年金受給者の日々へ 悪戦苦闘の記録から

自分のXデーに向かってまっすぐに走る日々
   年金受給前の悪戦苦闘の日々より

城戸さんと

2009-07-04 00:00:00 | Weblog
 「あの戦争から遠く離れて」・・・によって、昨年ノンフィクション大宅壮一賞を受賞された城戸久江さんのご両親としばし歓談をした。先日NHKで放映されていたこともあり、中国残留孤児の問題、中国での養母との関係、自分の真実のルーツについて、などお話をお聞きした。お父さんは、娘によって自分の姿を丸裸にされたことは、かえって、自分にとって怖いもの知らず感覚になり、何でも書くことが出来るようになった、包み隠さず人に言えるようになれた、などとお話をされていた。私にとって、自分の娘から、父親のルーツを発表される行為は、親と子の関係のあり方を、親と子の絆のあり方を世に問うように映った、と話すと、城戸さんは、笑いながらそうかも知れませんね、と笑った。ただ、奥様は、主人がそのような過去があることなど、まったく知らずに結婚しました、と言っておられた。ご両親の幹氏、陵子氏ともに私の先輩になるので、ついつい、話し込んでしまった。
 今朝は朝から体が、なんだか休憩を要求しておる。ゴロゴロと横になり居眠りをする。傍らでは、妻が掃除を手伝えだの、片づけをしろ、だの小言をいっぱい言ってくるけれど、私の体が動こうとしない。朝寝をして、昼寝をして気がつくと3時過ぎ、慌ててシャワーを浴びて県文化センターへ高校同窓会へ出席する。自分達の17期生は団塊世代につき、出席者が他の年代に比べて圧倒的に多い。久し振りに会う同級生や先輩後輩とワ~ワ~しゃべっておしまい。私の隣りに座ったH君は、駅前で病院をやっている医者である。メタボ患者そのもののH君が、仕事はしんどい、などと疲れきった顔つきでしゃべっておった。紀伊国屋の傍で皮膚科を開業しているS君も仕事はうんざり、だと話していたけれど、私も含めて60歳を過ぎれば仕事に向かう姿勢が、誰しも同じように感じる。
 自分の子供の手によって、自分を世に出された城戸幹さんが、今度は自分が執筆した本を上梓した。「あの戦争から遠く離れて外伝―「孫玉福」39年目の真実」である。ご夫婦とお話をしていて、魂の美しさを感じた。