遊行七恵、道を尋ねて何かに出会う

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2017.5月以降は主に心模様を綴ります。

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実力の見えるコレクション展 その2 敦賀市博物館と滋賀県立近代美術館

2017-03-15 23:56:02 | 展覧会
先般、敦賀市立博物館へ行った。目的は建物を見ること―旧大和田銀行―だったが、しかしわたしはこの博物館には素晴らしい所蔵品があることを知っているので、楽しみに出かけた。
ここの所蔵品は府中市美術館の恒例の春の江戸絵画祭でよくみかける。
「いいな」と思ったものが大抵こちらの所蔵品なので、いつか行こうと思っていたが、なかなか敦賀には行けないままでいた。
それがいつもの近代建築探訪ツアーで行けることになり、大いに喜んだ。

さて一階では敦賀の幕末から明治の貿易関連、二階では新内の特集、三階では「雅 ―やまと絵の世界」展が開催されている。
わたしたち建築見学ツアーの一行を案内してくださった方とお話したところ、ここの誉れの所蔵品は少し前に京都関係の名作を集めようとしたことで生まれたようだった。
今回は大和絵が中心の展示で円山派は次回。そちらも見たいがなかなか敦賀には来れないので、絵はがきで偲んでいる。

土佐光起 花籠図 背景はなく、瓢箪型の竹網籠に菊や芒や朝顔がいけられている。時期の早目の秋草。かなり細かい描写。

冷泉為恭 三祭図 縦長の画面に京の月次図などに現れるような様々な祭りを一堂に集めて描いている。異時同時図でもあり、祭大会とでもいうべきか。
こういうのはきちんと説明がある方がより面白いだろうな。

田中訥言 鶴包丁図 江戸時代、正月には鶴のお吸い物を大名たちはいただいたとか。四条流か生間流か知らないが、古式に則っての行事。
鶴の吸い物が美味しすぎてお代わりをして笑われた大名もいたそうな。
絵からその先のエピソードがつながってゆく。

冷泉為恭 五位鷺図 話して聞かせているところ。可愛い鷺。

他にも為恭のもっていた太刀の鞘、葦手だったり、鎌倉時代の絵因果経を拵えたのもありで、なかなか多彩。

こんな展示もあった。

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いつかまたここへ来ようと思う。


滋賀県立近代美術館の常設を見る。
ここは四種に分類できる。
・古美術・小倉遊亀・やきもの・現代アート
奥の深い展示なのは、琵琶湖のほとりにあった「琵琶湖文化館」の閉館に伴い、作品がこちらへ寄託されたから、という理由もある。
今回は「近江の古美術」について。

横井金谷 棋書仙人図・山水図 19世紀前半  このヒトと次の紀楳亭(き・ばいてい)の展覧会を大津歴博で見たが、楽しかった。2008年のことで、当時の感想はこちら

空気感が爽やかな絵。

紀 楳亭 夏山書屋図  ファンキーな人々のいる夏山書屋図。背景は色も抑えているが、人々だけやや濃いめの彩色がされていて、それが和やかなのだが、みんな妙にゆるキャラ風。

島崎雲圃 鮎図 享和2年(1802)  丁寧な鮎。

高田敬輔 楼閣山水図・竹林七賢琴棋書画図 宝暦4年(1754)   修理完成、初公開ということで、その修理の過程を記録した資料もあった。
  
曾我蕭白 楼閣山水図 安永元年(1772)頃   こちらもまたあれだ、背景は地味ながら何故か楼閣だけカラフル。それも赤に青にといかにもな配色。蕭白のサインも白やなく伯で記している。

島崎雲圃ほか 書画帖 享和元年〜文化2年(1801〜05)  中に水中で蛟を退治した男の絵があり、その大きな目の怖いこと…

小倉遊亀の絵をみる。 
紅梅白壺 昭和46年(1971) すべての小倉作品のうち、最上だと思っている。

磨針峠 昭和22年(1947) まあ千里の道も一歩から。斧から針を拵えようとする婆さんを見て「はっっっ」となる男の様子が描かれている。
わたしはもう完全に「斧が無駄になるやん」と思っていた…

童女入浴 大正15年(1926) 小さく髪をまとめた幼女がお風呂に入っている。
妹か友人と一緒。様子だけはもうほんとうに大人の女。

姉妹 昭和45年(1970) 半世紀後にはかつての幼女姉妹を思わせるような少女がいる。

どちらも作品数は少なくとも、つねに良い作品展示をしようと心がけておられるのがよく伝わってくる。
とてもいい美術館だと思う。
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