遊民翁の”散策と絵”

”旅や散策”と”撮った写真をもとに描いた風景画”の紹介。

秩父34箇所めぐり(その9)

2013-05-27 10:10:47 | 水彩画
(水筆ペンと固形絵の具、画用紙は100円ショップで買った148X210mmのスケッチブック)

第一回の秩父巡礼探索も最終章、第八番札所西善寺から第九番を最後に西武秩父線横瀬駅まで。

◎第八番札西善寺
 入り口に「当山は霊場につき、物見遊山の者、酒気帯びの者、境内に入ることを禁ず」とあった。自分は信者というより、物見遊山に近いのだが、目を瞑って境内に入った。



◎九番に向かう途中、振り返ってみると武甲山と八番札所の遠望がすばらしい。このそばで、畑仕事をしている父親のそばで、幼い兄妹と思われる子供たちがゲームに興じていた。懐かしい光景だが、携帯ゲームは違う。



◎九番札所明知寺
 この日最後の寺。普通の民家のそばに観音堂がある感じで、囲む塀もなく、境内は公園のようだった。



◎疲れてやっと辿り着いた西武秩父線横瀬駅。昼食で30分ほど休んだが、約4.5時間歩き続けた3万歩、20kmの散策でした。



(第1回の散策は終了、次回からは第二回の散策、10番から19番札所めぐり)

秩父34箇所めぐり(その8) 

2013-05-21 10:54:31 | 水彩画
(水筆ペンと固形絵の具、画用紙は100円ショップで買った148X210mmのスケッチブック)

 秩父巡礼六番札所卜雲寺から八番札所西善寺に向かう途中で見かけた景色

◎養蚕の時代の形式を残した民家
 秩父は昔養蚕の盛んな土地。四番から五番に向かう途中には小さいが織姫神社も見られた。しかしながら、群馬でよく見られた、屋根に小さな屋根を付け風通しを良くし、屋根裏(二階か三階)で蚕を飼育する建物の残りは、ここまで殆ど見られなかった。ここに来て、初めて養蚕の名残の建物を見ることが出来た。


◎武甲山御嶽神社里宮
 武甲山はヤマトタケルの伝説の地で、景行天皇の皇子・日本武尊が東征したおり、山頂に武具を埋めて関東鎮護としたとされている。山頂近くに本殿があるようで八番札所近くは里宮。小振りの本殿は神輿を縦長にしたような特異な形をしていた。


神楽殿は新しいが、ここで年二回神楽が舞われるとのこと。この神社のすぐ傍には、秩父絹発祥の地「城谷沢の井」が史跡としてあった。


 (続く)

秩父34箇所めぐり(その7)

2013-05-17 09:24:50 | 水彩画
(水筆ペンと固形絵の具、画用紙は100円ショップで買った148X210mmのスケッチブック)

◎第七番札所法長寺
 道順の関係から六番より先に七番の法長寺を訪れた。この寺は、平賀源内との関係が深い寺で、仏像など源内由来のものがあるそうだが、残念ながら見ることは出来なかった。以前読んだ伝記によれば、平賀源内は、相当”山師”のところが有ったようで、秩父の山中で見つけた石綿を使い火に耐える火浣布(かかんぷ)を発明したり、金・銅・鉛等の採掘を行っている。更に、今で言う秩父の物産展なども主催している。その拠点となった寺だろうか。



◎第六番札所卜雲寺
 この寺は、道路が狭い奥まったところにあるので、訪れた寺の中では、唯一他の参拝客に出会わなかった寺。静かな境内から谷越しに武甲山の眺めは良かった。



(続く)

秩父34箇所めぐり(その6)

2013-05-05 09:24:44 | 水彩画
(水筆ペンと固形絵の具、画用紙は100円ショップで買った148X210mmのスケッチブック)

◎四番札所金昌寺山門 境内側から
 このお寺には浅間山噴火の犠牲者を弔う多数の石仏とともに、山門の二階には沢山の木造佛が見られた。狭い寺だが境内には、民家の土間を利用した蕎麦屋もあった。当日はここで昼食。無料のお惣菜やパンをテーブルに置いてあり蕎麦も良い味。隠れた穴場か。



◎五番札所 語歌堂
 お寺というより道路際の神社のような建ち方。境内を囲む塀なども無く、境内は近所の子供たちの遊び場風。
このお寺からこの日最後にまわる九番札所までは横瀬町。案内板や説明板の書式が変わった。秩父方式の方が読みやすかった。



(続く)