くわずいものつぶやき

アメリカで駐在経験しました。発達障害あり、かつ思春期の年齢に成長したこどもの親としての日々を時々書いています。

アメリカの学校で授業参観(3)

2016-12-16 01:21:23 | アメリカ-学校
色々あって更新が滞りました。
そうこうするうちに気温はどんどん下がり、今朝はマイナス6℃。体感気温はもっと低かったんじゃ…。
明日も最低マイナス6℃、最高マイナス3℃の予想気温です。
歩いて迎えに行くと、鼻が折れそうなくらい空気が冷たいです。


参観のこと。
2時間目は「Language Arts」でした。日本でいう「国語」です。
ですからこちらでは「英語」=「英文法」といった内容でした。
分厚い百科事典みたいな教科書を元に学んでいます。この本は学校に置きっぱなしで、毎年子供が使いまわすようです。
うちには古い持って帰ってっもいい本を先生が貸してくれています。

この日の内容は「Comparing-Comparison」比較級でした。
こちらは小3ですけど、日本で私が比較級習ったのって中学です。

例文は、

-Joe can run faster than anyone I know.

ジョーは、私が知っている誰よりも速く走る。

-Jim is as lazy as an old dog lying in the dog house.

ジムは、犬小屋で寝ている老犬と同じくらい怠け者だ。

-Jane can sing like a bird.

ジェーンは鳥のように歌う。

など。いかにも教科書に出てきそうなお手本です。

授業では、たくさんの例文をパワーポイントでホワイトボードに映して説明してから、
まずラグの敷いてある読書スペースに子供を移動させて、比較級の出てくる絵本を先生が1冊読み聞かせていました。

一応、息子も指示に従ってラグの上に移動しましたが、読んでもらっている本にはあまり興味がなかったり
内容がピンとこないのか、よそ見ばかり…。まあ仕方ないです。

読み終わったら、先生が比較級を使っている文章を読んで、
「この文章では何と何を比較していると思う?」と質問して、手を挙げた子に答えてもらう、というやりとりをいくつかしていました。
例えば、上の二つ目の例文だと「Jim」と「an old dog」みたいに。

意味が分かったらとてもためになる授業で、日本の中学生が英語で受ける授業にぴったりなのですが、
英語を始めたばかりの小3にはまだまだ難しい。

しかもこの時間は、Mathで横についていてくれたESLの先生はいなくて、息子は自力で受けています。
というか、ただ座ってるだけか…。大丈夫かなぁ、苦痛だろうなあ…。
私が小3の時にこんな状況だったら耐えられただろうか、と思いました。

絵本が終わると、ラグからまた自分の席に戻ってください、と指示があってkidsは席に戻りました。
人数は20人弱ですが、みんなおとなしく、静かなことで…。
ワイワイした感じがないのでびっくりしました。

最後は、
「Let's make a sentence」というプリントが配られ、
ばらばらにされた単語を切り取って正しい文章に並び替えて貼り付ける、という作業をして終わりでした。
これもウチの子にはまだ難しいので、先生に順番を教えてもらって貼り付けていました。
息子はこのプリントが好きらしく、楽しそうにやっていました。

もう一時間見たかったのですが、息子に「もう帰って!」と言われたので仕方なく帰ることにしました。

ドアは日本の教室のような引き戸ではなくて、ノブがついた開閉ドアで、出てしまうとオートロックがかかってしまうため、
一度出てしまうと戻りにくいので、一旦廊下に出て小窓からちょこっと覗いてから帰りました。

授業と授業の間には休憩はないので、すぐに次の授業が始まり、子供たちはあわただしく準備していました。
集中力切れなくていいのか、ただ疲れるのか…。

休憩がない学校で育っているから、現地の子は何の疑問もないのでしょう。
日本では5分休憩でトイレに行ったり、廊下に出てなかなか戻ってこない子がちらほらいますが(うちかも…)、
それもないので合理的なやり方なんだろうか、と思ったり。

毎日こういう授業を朝から2時半までたっぷり受けている息子。
なかなか困難な状況だろうと思いました。

学校が終わって迎えに行き、5~6分の道を二人で歩いて帰りますが、この時の息子はいつも
溜まりきった言葉を爆発させるみたいに、わーっと日本語で話してきます。
内容は特になく、
「今日は家でなにしてたの?家帰ったらなにしようか、今日のご飯はなに?明日はなにしよう…」

学校のことはあまり話してくれないことが多い、でも言いたいことはたくさんある、といった感じです。
家で宿題のフォローは、長い時で2時間ほどかかります。

この状況が続いてもいいのだろうか…と考え込んでしまいました。

と、これが11月までの話で、その後大きな変動があるのでした。
今はまだ進行中の事案なので、落ち着いたら書きたいと思います。