スケッチに水彩で色を置いた。はっきりした顔の子どもがこちらをみつめる。

又造 裸婦  座る裸婦が鉛筆で書かれている。勢いがあるから本画でなくとも素晴らしい。

二階では「四季の万華鏡 春の足音」として主に風景画がある。

青邨 紅白梅  壺に奔放な紅白の梅がいけられている。青邨の梅はどんなときも奔放で愛嬌があって楽しい。

遙邨 保津春嵐  筏師らが荒れる保津川を渡ってゆく様子をやや上から。

木村圭吾 花あかり  又兵衛桜を取材して描いたそうだ。サーモン地に白い枝垂桜。いいなあ。本物が見たくなってきた。

佐藤太清 牡丹 染付に牡丹が。赤・紅濃・白・ピンクの花々。

一穂 朧春  枝垂がうねるうねる、そこへ月の淡い光が。幻想的な描写が本当に素敵だ。

花朝女 初午  梅の頃、お稲荷さんの前で子供らが楽しそうにしている。

最後は珍しく洋画。
梅原 静物 赤い背景にミモザが元気よくいけられていた。

春季展は5/28まで。
また行こう。
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